Les Quatre Boutique Blog 03

QUATRE ILLUSTRATION [Kazushi Ryoguchi] Blog

欲望

2011-11-30 14:13:55 | Quatre Furniture

オフィスの仕事用Macのすぐ横に貼ってある、映画「欲望」のポスター。本当はもっと真っ赤なポスターなのですが、経年による色あせで今では薄いピンクに変色しております。
このポスターを購入したのは、今から15年程前の新婚時代。当時住んでいた賃貸のメゾンから歩いていける距離にあり、お仕事でもご一緒させていただいたGEORGE'S FURNITURE(現・GEORGE'S)さんでの出会いが最初でした。それより遡ること数年の90年代の初め頃、この映画との最初の出会いはハービー・ハンコックが手掛けたサントラで、こちらは随分早くから愛聴していて、結婚前の妻に薦めて聴かせていたことが懐かしい思い出となっています。音楽に最初に親しんで、その次にポスターがウチにやってきてからようやく、妻と2人で映画の本編を観たのが新婚時代でした。
一度観ただけだと多少難解な内容の映画ではありますが、60年代の雰囲気にすぐさま浸れるこの作品はブルーレイで所有していたいもののひとつです。若き日のジェーン・バーキンの姿が観れるのも、見逃せない点ですね。


The Gardener

2011-11-29 17:01:12 | Quatre Collection

今日は仕事の合間にオフィスのホコリはらい。どんなに忙しくても、これだけは定期的にやらないと見る見るホコリが積もっていくのが気になってしまいます。
オフィスのシェルフでは本や雑貨を「見せる収納」のスタイルで陳列しているため、どうしても降り積もるホコリの餌食に。またオフィスの隅には、猫たちのトイレも設置してあるので、ネコの砂の粉塵の分、他の部屋よりホコリが積もりやすくなっています。毎日の掃除で全ての拭き掃除まで出来ればベストですが、これは意外と大変で時間を要する作業なので、こうしてたまにしか実施することが出来ないのが辛いところです。
今日は白い本棚の方も念入りにチェックして、激落ちクンを使用するレベルの掃除をおこないました。私が高校生の時代から愛用している2つの白い棚には、CDとレコードがびっしり収納されているので、あまりホコリがたまる場所はありませんが、いくつか顔をのぞかせている雑貨のホコリはらいは必要不可欠。京都時代からこの棚に座っているThe Gardenerのリディア人形(写真)も、今日は久々に綺麗にしてやりました。マリーゴールドの種を持ったこの子…、なんとなく「るきさん」っぽいひょろりとした体型でキュートです。

RIPIENA

2011-11-28 16:13:35 | Quatre Cafe

私が仕事をしていると絶妙のタイミングで飲み物やおやつを運んできてくれる妻。facebookでの彼女の肩書きが「QUATRE ILLUSTRATION アシスタント」となっている通り、妻はお仕事の資料探しやイラストの中に描く人物のファッションのコーディネイトに助言してくれるだけではなく、快適に私が制作に没頭出来るように、常に気を配ってくれています。
絶妙のタイミングで暖かいコーヒーアールグレイ、私の大好物のコーヒー牛乳、はたまた焼いたばかりのスコーン手作りサンドイッチが出てくるのとは別に、私のお仕事用Macのすぐ横にいつも常備してくれているのが、チョコレートやキャンデーなどの気楽なおやつ類。
これらは仕事中につまめるため、もちろん少しずつ減っていきますが、いつもいつのまにやら補充されていて、常に在庫が充分な状態になっています。まさにいたれりつくせりのアシスタント
今日の写真は、現在の常備おやつ器の様子。包み紙がとっても可愛らしい「RIPIENA」という名前のキャンデーです。

facebookページ

2011-11-27 17:17:34 | Quatre Illustration

最近では毎日のfacebook更新が日課となっていますが、少し前に開設だけして、何も更新せずに放置してあった「QUATRE ILLUSTRATION」のfacebookページの方も、ようやく2~3日前から本格的に始動させています。
音楽や本、日常の出来事等、このブログをさらに発展させた内容の個人ページとの差別化をはかり、この「QUATRE ILLUSTRATION」のfacebookページでは、純粋にこれまで20年にわたるお仕事から様々な作品をピックアップして、ウォールを彩るスタイルで更新。もちろんユニット名でページを開設しているのは、私の作品だけではなく、妹のミカや妻の音楽作品も公開することを想定しているためで、今後もウォールはバラエティ豊かなラインナップにしていきたいと考えています。
現在、オフィシャルサイトの更新が全く出来なくなっているので、apolloさんの私のページとあわせて、このfacebookページをプロモーションツールのメインにしていこうと思います。
今日の写真は、懐かしのGEORGE'S FURNITURE(現・GEORGE'S)さんの透明ステッカー。このような懐かしいアイテムを写真で紹介したりしておりますので、このブログをご覧いただいているfacebook利用者の皆さんの「お気に入りページ」に加えていただけたら幸いです。またapolloさんの私の作品ページもあわせてご覧いただけたら光栄です。

「QUATRE ILLUSTRATION」のfacebookページ

「apollo」QUATRE ILLUSTRATION 両口和史の作品ページ

ピーナッツバター

2011-11-26 16:58:40 | Quatre Cafe

先日久々に作った新しい眼鏡。近眼歴32年、コンタクト歴26年で、今でも日常のメインはハードコンタクトなのですが、長い近眼歴の中で着替えたメガネは数知れず、小6の頃のさだまさし風メガネ(笑)に始まり、中学時代のアラレちゃんメガネなど、その時代時代の流行を取り入れながら、どんどん進行する視力の低下にあわせ、いろんなデザインのメガネが私の前を通り過ぎていきました。
そんなメガネ歴の長い私ですが、今回作ったメガネには初の試みを取り入れて、ド付きサングラスにしてみました。たまたま覗いたメガネ屋さんに、つや消しブラックの素敵なフレームがあったので、そんなつもりは全くなかったのに衝動的にお店で視力検査をしてもらって、そのまま購入することに。普通なら30分程度ですぐに商品が受け取れるのが最近のメガネ屋さん事情ですが、今回は深いブルーのカラーレンズをセレクトしたために、商品は後日お渡しということになり、本日再びアウトレットパークまで出かけて受け取りにいってきました。私はついでにユナイテッドアローズで素敵なチェックシャツとも出会えて、妻は可愛いふわふわの帽子もゲット…と、なかなかご機嫌なショッピングデーとなりました。
最近はたて続けに3~4回連続でアウトレットにでかけていますが、妻は他に写真のような輸入食材もじっくりとセレクトすることが出来て嬉しかったみたい。ピーナッツバターをパンにぬって食べるのも楽しみです。

優しいおもてなし

2011-11-25 16:31:32 | Quatre Cafe

ねこたの主治医の先生に紹介してもらって、私の京都の実家で暮らすことになったアメリカンショートヘアリヨンちゃん。まだ一歳のやんちゃ盛りの元気な彼が、母を癒す任務についてから早くも1ヶ月以上が過ぎ、今では母にとって離れられない大切な存在になりました。
今日はそんな彼の一ヶ月検診も兼ねて、久々に母と妹とリヨンちゃんが我が家に来宅。クリニックでは一ヶ月ぶりに再会する先生や看護婦さん達に、いっぱい可愛がってもらって、懐かしの場所でとってもリラックスしていました。
家では我が家のスコティッシュ姉弟と顔をあわせるも、とってもおとなしくおりこうさんな様子で、一緒にしてもとけ込めそうでしたが、おてんばシフォンが微妙に威嚇したりもしそうなので、とりあえずリヨンちゃんは2階の個室で一人で遊んでもらうことに。おっとりして優しいマロンはリヨンちゃんの顔をみても全く動じもせず、まるでアルプスの少女ハイジに出てくるヨーゼフのようなおおらかな反応でしたが、シフォンは多少「シャーッ」って言ったりしていたため、これは正しい対処だったかも。でも2階の子供部屋で沢山のおもちゃを自分で探し出してきて遊ぶリヨンちゃんは、やっぱりとっても性格のいい子でした。
さて今日も妻が素敵なおもてなしメニューを作ってくれて、母と妹は大喜び。最近、息子達に大好評のサンドイッチをはじめ、トマトとセロリのスープや蛸のサラダなど、母の好みを押さえたメニューのセレクトはさすが!! ピアノの生演奏も含め、彼女のおもてなしは、相手の心を優しく包み込むような境地に到達しております。

マトリョーシカちゃん

2011-11-24 15:54:21 | Quatre Collection

mixiもアメーバもあっという間に引退した妻が、久々にネットに復帰したのが先月。今回も長続きしないことは目に見えているけど、今のところ意外と精力的に日々の活動やちょっとしたつぶやきなど、mixi時代より大きな写真をウォールに貼りながら頻繁に更新している模様。ただ一般の登録者がまだまだ少ないfacebookでは、彼女のリアル友達の登録者はゼロで、彼女の投稿にコメントをくれる人は少なく、このまままた彼女がネットから離れるのも時間の問題ですね。(笑)
ということで、最近の彼女の投稿画像の中から、今日は彼女のお手製のマトリョーシカを紹介。先日の休日に次男と一緒に粘土細工を楽しんでいた彼女が、ひっそりと作り上げたのがこの小さなお人形。本人はマトリョーシカだと言っていますが、どちらかと言えば「雪ん子ちゃん」的な風貌。でもPlaymobilのような素朴な表情に、自分のチークでお化粧したキュートさはなかなかのものです。

チョコレートパフェ

2011-11-23 16:37:18 | Quatre Cafe

週の半ばに祝日がある感覚は最近では少なくなりましたが、この感じ…子供の頃には嬉しかったなぁ。休日の前日もウキウキデーのひとつとカウントされるので、今回のような場合、実質まともな平日は月曜日と木曜日だけ…。土日にくっつけるまとまった祝日もいいけど、昔ながらの分散型祝日の場合は「ウキウキの前日」が一日プラスされる分、お得な感じがして今でも好きです。
そんなワケでウキウキの前日だった昨夜は、妻と一緒に恒例の映画タイム。最近また2人で映画を観るペースが加速しておりますが、昨夜の作品は松尾スズキさんの怪しげな精神科医役が絶妙の「イン・ザ・プール」でした。夫婦揃ってオダギリジョーさんも好きなので、随所にコミカルな演出が散りばめられたこの作品は見所いっぱい。それにしても松尾さんの独特の話口調と声のトーンが、NHK教育の名物キャラクター「ニャンちゅう」にそっくりで、目を閉じて聞いているとどっちがどっちだかわからないくらい…。(笑)あと、先日観た「東京フレンズ」をはじめ、ここ最近我々が観てる4~5本の映画に連続でその顔を見せてくれる真木よう子さん。ちょい役でも存在感がありました。
さて今日の写真は、先日の休日、妻が家族のために作ってくれたチョコレートパフェ。普段なかなか使う機会のないパフェ用のグラスを使用出来て、息子達以上に作った本人が喜んでいました。(笑)

裸婦と音楽

2011-11-22 16:20:36 | Quatre Illustration

今月は納期に余裕のあるいくつかの案件をのんびり進めていけるという、滅多にないお仕事状況なので、この3年以上着手不可能だったオリジナル作品の制作を精力的に進めています。
先月からお仕事の合間に少しずつ制作を進めて完成した「危険な目に遭いやすい私」と「トマトスープ」というの2点の作品は、いずれも1971~72年頃の私自身を主人公にした「記憶の中の風景」を再現した作品。写真に残されていない昔住んでいた懐かしい家を、記憶が薄れない内に絵にして残すことをテーマにした作品で、どちらもapolloさんの私の作品ページでは、横幅900pixelという大きなサイズでご覧いただけるようになっています。
本日の画像はこの2作に続く「記憶の中の風景」をテーマにした新作「裸婦と音楽」。1970年代を描いた前2作から、一気に80年代の半ば、大学時代だった1986年にタイムスリップし、キャンパス内での思い出のシーンをイラストにおこした作品になっています。美大時代の裸婦デッサンでのシーンということで、おそらく私の作品初の全裸の女性登場(笑)という点は、自分でもとても新鮮な作品。ちなみにセミヌードは10年前にジャケットを担当させていただいたSPLENDIDさんのCDをはじめ、これまでにいくつか描かせていただいています。
今回の作品のシチュエーションの詳細等はapolloさんの私のページにも記載していますので、是非大きなサイズでこの新作をご覧いただけたらと思います。

「apollo」QUATRE ILLUSTRATION 両口和史の作品ページ
http://apollo-img.com/jp/userpage.php?u=49

新作「裸婦と音楽」
http://apollo-img.com/jp/preview.php?pid=862&c=4

ホットビスケット

2011-11-21 16:16:12 | Quatre Cafe

今から41年前の1970年。日本に初めてケンタッキーフライドチキンの第1号店が開店したということで、本日は「ケンタッキーの日」だそうです。(笑)
たまに思い出すと食べたくなるケンタッキーですが、京都生まれ京都育ちの私にとっての思い出の店舗は、北白川の別当町近辺にあったお店でしょうか。記憶が曖昧ですが、現在カナート洛北になっているあの場所がまだホリディ・イン・京都だった頃、その中にもお店があったような…。いや…あれはマクドナルドだったかな…。いずれにせよ小学生だった当時の京都市内には、まだまだマクドナルドもケンタッキーも少なくて、今のように気軽に寄れるイメージではなかったです。まだマクドナルドにはチキンナゲットもなく、ケンタッキーにもサンド系のメニューがないという、お互いの領域を守っていた古き良き平和な時代のお話ですね。その頃のイメージが強いのか、後にモスやロッテリアが登場しても、やっぱり我々世代にとってはマクドナルドとケンタッキーだけは特別な存在なんですよね。
さてケンタッキーがサンドに手を染める(笑)少し前(だったと思う…)に登場させたホットビスケット…、これは当時なかなか画期的でした。今でも大好きですが、フライドチキンのあの味が家庭では再現出来ないのに対して、このメニューだけは実は簡単に家でも楽しめるんですよね。妻が度々おやつに焼いてくれるイングリッシュスコーン。これがまさにホットビスケットと同じ味で、昨日もメイプルシロップたっぷりでいただいたところです。

CITROEN GS

2011-11-20 15:40:06 | Quatre Collection

facebookではイラストの新作をいち早く発表することの他に、一日に何度か「お気に入り」をウォールに貼付けることが日課となっています。
基本的にはこのブログの写真を幅600pixelくらいの大きな画像で貼付けたり、シフォンとマロンを撮影した動画を貼付けたりと、よりこのブログをお友達に身近に感じていただけるような内容なのですが、それらのプライベートな写真と同様の比率で更新しているのが、amazonやYouTubeからシェアしてくる趣味的なお気に入りの紹介です。
amazonからシェアするお気に入りの本やCDジャケットに加え、YouTubeからは音楽であったり映画のトレーラーだったり、とにかくその内容は幅広いのですが、意外にも沢山のお友達に「いいね!」やコメントをいただけるのが、60~70年代のクルマに関する動画。昔から古いクルマが大好きな私にとって、YouTubeは見たこともなかった当時のCMや、当時の映画に登場する姿の動画が満載で、その興味は尽きないところ。60年代のヨーロッパ車に関しては、その個性的なフォルムが最も華やかなりし頃なので、どの動画を開いても目が離せません。
そこで昨日の休日には、2階のウォークインクローゼットの奥底にしまってあった1/43ミニカーコレクションをどうしても見たくなり、かなりの時間をかけて掘りおこしました。いつどこでどんなタイミングで購入したのかさえ忘れていた60~70年代のヨーロッパ車ばかり50台余りを発見。その多くを占めるのがルノーとシトロエンでしたが、中でも完全に手に入れたことさえ忘れていたシトロエンGS(写真)には歓喜してしまいました。あと1階の物置にもあと50台以上のコレクションが眠っているハズなので、次回の休日に掘り出してみたいと思います。

ゆらゆら

2011-11-19 14:58:05 | Quatre Furniture

今日は久々の雨降りなので、朝からfacebookのウォールに山下達郎さんの「Rainy Day」や、太田大八さんの絵本「かさ」など、雨にまつわるお気に入りを貼って一日をスタート。
今日は制作は一切やめにして、リビングのお掃除をしたり、クリスマスグッズを少しずつ飾り付ける妻の様子を撮影したり、のんびりとした時間を過ごしています。
雨の日にはなかなかお外に出る気持ちはおこらないけど、少し薄暗くなったリビングでは、お昼間から間接照明が映えるので、個人的にはこの癒しのともしびの時間が大好きです。ダイニングテーブルの上ではキャンドルの火が狭い範囲をオレンジ色に染め、モーションランプ(写真)は常に一期一会のカタチを描きながらゆらゆらと漂って、雨の午後にはそんなゆるい空間に身をおくのがたまらなく心地良く感じます。
雨の日といえば先の達郎さんの曲や、マイケル・フランクスの「東京の夜は雨」に代表されるようなレインソングがもちろんぴったりなのですが、今日の午後ずっと再生していたジョージ・デュークの1975年前後のMPS盤を含む3枚あたりのアルバムが意外にもよくあうことを発見。しっかりとしたビートの曲が多いのに、彼独特の揺らぎとうねりのあるアナログシンセによるメロディーが、このモーションランプのゆらゆらした動きと相性が抜群でした。
さて、今妻がスコーンを焼いてくれているので、まもなくティータイムです。

スモークサーモンのサンドイッチ

2011-11-18 17:21:06 | Quatre Cafe

今日は久々に午前中をオフにして、妻と2人で三井アウトレットパークへショッピングに。先週末にSANISAIのライブを観るために出かけたばかりの場所ですが、先日は時間に限りがあったり次男が一緒だったりで、ゆっくり我々の洋服を見ることが出来なかったので、本日はあらためて洋服屋さん重視でお出かけ。
いつものようにお互いの衣装をお見立てしあってそれぞれのお気に入りを見つけたり、私の眼鏡を新調したり、黒カレーランチをしたりと有意義なオフを過ごしました。
さて本日の写真は、昨日のおやつの時間に妻が作ってくれた「スモークサーモンのサンドイッチ」。我が家では息子達も含め、みんながサンドイッチ好きなので、常にサンドイッチ用のパンが常備されていて、その時の気分によってハムサンドやタマゴサンドがティータイムに登場するのですが、昨日はたまたま冷蔵庫にスモークサーモンがあったので、チーズとマヨネーズたっぷりのこのサンドイッチをいただくことが出来ました。
ちなみに本日は夕食の後、夜のティータイムwith映画の時間にタマゴサンドが用意されているとのことで、そちらも楽しみです。

OLYMPUS-PEN EE

2011-11-17 15:12:48 | Quatre Collection

ネタとしてはちょっとタイムリー(笑)かも知れない、オリンパスの話。
私の知る限り、新婚時代の両親が愛用していた最初のカメラは、このOLYMPUS-PEN EEというお手軽なハーフカメラ。数々の品と一緒に私が譲り受け、大切に保管している60年代アイテムのひとつでもあります。
このハーフカメラ、フィルムの価格が高かった当時、2倍の撮影枚数が可能だったためになかなかの人気モデルだったらしく、我が家でも私の誕生から妹の小学生くらいの時期まで、約12~3年の長きに渡って愛用されていました。
ただ、そのお手頃さ故にバカチョンカメラとも呼ばれ、フラッシュの機能もないため、光の足りない場所でシャッターを押そうとすると、ファインダー内に赤い印が現れ、シャッターをおろすことも出来なくなるという仕様。なので、私が子供の頃の写真には、夜のシーンはもちろん、昼間でも光が充分でなかった室内の写真は一枚も残されていません。
逆にそのことが郷愁を誘い、今回、アルバムに残されていない「記憶の中の風景」をイラストで残そう…というアイデアが生まれたワケですが、冷静に考えてみれば、人間の記憶というものはホントに奇跡的な構造によって生きているものなんだなぁ…と感じさせられます。
今回apolloさんに「危険な目に遭いやすい私」と「トマトスープ」という久々のオリジナル新作をアップいたしましたが、すでに頭の中では、写真に残されていない懐かしい風景を題材にした10点程の新作の構図がまとまりつつあるので、仕事の合間に精力的にカタチにしてゆきたいと思います。

トマトスープ

2011-11-16 16:12:14 | Quatre Illustration

私を良く知る方ならご存知の話ですが、私がもっとも苦手な食べ物はトマト。ただし食べられないのは生のトマトだけ。モスバーガーとは一生縁がなくても、調理されたトマトはむしろ好きで、妻がよく作ってくれる「チキンのトマト煮込み」なんかは大好物です。もうひとつ、7~8年前にお声をかけていただいて、食に関する思い出話を掲載していただいたコドモゴハン・プロジェクトでも語っているように、何故だか子供の頃からトマトジュースは大好きだったりもします。
そんなトマトとの関係を続けてきた私のルーツを辿れば、やはり幼児の頃、母によく作ってもらっていたメニューに行き着くことになります。そのメニューの名前はトマトスープ。たっぷりの玉葱を煮込んで、贅沢にも煮込んだ玉葱本体は使用せず裏ごしし、トマトジュースと牛乳を加えたシンプルなこのスープは、母の代表的なスープメニューでした。思えば生のトマトを使用せず、トマトジュースを使用していたこのスープこそが、私のトマトジュース好きのルーツでもあったと言えますね。
昭和40年頃、すでにフィンランドのFinelのVegetaのお鍋を愛用していた渋い母と当時の家の様子。前回の「危険な目に遭いやすい私」の時と同様、当時のお部屋の写真は一枚も残っていないので、自分の記憶が薄れない内に、イラスト作品として残しておきたくて描きおこしたのが、本日の写真「トマトスープ」です。
昨日紹介したapolloでは、大きな画像でご覧いただけるので、ぜひ1971年の私の様子を見てみてください。

「apollo」QUATRE ILLUSTRATION 両口和史の作品ページ
http://apollo-img.com/jp/userpage.php?u=49

コドモゴハン・プロジェクト
フレンチなイラスト「QUATRE ILLUSTRATION」両口さん、ご自身のイラストの中にもこっそり描かれる、大好きなパッケージのたべものとは…?
http://www.kodomogohan.com/web/people/ryoguchikazushi/index.html