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奄美ノネコ駆除の問題点2

2019-04-26 20:00:00 | 奄美ノネコ駆除問題
遠い島の話ではありません。
身近な生物である猫のこと。
罪なく謂れなく奪われる命のことです。




動物愛護活動は知ることから始まり、そして考えるの繰り返しだと日々実感しています。

ノネコ問題に関しては、対立ではなくオープンな議論が必要だと思っています。

野生ネコがもたらす害と人間の責任を考える
奄美大島で始まった「ノネコ管理計画」へのイチャモンに異議あり

どうして計画の見直しを求めているか、分かりやすいと思うので、この記事に更にイチャモンをつけていきます。

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鹿児島県・奄美大島で森の中に600~1200匹いるとされる野生化したネコ(ノネコ)を、可能な限り早く取り除こうという「ノネコ管理計画」が2018年度から10年計画で始まっている。
これを「奄美大島『世界遺産』ほしさに猫3千匹殺処分計画」という見出しで週刊文春4月18日号が取り上げた。しかし、この記事には事実誤認がある。そして、展開される批判は的外れだと思う。
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一番の謎である「10年計画」について、余り言及している人がいません。
過剰繁殖された猫が、希少生物を捕食し生態系を乱すことから駆除ということならば、一斉捕獲しなければなりません。
これは原則です。

私たちは「1匹のメス猫を未手術のまま放置すれば1年で70匹に増える」と呼びかけます。

10年間で森にいる猫は桁違いに増えます。
捕食される生物も当然に増えるでしょう。
捕獲にマンパワーもお金も嵩みます。

これが理解できないので「何のために駆除するの?」という疑問が出てきます。
憶測は、なぜ?どうして?から始まっているのだと思います。

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ネコは最も身近な愛玩動物だが、野外では優秀なハンターである。
ネコがもたらす害から目を背けずに、また、元はと言えば飼いネコが野生化したという事実をもっと多くの人に知ってほしいと思う。
奄美大島の位置と、そこに住む希少な動物たち。
これらをノネコが食べている。
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論点がズレているしミスリードです。
猫って、狩猟する生き物。
野生化したから、ノネコだからではありません。

ウチの姫さまもハエやゴキブリは狩るし、ネズミやトカゲの ありがた迷惑なプレゼントは よく耳にします。

二食昼寝三昧の飼い猫でも、本能で昆虫や小動物をハンターします。
マンチカンでもアメショーでもです。
だって猫だから。

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ノネコとは人に依存せず山などで暮らすネコのことだ。
人が飼っていたのが逃げたり、捨てられたりして、野生化していった。
もともと自然の生態系にはいなかった動物である。
なお、ノラネコは、野外の生きものも食べるが、市街地などで餌をもらうなど、人と一定の関わりがあるネコを指す。 
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これは学術的な分類ではなく、学名でもありません。
主観によって変化し得る曖昧な表現。

東京にも山はあり、そこで生活したらノネコとなるのでしょうか。
愛玩動物であるイエネコと属性が異なるのでしょうか。
それとも奄美の固有種ですか?

私は、このノネコという科学的&生物学的に証明できないレッテル貼りを問題視をしています。

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そうした背景のもと、地元の関係者が議論を尽くし、検討を重ねて作ったのが「ノネコ管理計画」だ。
ノネコを捕獲し、1週間ほど譲渡先を探しながら飼育し、引き受け手がいなければ安楽死させる。
ノネコを増やすもとになるノラネコを減らすため、避妊去勢して再び野外に放す「TNR」や、飼いネコの適正飼育を促す取り組みも続ける。 
これは、奄美の生態系を次代に引き継ぎ、不幸なネコを可能な限り減らすという責任を果たすため、苦渋の末に選んだ道だ。
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苦渋は あって然るべき。
殺処分に関わる人の苦悩は、奄美だけではありません。

しかし、愛護動物を駆除目的で、仕方ないという理由で、税金を使い、殺処分する計画は奄美だけです。

世の中の批判を受け入れる覚悟はなかったのでしょうか。
未来の動物愛護に一石を投じることになる影響は考えませんでしたか。

それにしては、ビジョンが杜撰過ぎます。
まず駆除目的と長期間は乖離していること。
あと頭数調査の誤差ですね。

なによりノネコの動愛法からの除外、これで一般的に「殺処分ありきとするな」という方が無理だと思います。

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ノネコは生態系に害を及ぼしているにもかかわらず、週刊文春の記事は奄美大島が徳之島や西表島、沖縄島北部とともにユネスコの世界自然遺産への登録を目指していることにこじつけて、計画が「世界遺産ほしさ」の「安易な殺処分前提の仕組み」だとして批判。
「ノネコが“確実に”生態系に被害をおよぼしているという根拠が、実は見当たらない」などと指摘した。
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「どうしたら排除できるか」の視点から始まっているのがボタンの掛け違いになっているのです。

愛護動物なので、駆除のための殺処分は動愛法違反です。
そこから、スタートしなければならなかったと思います。

🔴現地の頭数および生態調査を慎重に時間をかける。

🔴捕獲には有識者招致など経費をかける。
10年では失敗する。

🔴ノネコセンターを収容施設に島内譲渡を促進する。
飼育放棄はなくなりません。
不妊去勢手術の徹底がされなければ外猫はいなくなりません。

殺処分を逃げにせず、身を切るような責任を負う覚悟をしなければ、同じ過ちを繰り返します。
人間ってそうですよね、自分以外の命を軽く扱いがち。

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一方、ノネコが人獣共通感染症をはじめとする病気を運ぶことも問題になっている。
屋外に出るネコは屋内だけで飼われているネコよりも寄生虫や病原菌をもらいやすい。
感染したネコの糞から人にもうつるトキソプラズマは、妊婦が感染すると流産などを引き起こす。
野生動物の感染症にも、ネコ由来が疑われるものが次々に報告されている。
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偏向している、この人は猫嫌いなのかな?
動物愛護や動物福祉からも考察して頂きたいですね。
命への慈しみがない、ノネコが元凶としか伝わらない記事というのが感想。

トキソプラズマは、ネコ科動物を最終宿主する寄生虫。
哺乳類・鳥類に伝染します。
ヒトへは生肉を食べることで感染することが多いと聞いています。
くるねこ大和/ただの猫好き

以前に西山先生から、ベルーガが44%罹患してたとして、鯨の食用に注意喚起がされていました。

これも野生の猫だけではなく、一戸建てでの飼い猫、放し飼いや保護猫も発症します。

長くなるので分割、 続きます😾
奄美ノネコ駆除の問題点3



〈 ねりまねこ 奄美ノネコ駆除問題 〉
■1週刊文春「奄美大島 世界遺産ほしさに猫3千匹殺処分計画」
■2多額の税金でネコの駆除を行う
■3猫を合法的に殺せる
■4ノネコを生かす?殺す?
■5弱い者同士争わず、知恵を出し合う
■6奄美は東京から近い!
■7「しっぽの声」
■8ノネコ管理計画の見直しもあり得る
■9奄美の猫を全国で救う
■10ノネコのために私達にもできること
■11奄美大島ノラ猫大論争

~関連記事~
奄美ノネコ駆除の問題点1
奄美ノネコ駆除の問題点3
日本にノネコなんていないもん
ネコとノラネコとノネコと
ノネコってナンだ?
無用の用であるノネコたち
奄美大島の猫3千匹殺処分計画

【 ねこてん 公式HP 】

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