紙の爆弾9月号に獣医師の西山ゆう子先生が『殺処分ゼロの嘘と愛護団体の現実』を執筆されています。
🌷西山ゆう子先生 Facebook
「殺処分ゼロの問題って、いったいナニ?」と思われる方が多いのではないでしょうか。
選挙の度に「殺処分ゼロ」
寄付を求められるのも「殺処分ゼロ」
雑誌を読むと「殺処分ゼロ」
SNSをやっていてても「殺処分ゼロ」
目指して良いことじゃない?
動物たちが救われるのでしょう?
いいえ、違います。
殺処分ゼロを目標にしたらいけません。
殺処分ゼロによって不幸な動物たちは倍増しています。
このことを西山先生が、分かりやすく凝縮し確かな視点で伝えて下さっています。
ノーキル派、またノネコ駆除派の人々に、ご一読を頂けたらと願っております。
排除と保護譲渡では、永遠に終わらないと知るキッカケになりますように🙏
本題ど真ん中ではありませんが「安楽死」について。
20年近く前、「なぜ保健所では安楽死処置をしないのか」と疑問に思い調べたことがありました。
答えは「予算がない、安楽死は費用が嵩む」でした。
その時代、殺処分頭数は50万以上。
保健所は殺処分サービス請負所。
次から次へと持ち込まれる子猫の遺体は、ゴミ処理に使う青いコンテナに投げ入れられていました。
現代、殺処分される動物はグッと減少し、ガス室から安楽殺をする自治体が増えてきました。
⭐週刊文春で奄美ノネコの記事を執筆された笹井ジャーナリストの「殺処分から犬猫を救え」
東京チームはノーキルでした💦
「文藝春秋7月号」掲載の『殺処分から犬猫を救え!』から。
いかにガス処分が残酷かという文章の後に続きます。
「( 安楽死は )獣医師のストレスが大きい。
安楽死のための注射を打ち続ける毎日に絶望し、動物の診療ができなくなる人もいます。
私たちは命を奪うため獣医師になったわけではありません。」
昨今よく耳にするフレーズです。
動物たちを絶望から解放する獣医師にしか出来ない医療だと思っていました。
人が作り出した処分せざるを得ない命は、人の手で安らかに逝かせたいと考えていました。
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自治体のセンターに勤める職員は、獣医大を卒業した獣医師であっても、いわゆる「臨床」を学んでいない。
ケガや病気の治療、動物たちの診断の仕方、はては安楽死の仕方まで、学んだことがない。
今までの殺処分で必要がなかった獣医の臨床技術を、いきなり現場で求められるようになったのだ。
「殺処分ゼロ」の嘘と愛護団体の現実より
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安楽死しないのではなく、出来ないのね。
だから、愛護団体へ丸投げなのね。
しかし、愛護団体での安楽死は難しい。
殺処分のあり方だけではなく、安楽死についても、動物の尊厳を守るためには、大きな課題なのだと思い知りました。
✨殺処分ゼロと動物福祉
✨しっぽの声4/動物福祉と安楽死