皆さまに、ご協力を頂きました環境省へのパブリックコメントは約3500を集計、その大部分がノネコ計画へ反対意見だったそうです。
地域猫へ給餌をしている近所のおばあさんが、私に走りながら寄って来て、電話番号を書いたメモを渡しました。
「スマホを持っていないので娘に大反対でやってと伝えてくれ」と。
奄美ノネコ管理計画の争点は、殺処分ではありません。
森のいる猫を排除するため、定義が曖昧なままに殺処分ありきで“ ノネコ ”とし、動愛法から外したことです。
■ 院内集会を主催して下さった福岡大学 山崎教授のFacebookから。
これが世紀の“ しくじり ”だったと思います。
猫の愛護団体は、ほとんどNOの声を上げています。
SNS を知らない高齢者までが「奄美どうなった?」と気にかけるように至ってしまいました。
なぜなら、ノネコの線引きが明確でないにも関わらず、管理とまやかした外猫根絶計画をゴリ押ししたから。
「外飼いも地域猫も遺棄猫も生きるに値しません、全て殺します」ってことだから。
文春オンライン 2019 反響の大きかった記事ベスト1⭐
※ゼヒ #2#3も読んでみてね!
環境省は国益が最重要事項。
「奄美ノネコ管理計画」は世界遺産登録。
「殺処分ゼロ」はオリンピックとなります。
基本的に、飼い主のいない犬猫を救う(人の利益に繋がらない)ために国税を投入しません。
さらに、机上の論理を各地方自治体にポンと丸投げ。
判断は、自治体に委ねられる形となり、ここで現場の格差が生まれてしまうワケです。
いつも犠牲になるのは、モノ言えぬ動物たち。
その歪みに気がついた者が、間違いを指摘するべきだと私は考えています。
鹿児島県は、環境省外郭団体「外来ねこ問題研究会」に取り込まれたことで、一線を超えてしまいました。
表面上は、科学者VS愛護団体の場外乱闘みたいになっていることから、遠巻きになってしまう方もいらっしゃるかと思います。
動物を命あるものとして最低限の尊厳を守ろうとした時に、アンタッチャブルな領域が動物実験とされています。
科学者は、研究の成果や人類の発展のために奪われる命、苦痛を与えられる動物がいても仕方ないとする傾向があります。
これピースワンコどころじゃないです。
国が隠蔽してますから壁は高く厚い。
顕在化しないから許されていること。
そのスタンスで、税金から必要性のない殺処分を企てるのは、無理ではないですか?国民は望んでいませんよという話です。
社会の理解を得るためにも情報を開示し、慎重な検討を行い、改善できる点は見直して頂きたいと願います。
ここからは私見。
おおよそとか五分五分ではなく、100% 絶対にノネコ掃討は失敗すると思っています。
外猫をゼロにするならば「繁殖制限」が基本、これを無視したら50年後、100年経っても外猫絶滅は有り得ません。
今回はTNRで森に返さず入らないように、人間が知恵を出し管理するのが最善策。
そのことで人々の意識が変わって、はじめて成し得るものです。
ココ↑人間側の事情もスルーしてませんか?
あんなに過去、殺処分しまくっていて、なんで野良猫が溢れているのよ?
民間主導で官民協働にするのがベター、規制などで押さえつけたら逆効果。
10年かけるならば TNR が、より確実であり、今起きているトラブルを一掃できます。
要は血税の無駄遣い、もう既に5千万円ドブ捨て!
お年寄りや子ども…助けを求めている人たち、ゴマンいるでしょうにね。
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■ノネコの言葉
※記事下段にある院内集会でのアピール宣言の文章は、山崎教授によるもの。
視線がフェアで、差別のない感じが心地よく、私は何度も読み返しました。