今日も花祭り関連のお出掛け。また「花祭展」に行ってきた。今日は花祭りの地域内外の花祭り好きな人達が集い、花祭りについて語り合う催しがあった。
豊川の花キチ少年H君を誘い、連れていった。若い人の考えを聞きたかった。車に乗せてもらわないと行けないだろうから。彼を乗せ、お昼ご飯の弁当を買いに豊川市内に最近オープンした「萬歳楽」に向かった。東栄町布川地区出身の人が勤めている。店に入ったら、厨房にいた。日替わり弁当を買った。
旧鳳来町に入ると雨が降り始めた。会場下の川のほとりで弁当を食べるつもりだったのに。でも、北上すると雨は降っていなかった。旧小学校前に車を停め、川に向かい、ほとりで弁当を食べた。「中央小学校指定水泳場」と札があった。統合前の小学校名だね。夏には子ども達が泳いでるのだろうか? 弁当は安い方のものだから食材としてはパッとしなかったけど、ご飯が特に美味しかったし、おかずも美味しかった。今度は酒のつまみや家で食事会を開く時に利用したい。
そして、会場へ。既に2人参加者がいた。H君は「花祭展」初回なので、見学していた。僕は映像を見た。「中京テレビ キャッチ」と書かれたDVDがあり、中京テレビの布川花祭りを取りあげた番組は見逃したので、勝手にプレイヤーの中にあったDVDと替え、視聴しようとした。でも、映らなかった。入っていたDVDを戻したら、数地区の昭和の花祭りの映像が入っていた。なんと、昭和37年の下粟代の映像があった。その年だと今の花太夫さんはまだ舞ってないな。今も使っている面の鬼が映っていると、受け継がれている感が強い。それにしても、このDVDは普段どこに保管されてるのだろう?しっかり管理して欲しいなあ。
音が入ってないから会場が寂しいだろうと思って、元の足込の花祭りの映像に戻そうとしたらHDDに入っていて、操作方法が分からないのでスタッフの人に戻してもらった。
集い開始の1時半になった。スタッフの人、外部の人、観光関連の人、東栄町内の花祭りの地区の人、計10人強集まった。豊根村や設楽町津具地区の人にも来てもらいたかったな。スタッフではない当地区出身の若者が豊川から駆けつけてくれたのは嬉しかった。まず、「花祭展」の趣旨説明があった。花祭りの日以外でも地域外の人達と繋がれる機会を持ち、写真家の写真を見たり、交流することで地域共同体のことを知ってもらえればということである。
次に参加者ひとりひとりが持ち時間3分で①自己紹介②花祭りとの関わり③花祭りの好きなところを述べていった。スマホでストップウォッチにて時間管理し、一見堅苦しくみえたが、「チン」と残り1分で発言者の喋りが変わったり、「チン チン」と3分終了で早くまとめようとしたりとか、ストップウォッチの使い方が分からなかったりとか、笑いを誘った。僕が花祭りの好きなところは、繰り広げられる人間模様が面白いことと、よそ者の僕に地域の人達が気さくに接してくれて、交流が楽しいところである。その思いを込めた「人人和合」の法被を着てたので、背中のその文字を披露した。他にも交流が楽しいという理由を挙げる人が数人いて、エネルギッシュな点という声も数人いた。H君が「布川の若い人達はやりたいと思っていても準備の仕方が分からないと言っていた」という話をした。再開を目指し、これから年配者から教えられるといいなあ。
全員が発言したら、あとはさらに発言したい人が発言していったけど、決まった人達が矢継ぎ早に意見していて、割り込めなかった。そこはもう少し譲って欲しかった。もう一巡が良かっただろう。写真撮影のマナーの意見が多かった。僕が発言してたなら、願いを発展して外部の人達に花祭りの「地」を好きになってもらうことを目指す様な取り組みを意見していた。「花祭展」を開催した「nakaba」代表の若者は、今は地域支援員だけど来年度から観光協会に入るというし、他にも観光関連の参加者がいたので。東栄町は特産品、土産物の開発、販売にまだまだ積極的でないので、積極的になって欲しい。
この活動は今回限りではないとのことで、他地区にも展開するとか継続していくそうである。今後の活動に期待する。
舞庭に行った。竈には蓋がしてあり、湯たぶさが置かれていた。豊川から来た地区出身の青年が「本番のものはもっと大きい」と言った。H君と交流がある様で、H君に「湯ばやし」の舞を教えながら、H君に「舞え」と舞わせていた。「ウチの舞はこうだ」と実演する青年の様子から、自分の地区の舞を誇らしく思っていることだろう。H君のことを酷い言葉で扱っていたけど、H君を嫌に思っている訳ではなく、可愛がってのことなはず。実は、僕も別の人からそういう扱いを受けたことがある。本心ではないとは思ってるんだけど、僕は気が弱いからショックを受ける、というかどうリアクションしていいか分からないんだよね(苦笑) 花祭りは「悪態祭り」とも言われるので、この接し方もその延長なのかもしれない。花付き合いって不思議だね。
集いが終わって外を見たら雨が強く降っていたけど、会場を去る頃にはしとしと程度になった。この前の湧き水を汲み、H君を豊川で下ろし、帰路に就いた。花祭り訪問20周年の今月はとても面白い月であった。