ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

自家繁殖と早期不妊去勢手術

2020-05-12 22:25:00 | 不幸な命を増やさないために
このところ毎日、まだ目も開かない掌に収まる赤ちゃん猫の遺棄をSNS上で目にします。

足を止め気にかけて貰うのは、ひと握りの幸運な子たち。
私たちからは見えないところで、死ぬために生まれる命があります。

外で子猫を見かけたら「蛇口を閉めるサイン」です。

🔴遺棄は子猫を殺すこと
🔴子猫の季節を迎えないために



「子猫あげます🐱」
昔は電柱に貼り紙がしてありましたが、昨今はSNSで告知されます。

飼い猫が出産した場合を「自家繁殖」と言います。
自家繁殖による子猫を貰い受ける時は、必ず親猫への不妊去勢手術を条件にして下さい。

通常の里親募集とは異なり、譲渡される側が元親に対して条件を提示します。

また「ありがとう」などのお礼を述べたり、謝礼として金品を渡さないようお願い致します。

最初のうちは、右から左へアッという間に貰い手がつきます。
だから、また産ませてしまう。

命が生まれる…本来は幸せなこと。
高揚感があり、それを分け与えていることに妙な使命感が生まれてくるのです。

そのため、個人だけではなく保護団体でも自家繁殖は繰り返されています。

この連鎖を止められるのは、命を引き受ける人たちだけなのです。



🔵どうして自家繁殖はダメなのか?

現在は、殺処分される命がある以上、皆さまにペットへの不妊去勢手術をご協力して頂いています。

✨自家繁殖は、自分では止められない心理状態にあるため、貰い手がなくなれば多頭飼育崩壊、あるいは遺棄を犯すようになります。

✨繁殖自体が、期限をつけられた殺処分される命の受け皿を奪うこと。
里親探しは、生死をかけた熾烈なイス取りゲームなのです。

犬猫は、人間が管理可能な頭数を超えた過剰繁殖状態にあるため、飼育放棄や殺処分される命が後を絶ちません。



🔵スコティッシュフォールドのブリーディング

スコティッシュの自家繁殖は悪魔の所業。
不妊去勢手術をしない飼育も虐待にあたります。


スコティッシュフォールドの特徴でもある折れ耳は『軟骨形成異常』が原因です。
垂れ耳のスコティッシュフォールドは元気だったとしても軟骨が上手く成長しない『軟骨形成異常』を持っています。
そしてこの『軟骨形成異常』は骨や関節の変形し、骨の異常を引き起こす『遺伝性骨形成異常症』の原因なんです。
つまり、耳の垂れたスコティッシュフォールドはみんな骨や関節の痛みや変形が起こる可能性を持っています。

スコティッシュフォールドを飼っているなら、絶対に避妊・去勢手術は受けてください。
もし知らずに交配させた場合、高確率で遺伝性の病気を子猫も引き継ぎます。
また折れ耳のスコティッシュフォールド同士から生まれた子猫は、他の折れ耳スコティッシュフォールドよりも症状が激化することが多いようです。


今後は世界的に「耳折れ個体の繁殖=動物虐待」という認識に変わっていく事は明白です。
日本においてもこの流れをいち早く汲み取り、耳が折れたスコティッシュフォールドの繁殖を1日でも早く撲滅することが望まれます。



🔵早期不妊去勢手術のススメ

猫を未手術で多頭飼育していたら、生後3ヵ月で妊娠し5ヵ月で出産します。
出産を望むことが許されるのは、生まれて来る命全てに責任を負える人間のみ。

産ませられないのに、発情させるのはかわいそうです。
初回発情を迎える前に「早期不妊去勢手術」をしましょう。
🔴早期不妊去勢手術のメリット

望まない出産や堕胎のリスク、交尾できないストレスの回避に加え、早期であれば安心安全のメリットがあります。

「まだ小さいのに手術なんて」と思われるかもしれません。
しかし、施術が早ければ早いほど猫への心身負担が軽減できます。

しかし、動物医療が追いついていないのが現状。
「生後6ヵ月から」は古い情報ですので、更新をお願い致します🙇‍♀️

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赤ちゃん猫を母猫から離さないで

2020-04-26 21:45:00 | 不幸な命を増やさないために


生まれたばかりの赤ちゃん猫を
母猫から引き離して

センターや保健所に持ち込む人も
捨てる人(犯罪)も
拾う人も

約2ヶ月(60日)ほど待って下さい‼

離乳すれば、保護をして里親探しができます。
生きられる可能性があります。

それから、母猫に たった1回の不妊手術をして下さい。

生まれて直ぐに奪われる望まれない命を、繰り返し生まないために💧

ヨコミミちゃんを発見したら
母さん野良猫Q&A



倉庫・物置・庭の隅などで生まれた子猫を発見し、保健所へ持ち込むケースが増えています。

🌷赤ちゃん猫を見たら🌷

近くに寄って抱き上げたり、撫でたりする前にソッと見守ってあげて下さい。

お母さん猫は、エサを求めて出かけていたり、より安全な場所を探しているのかもしれません。

母猫は、自分の子をニオイで判断します
人間のニオイがついてしまった子は お母さんに見つけて貰えないことがあります😿



5匹生まれたとしましょう。
2~3時間おきにミルクを作り、順番に授乳。
排泄を促し、体重を測り、寝床を適温に整える。

どんなにベテランでも1時間以上かかります。
これは保健所職員も保護ボランティアでも同じです。

つきっきりなので仕事は出来ません。
小刻みに起きなくてはなりません。
とてもお母さん猫の代わりは務まりせん。

お母さん猫は子育ての天才😸



~箱や袋に入れられたり ゴミ箱や公園などで発見し遺棄されたと考えられる場合~

⚠️警察へ通報
⚠️動物病院へ
⚠️乳児は未だ体温調節できないため必ず保温

獣医師に相談し、育児可能な環境ならば授乳方法や必要な品などを教えて貰って下さい。

勤務などで保育が出来ない場合は入院させ、その間にミルクボランティア(預かり先)を探します。

遺棄は子猫を殺すこと

殺処分される猫のほとんどは、生まれて間もなく、母猫から引き離された赤ちゃん猫です。

そして、これは氷山の一角。
カラスに襲われて、山へ放置、川へ流す。
人の目には触れないまま、誕生して数日で失われる無数の命があります。

母から愛情を感じる間もなく、
陽の光や暖かさを感じることもなく、
お母さんを求めながら息を引き取ります。

もしも子猫に出会ったら



産ませることは殺すこと。
生まれた命の数だけ、期限をつけられた命に救いの手が届かなくなります。

現在この国では、猫を飼える家庭の数より、はるかに猫の頭数が多いのです。

また、出産をしたら手術(TNR)するまで3ヶ月間ほど待たなくてはなりません。

梅の花と猫の堕胎手術

近隣の地域猫活動をしている現場で、子猫を見かけたら連絡を貰うようにしています。
やはり赤ちゃん猫は離乳するまで見守り。

でも、その期が来ても全て保護は出来ません。
病気や事故で1~2匹は救護に行き着きません。
母猫が行方知れずになり、TNR出来ないこともあります。

屋外で産ませてはダメなのです。
堕胎手術に、ご理解をお願い致します🙇‍♀️

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母さん野良猫 Q&A

2020-03-19 22:30:00 | 不幸な命を増やさないために


猫の出産ピークは桜が咲く頃から下降線へ🌸

⚠母さん猫の不妊手術は済んでいますか?

メスの成猫は、捕まりにくいと定評があります。
子猫と一緒の捕獲がチャンス🌟
おチビを先に捕まえケージに入れ、その横に捕獲器セットなどの方法が可能です。

乳飲み子のお世話は、大変ですがホンの1ヶ月程度。
日毎ではなく、時間おきに成長し、出来ることが増えていくのを見守るのは楽しみでもあります。

でも、これを毎年、もしかしたら年何回も繰り返すのは どうでしょう?
気力体力を消耗してしまいます。

ノラ母さんも同じです。
過酷な外暮らしでの出産&子育ては、母体に負担となり、寿命をも縮めることになります。
また、望まれない命の連鎖も止まりません。

必ず、母猫へ不妊手術を行って下さい‼




🔴母猫は いつから妊娠可能?

産んだ子猫が離乳すれば妊娠は出来ます。

猫は、春先から秋頃まで2~3週間のサイクルで発情期と休止期を1周し、それを何回も繰り返す季節発情という発情周期をもっています。

これで計算すると年3~4回の出産となり、出産してから早ければ1ヶ月後には妊娠するかもしれないのです。

🔴出産後の母猫 いつ不妊手術OK?

やはり、子猫の離乳を待ってとなります。
出産から1ヶ月以上経ってからをお薦めします。
小さな命の救い方
https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/a3b3bd7195551af6e07ca7af39881c81



🔴母猫の避妊術後リリース時期

私はTNRを推進していて、不妊去勢手術に慣れている動物病院で手術をして貰います。

抜糸の必要のない糸を使っているため、
捕獲→手術→リリースは、トラップのまま放置で許される時間(約2日間まで)を目処にしています。

もちろん、医師の診断や状態を確認してから元の場所へ戻します。

もしも心配な点があるならば、獣医師へ 納得がいくまで相談することお薦めします🐱

~関連記事~
梅の花と猫の堕胎手術
遺棄は子猫を殺すこと

ペットと暮らしている皆さんへ

2019-11-18 22:40:00 | 不幸な命を増やさないために
2018/4/7の記事を再投稿。


昔、猫を10匹飼っているなんて言うと必ず聞かれることがありました。
「名前は全部ついているの?見分けはつくの?」
十人中十人が真顔で尋ねます。

当たり前ですよね😽
犬や猫にだって性格があり、個々に違う。
感情表現も好みもライフスタイルすらバラバラ。

たぶん皆さんも、ベッドの下で鳴いている子が、誰か姿を確認しなくても知れるのではないでしょうか。
1人っ子でも、甘えて鳴いているか助けを求めているか、解りますよね。

そう、犬や猫にも感情があり、私たちと同じように家族を大切に思っていて、一緒に暮らせることは幸せなんだと思います。

このことは、ペットを飼っている、あるいは共に過ごしたことがある人にしか実感がないのかもしれません。



私は、外生活をしている子や愛護センターへ持ち込まれる子が不憫でなりません。
ウチの子たちは、暖かい部屋の中で、不自由なくご飯を食べ、体調を崩せば病院へ連れて行って貰えます。

そして、悪さをしようが寝てばかりだろうが、毎日まいにち「可愛い」と撫でて貰える。

犬猫にも「幸せに感じる時間」や「将来の夢や希望」があり、それは明日も変わらず、可愛いね︎💕︎と声をかけて貰えることだと思っています。

現在、外で生きている猫たちも、もともとはウチの子たちと同じ暮らしを約束されていたはず。
それが一転、差し出された手に「シッシッ」と追い立てられるようへ。
その子が具合が悪かろうが、お腹が空いていようが、誰も心配してくれません。

運が悪いだけなのでしょうか。
捨てた人いるから仕方ないのでしょうか。

遺棄猫から生まれた野良猫のほとんどは、人から愛情を受けないまま短い一生を閉じます。
カワイイと撫でられ、ノドを鳴らすことはなく。

愛護センターへ持ち込まれる猫たちの多くは、未だ目も開いていない乳飲み子です。
生まれてから数日で殺されます。



不幸な犬や猫たちを増やさないために、私たちが、今出来ることは「不妊去勢手術の徹底」です。

ティアハイムのような保護施設をつくる、飼い主に責任を持たせるためペット税を導入、義務教育で「動物愛護」の授業をし不妊手術のメリットを教える…まだまだ実現には時間を要します。

犬や猫の寿命は短い。
来年その先、殺されるために生まれてくる不幸な命の連鎖を食い止めるのは、家庭内のペット、そして飼い主のいない猫への不妊去勢手術です。

実はコレ、犬や猫を飼った経験がない人には、ヒジョーに伝わりにくいです。
動物にも喜怒哀楽があるなんて、力説するほどミゾが深くなるばかり。
確かに「命を救う」のに「不妊手術」って、直接的ではないのかもしれませんね。



家族であるワンちゃん、ネコちゃんの暖かい身体に触って愛おしいと感じながら、同じ命なのに厳しい境遇にいる子たちを想って下さる優しい方々へ。

どうぞ「小さな命を守る」ために、現状では出来得ることは「不妊去勢手術」を施すことなのだと ご理解下さるようお願い致します。

そのことを折に触れ、お友達やお知り合いにも伝授して頂けたら嬉しいです🍀😊

【 ねこてん 公式HP 】

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日本が多頭飼育崩壊だ!

2019-11-01 22:40:00 | 不幸な命を増やさないために
19/3/31の記事を再投稿。

本日TNR作業。
早い時間(いつも夜中)からだったので、ご近所の方々と話す機会がありました。

誰が餌やっているとか保護したことあるとか。
虐待やらペットショップ批判ばかり。

皆さん、すっぽり不妊去勢が抜けています。
今あるペット問題の根源は命の軽視。

過剰繁殖を止め、管理可能な頭数にする。
そうすれば、殺処分や遺棄虐待は減ります。
皆んなにお家が見つかり、大切にされるようになります。
不幸な命はなくなります😸



今の日本は、犬や猫の“管理頭数”を超えてしまっています。
全国でキャパオーバーです🙀
ですから、殺処分を含む頭数制限をしなければなりません。

センター&保健所の施設に入ったら、出口は限られています。
これらは⬇モデルチェンジしているだけで、バケツであることに変わりありません。

⭕️ ミルクボランティア
⭕️ 登録(引き出し)団体の開拓
⭕️ レスキューペアレント(預かり)制度
⭕️ 越境譲渡
⭕️ 保護動物の譲渡拡大

大切なのは入口対策。
すなわち「蛇口を閉める」です。

不妊去勢手術を当たり前にしなくてはなりません。
そうしなければ、殺処分ゼロにしてもリバウンドします。
そのため不要な命を生み出さないことにこそ、限りある予算を使って欲しいと思います。



東京都港区 飼い主のいない猫の助成金
♂/5,000→17,000
♀/8,000→25,000

以前の助成金内で手術をしてくれる動物病院が、私が知っている限り4件、全て早期可能。
ウチ1件は高回転(約20頭)
港区制度の利点は、全国どこの病院を使っても適応されるところ。

獣医師会のご意向などもありで、一昨年から金額大幅アップとなりました。
でも、ほとんど TNR は終わっている状態だから、今後の申請はおそらく2桁止まり。

この1万円以下の金額設定はナイスだったと思います。
3頭まとめてでも通常の1頭分ぐらいでしょうか。

この費用で飼い主いるいないに関わらず、犬も猫も手術可能だと、ググッと繁殖制限は進むかもしれません。

予算がキツイ自治体でも飼い主のいない猫だけには、助成金を出して欲しいです。
実質無料にしなければ、TNR3桁4桁は難しくなるから😿



頭数がセーブされ、バースコントロールが常識になったら、自由に手術代を設定して大丈夫、助成金制度も永遠ではありません。

不妊去勢手術しない ご家庭は、医療が遠い傾向にあるので、まずは敷居を低くすることが促進に繋がるはず。

保護譲渡がダメというワケではなく、過剰繁殖を止める方が先決、そして早道。
なので、今は力やお金や知恵を不妊去勢手術の徹底へ比重をおくべきだと思います👍

~関連記事~
殺処分を減らすプロセス
犬猫の過剰繁殖を防ぐ医療
野良猫のいない世界へ
ペットの不妊手術って絶対ですか?

【 ねこてん 公式HP 】

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