法的に猫の放し飼いに対する罰則はありません。
これからも、罰則のある室内飼い規制が法案に上がることはないと思います。
理由は、全ての猫が完全室内飼いという国や地域が世界にないこと。
あとはネズミですね。
もしも全ての猫を室内飼いとし、外猫を駆除したら、何百億では済まないネズミによる損害が想定されるからです。
現実、農業や酪農地帯などでは、ネズミ避けとして猫を飼育している地域が多々あります。
猫たちが住む地域の環境によって飼育法は異なるということを勘案して下さるよう お願い致します。
日本のペットは、所有権で守られている一方で縛られています。
放し飼い猫による糞尿などの被害は所有者である飼い主の責任。
庭を荒らされたり、車を傷つけられたりした場合は、飼い主に損害賠償を請求可能です。
「嫌いだから」「迷惑だから」という理由で猫を故意に傷つけたり、追い払うために命を脅かす行為は犯罪です。
これが放し飼いの社会的なリスクとなります。
よく言われる迷子や虐待の心配、ロードキルの危険性は、飼い主の意向や判断によるもので、自己責任であるというのが実情です。
もう一点。
猫はテリトリーを持つ生き物。
この習性から野外猫に関しては、地域猫活動が有効な解決策となるわけです。
ここが一般的に周知されていないため、様々な誤解が生じてしまっているように感じます。
室外出入り自由にしてしまった猫は、屋外までテリトリーを広げてしまいます。
そのため、放し飼いから完全室内飼いにするのは、飼い主さんの努力や根気が要ります。
一朝一夕にはならないことを知っておいて下さい。
対策は、やはり蛇口を閉めるに尽きます。
🔻不妊去勢手術の徹底
地域住民が飼い主のいない猫を増やさないためにTNRをし地域猫活動を行っても、未手術のまま放し飼いされてはもともこうもありません。
またロードキルやケンカでの怪我防止、病気感染予防のためにも、放し飼いの猫さんには不妊去勢手術とワクチン接種が必須です。
野良猫は、遺棄や脱走放置などで人間が生み出したもの。
元飼い猫だったり、不妊去勢手術をされていない飼い猫から増えていった背景があります。
🔻譲渡条件
保護猫の里親様には完全室内飼いをお願いしています。
譲渡の際には、ご自宅に訪問し脱走対策のアドバイスをさせて頂いております。
里親文化が育ち、保護猫を迎えるご家庭が増えることで、猫の室内飼いも定着していくと思います😊
🔻地域猫活動
猫を介した ご近所同士の助け合いが地域猫活動の基盤。
放し飼い猫のことでトラブルになっていたり、迷惑を被っている人がいた場合に、住民で話し合い協力して事を丸く収められたらと思います。
また不妊去勢手術の必要性をアドバイスし、医療に繋げることが飼育放棄や多頭飼育崩壊の防止にもなります。
猫のことから地域全体にハッピーが広がりますように🐱💗
🏠猫さま完全室内飼い計画
🏠室内飼い啓発ポスター