ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

小さな命のボーダーライン

2020-06-08 22:45:00 | 不幸な命を増やさないために



奄美のねこ殺処分計画は、10年間に渡り 見境なく猫を殺し続けるというもの。

愛護センターの公務員獣医師は挙って、TNRを否定しノネコ殺処分致し方なしと声を上げました。

そして、いち早く「奄美のねこを助けたい」と動いた民間の獣医師を誹謗中傷。

奄美大島に不妊去勢手術専門病院を開設した どうぶつ基金は、バッシングの嵐に見舞われました。

この国から殺処分がなくならない理由。
いつまでも動物たちの夜が明けないワケです。




ザ・ノンフィクション「花子と先生の18年」
の太田獣医師は、なぜ休日を返上し…

千葉へ出向き猫たちの不妊去勢手術をしているのか。
埼玉の多頭飼育家庭の犬の去勢手術を引き受けているのか。
福島に無償で通い続けているのか。

千葉に埼玉に福島に獣医師はいないのでしょうか?

我が国の動物たちは、飼い主のいるいないで生死を分けます。
国は野良犬猫たちの命は切り捨てます。

飼い主のいない犬猫を助けないが、日本の正義なのです。




人間の理不尽な身勝手から生み出された命を守ろうとする太田先生や私たち愛護ボランティアはマイノリティ。

命に格差があってはならない!
その尊厳は守られるべきだ!
気がついた人から変えていきましょうというのが動物愛護の現在進行形。

実は、今あるペットの問題を解決する答えは既にあるのです
本当は、全ての命を救えるのです

それは不妊去勢手術の徹底。

飼い主のいるいない関係なく犬猫も
簡便で低価格の不妊去勢手術を
安心して受けられる環境だけで
おおよそのトラブルは解消されます。

現状では、見て見ぬふり出来ない人たちだけで、見捨てられた命を医療に繋がなくてはなりません。

ほんの少し、社会の仕組みを変われば…
ほんの少し、皆さんの意識が変われば…

小さな命みんなが「不妊去勢手術のカード」を持てるようになれば…

保護を必要とする動物はいなくなります。
動物だけではなく人も解放されます☺️🍀


花子と先生の18年 その4

2020-05-23 22:55:00 | 不幸な命を増やさないために
ザ・ノンフィクション
花子と先生の18年間
~人生を変えた犬~





2019年9月
闘病中の花子は、今日も太田先生と一緒に出勤です。

お腹に腫瘍のある17歳の犬がやって来ました。
飼い主さん、この状態で命をを全うさせるべきかリスクがある手術をするかで悩んでいます。

動物は寿命を長くして欲しいと思ってない
お母さん(飼い主)と一緒に幸せになりたいと思っている

寿命によって幸せの度合いは変わらない

覚悟をして何があっても
後悔しないで かわいかったって言ってあげて




いつも治療のとき
花子だったらと思う

僕だったら どうしてほしいか
花子だったら どうするか
野良猫でも 捨て犬でも
原点は一緒です



診療後、花子のベッドの移動。

延命治療をしない判断は飼い主として?
獣医師としてか?と問われ
「飼い主です」と即答した先生。

私は、この場面が一番印象に残りました。

太田先生、一人の飼い主に戻って花子と向き合います。

18歳半も生きてくれたんで親孝行だね十分
穏やかな最期
しかも1週間という時間をくれたことに感謝している



それから2日後の
2019年9月3日 花子永眠。

病院では花子とのお別れ会が行われていました。
本当に穏やかな優しい笑顔のままの花子。
最期は先生に腕の中でだったそうです。

ハナ動物病院の看護師さんの話。

介護の段階の子とか
もうちょっとで亡くなる子の治療をしているときに
先生は笑顔でやってあげてと言う

悲しんでいる姿を見せたら
動物が申し訳ないと思うから
いつも通りの風景を見せて 安心させてって

花子の時に 先生は悲しい顔を見せず
前向きに向き合っていたから
穏やかな時間を過ごせたと思う

お別れ会の後、先生は花子とドライブへ。

看病の時は楽しかった
本当に楽しい1週間を過ごした
みんなに こういう時間をつくってあげたい

それが治療の目標でもある
最期の瞬間まで何ができるんだろうかと思う



2020年4月

花子を見送った半年後。
太田先生、コロナと戦っていました。
看護師を自宅待機にして孤軍奮闘。

次亜塩素酸水(消毒液)を地域の人に無償配布。
休校になった学校飼育のカメを預かり世話も。

動物病院の社会的責任がある。
8年間 この地域にお世話になっている
地域を守りたい
協力したり知恵を使ったりして
ウイルスと闘いたい

医師や看護師が頑張っている
獣医師も医療従事者のはしくれだから

一人闘う太田先生。
その姿を花子は遠くから見守っています🌈





花子と先生の18年 その3

2020-05-22 08:15:00 | 不幸な命を増やさないために
ザ・ノンフィクション
花子と先生の18年間
~人生を変えた犬~

🐶花子と先生 その1
🐶その2

友人が おもむろに「先生に笑って欲しい」と呟きました。
直ぐに太田獣医師のことと分かりました。

私の知っている動物ファーストの愛護獣医師たちと同じ表情だったので。
怒り・焦燥・諦め・自己犠牲…

実は、今ある動物たちの問題を解決する正解は既にあります。
本当は、全ての命が救えるのです。

ほんの少し、社会の仕組みを変えれば…
ほんの少し、皆さんの意識が変われば…



花子と出会って人生が変わったという太田快作獣医師。
後編は花子と先生の最期の時を見つめます。

花子がいなければ犬部もない
ハナ動物病院もない
開業したのは花子のためもある
最期の時まで自分で介護をしたかった

夏の夜、花子が倒れました。
予断を許さない状態。
なんとか持ち堪えた花子と いつものように動物病院に出勤。

太田先生、延命治療せず苦しまず ゆっくり穏やかに過ごせればと。
いつも通り、先生の傍らに花子がいます。



一緒に暮らしていた猫が亡くなってから、水も食事も受け付けなくなり、とうとう歩けなくなってしまった猫さんが来院。

検査をしたら異常なし。
心の問題と太田先生。

薬で治るものではないので治療は難しい
猫自身が解決しないと
心のケアをしてあげて下さい



診療時間が終了すると、花子はグッタリしています。
歯茎から血の気が失せ、脱水症状があります。

その夜、先生と看護師さんで花子を囲んで食事をします。
すると、どうでしょう。
花子の目に生気が戻ってきました。

2011年の東日本大震災から福島へ定期的に通う太田先生。
向かったのは被災した犬猫のためのシェルター。
殺処分を減らすため野良猫の不妊去勢手術をします。

震災時 福島県の動物病院は閉鎖
原発近くの動物を診てくれる獣医師はいなかった
(放射能の影響が考えられたため)

その時に駆けつけてくれたのが太田獣医師。
以来、休日に無償で通っているとのこと。

震災自体 日本の問題
日本人全体でサポートしないといけない

福島の原発があったおかげで 我々都民は電気を使えていた
家を追われていた動物とかを 助けに行った人たちに対して費用は請求出来ない



手術を手伝うのはスタッフと高校生ボランティア。
丁寧に指導する先生、命の大切さを教えます。

早く作業するのも大事だけれども
目的は常に命を救うこと
作業ではない




動物愛護の先頭には獣医師がいるべき
本来、獣医師はボランティアに協力して貰う側

協力してあげるではない
現在はボランティアに甘えさせて貰っている状態

民間ボランティアの頑張りに獣医師さんたちに足並みを合わせて欲しい

太田先生は、獣医師が もっと当たり前に保護活動をするべきと考え、自ら実践をしているのです。



なぜ日本は、動物愛護後進国と言われ続けているのか?
他の国々では愛護のリーダシップを獣医師が牽引しているから。

なぜ太田獣医師は特別な存在だとされているのか?
環境省を始め獣医師会も、飼い主がいるいないで線引きをし、命に格差をつけ、弱者切り捨てを正義としているから。

どうぞ皆さん、福島の悲劇が終わっていないことに気がついて下さい。

手を差し伸べられず、存在すら無視され奪われた命。
傷つき彷徨いながらも、理不尽に見捨てられた命。



東日本大震災の際、多額の義援金を集めながら、飼い主のいない犬猫に不妊去勢手術をせず放置した獣医師会を含む公益法人4団体。

それは未だ、犬猫を苦しめ、善意の人たちを苦しめています。

そして再び、奄美大島で。
ただ生きていただけなのに、突然に何かのためにならないと悪者にされ、生きる自由を剥奪される猫たちがいます。

そろそろ、我々は終わらせることに真剣に向き合わなければなりません。
いつまでも、見て見ぬ出来なかった人たちだけに背負わせるのを止めなければなりません。

人間から路傍の石のごとく切り捨てられる命があること。
その軽いとされる命の尊厳を守るため戦っている人がいること。
どうかを知って頂けたらと切に願います🙏

😿届かなかった小さな命への善意
😿動物たちの明けない夜

後編の半分、続きます🌸

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花子と先生の18年 その2

2020-05-18 22:45:00 | 不幸な命を増やさないために

🐶花子と先生の18年 その1



太田先生のような利を求めず、ボランティアと同じ目線の愛護獣医師は、全体の1割いるかいないかと言われています。

実は私、野良猫のTNRも保護も獣医師さんに教わり、それを機に愛護活動へ導かれました。

ほとんどの獣医師が、飼い主のいない犬猫は死んでも仕方ない、殺されても仕方ないと考えていると分かったのは、つい最近のこと。

自身の幸運を知ると同時に衝撃を受けました。
世間では、全てを救えると信じる人は、まだまだマイノリティなのです😿



太田獣医師は大学卒業後、2011年にハナ動物病院を開業。

病院の原点には花子の存在があると言います。

普通の病院でありながら
地域の信頼を得られて
野良猫や捨て犬が来たときに
花子だったらと思って治療をする

野良猫 保護犬 捨て犬でも 原点は一緒です



2019年5月のこと、埼玉で犬の多頭飼い事件。

ごく普通の一軒家に71匹の犬がいる。
飼い主は70代の夫婦。

捨て犬を拾っているうちに増えてしまったとのこと。
高齢になり、世話が追いつかず限界を感じたため愛護団体に相談。

まずは、これ以上増やさないために不妊去勢手術をしなければなりません。

近隣では、低価格で手術を引き受けてくれる動物病院がありませんでした。
困窮する飼い主と模索する愛護団体。

救いの挙手をしたのが太田獣医師でした。

ハナ動物病院まで2時間をかけ10匹を運び込みます。
太田獣医師は休日を返上し、一日かけて取り組みます。



多頭飼育についての感想を聞かれ
悪いのは獣医師と行政と即答。

飼い主さんは素人だから知識もないし情報もないし仕方がない

ただ犬が好きで増えちゃっただけ
知識と情報など力があるにも関わらず
関わるのを避けた人間がいる

地元の獣医師や行政が手を早く打つ

苦情も噂もあったはず
把握していないわけがない
怠慢ですよ



手術が終わり犬たちのお迎えに来た愛護団体。
インタビュアーの「愛護センターは介入していないのか」との質問に太田先生が答えます。

センターは現場に1年前から訪問しているが指導だけ
オスとメスを隔離しないと繰り返す
苦情に対応したという既成事実が欲しいだけ

地元埼玉の獣医師が一頭づつ引き受けてくれればスムーズに解決できたこと

犬猫で飯食っているから たまにはやるかと腰を上げてくれれば一日で70頭全て手術ができた

ボランティアが何とかするだろうと甘えている

動物愛護は本来 プロ(獣医師)と行政が責任を持つべき
社会的弱者の問題なのだから ボランティアに押しつけるのは あまりにもカッコ悪い

その言葉に感極まり、涙を流す愛護団体の代表の姿がありました。



1年後、多頭飼育のその後。
奥さんが急死されて、ご主人一人では散歩もままなりません。

犬の所有権を愛護団体へ移しました。
犬たちは、クラウドファンディングで募った資金で設けられたドックランで自由に走り回っています。
近くには犬舎が建築される予定です☺️



動物のトラブルは、国も行政も社会全体が、善意の人へ全て丸投げしているのが現状です。

でも本当は、動物問題は人の問題であり、社会の縮図そのもの。

太田先生と同じ志、技術や倫理観を持つ獣医師を育てるシステムがあれば、より多くの動物は救われ、それによって人も地域も救われ、豊かな社会へなるのではないでしょうか。

前編終了、後編に続きます🌻

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花子と先生の18年 その1

2020-05-17 22:40:00 | 不幸な命を増やさないために
ザ・ノンフィクション
花子と先生の18年
~人生を変えた犬~

関東ローカル放送とのことで心に残ったシーンを抜書しました🍀

一人でも多く方の目に触れることを願います。

これからの動物愛護は
社会の仕組みを変えなければなりません。
それは既成概念に抗う戦いなのです。

お仕着せのセンター公務員獣医師
当たり障りのない商売をする獣医師
画面に映し出される獣医師とは何が違うのかを考えて欲しいと思います🙏





東京杉並区「ハナ動物病院」の院長である獣医師・太田快作さん。
院名の由来は大学生の時に保健所から引き取った
18歳になる愛犬 花子から。

太田獣医師は、老犬となった花子を大きなリュックに入れ、それを前に抱えて通勤している。



18歳の花子の存在はと問われ…

今の僕の全て
全てが花子との出会いから
動物に関すること 獣医に関することであれば花子が根っこにいる
花子が僕を作った

事故にあった下半身麻痺の野良猫が来院。
他の病院では断られたという。

ハナ動物病院では、飼い主のいない犬猫の治療を積極的に受け入れているため、生傷が絶えない。

続いて、廃屋にいた前脚を損傷している猫の診察。
保護したのはアメリカ人ボランティア。

手術となったが、外国人が日本の野良猫に手を差し伸べてくれているのだから、お金は取れないと太田獣医師。

獣医師は動物で飯食っているから責任がある
善意の人に背負わせているのは獣医師として恥ずかしいこと

出張手術の様子。
千葉のアパートの一室で野良猫&保護猫の不妊去勢手術を行う。

現在、殺処分される動物の半数が子猫。

生まれても殺されるならば生まれないようにするしかない

犬や猫がいてボランティアが困っているならば獣医師がやるしかない

持ち込まれた中には妊娠している猫も。
産ませるか堕胎かの選択を迫られる中で、ボランティアが涙声で呟いた。

たまたま犬に生まれただけで
たまたま猫に生まれただけで
何にも罪はないのに
何で殺されなきゃいけないんだろう

人間の都合で左右される小さな命。
動物の側に立とうと奮闘している太田獣医師。

子猫は治すというより生かす
子猫だから死んでしまう
時間を稼いで大きくすれば勝てる
死なないように命を繋ぐ



2001年、北里大学獣医学部在学中に保健所から花子を引き取る。
それを機に人間の犠牲になる動物たちについて深く考えるようになったという。

当時、獣医学部では実験用や保健所で処分される動物を使って手術の実習をする「外科実習」があった。

動物実験というテーマがあって、獣医師になるためには動物を殺すという現実があった
「一殺多生」
1匹を殺して多くを救うという考え方だった

僕は1匹も救いたいし全部も救えると信じている

命を奪わずに獣医師になる方法はないか。
たどり着いたのは「動物実験代替法」だった。
それはシェルターにいる犬猫の手術を見学や助手をし実習の代わりとする方法。



やがて、実験犬の存在を知る。
凍死したり、不妊去勢手術をしないため子犬が産まれては死ぬという生活をしていると聞いた太田獣医師は…

日々の生活を快適にしたい
朝晩の散歩をしたい
実験犬の生活を改善したい

学生サークル「犬部」を結成。
花子は犬部のアイドルとして保護犬をアピール。

やがて犬部は保護譲渡にも活動を広げ、世間の関心を集め、本や漫画にもなった。

前編の半分まで、続きます😊

🐶花子と先生の18年 その2
🐶その4

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