9月から土日も稼働するラインに配属となったが、事情によりシフト組を選択する余地がなかった。でも、幸いなことに仕事の後にはなるけど坂宇場の花祭りに行けるシフトだった。出勤時にみかんを積み、午後8時に仕事を終えてから会場に向かった。10時前に到着した。当然道の駅の駐車場に車を停めれなかったけど、近くには停めれた。まずは会所に奉納した後、会場の皆さんに食べてもらうみかんを木の下に置いた。早速村の子ども達が取りに来た。今年は小さなみかんを持っていく事ができず、量も少なくなった。
なんとか、まずの見どころである「舞上げ」に間に合った。
終盤の「烏跳び」はボルテージMAX状態。最後は速いテンポの舞になる。
「一の舞」。勘違いして、もう終わったものと思ってた。釜の近くに寄り、強く榊で叩かれたい人達に加わった。耳は叩かれるとメチャ痛いね(苦笑)
ガソリンを注入して「山見鬼」の場へ。
村の子ども達もアツく「て~ほとへ とひゃひゃ」と囃していた。
親鬼様の登場。「山見鬼」は見物人で混雑するのでなかなか近くで見られないけど、今年は近くに寄れ、威厳を間近で感じられた。
「三ツ舞(扇)」。「山見鬼」の盛り上がりから粛々とした舞に切り替わる瞬間が好きである。
「三ツ舞(やち)」。当地区の「三ツ舞(やち、剣)」は採り物を器用に操りながらの激しい舞で、見応え、囃子甲斐がある。
若いせいと衆がアツく囃し、舞子はそれに応えて一生懸命に舞う。当地区はせいと衆と舞子との関係がうまくとられている。
3年振りにある若者と再会した。今は岡崎の大学に通っているとのこと。高校生の時はテスト期間と重なり、花祭りに来れなかったそう。今年は舞わなかったけど、また舞って欲しいし、来年成人したら一緒にお酒を飲みたいね。「三ツ舞(剣)」は二折あり、後の方で彼の弟さんが舞った。
「榊鬼」の間は車で仮眠し、村のある少年に起こしてもらって「味噌塗り」へ。すぐにたくさんの味噌が顔に塗られた。段々と味噌小僧が増殖していった(笑) 起こしてもらった少年も味噌塗られデビューした。「味噌塗り」は農村信仰が盛り込まれた舞である。
「四ツ舞(扇)」。今は豊川に住んでいるという学生さんはせいと衆としても活躍し、この舞でも自分で囃子声を上げながら良い舞を納めてくれた。彼を含め、当地区は若者が多く、花祭りに熱心なので、よそ者だけど頼もしい。彼と別れる際にも、熱心にやってくれていることが嬉しく、頼りになるという気持ちを伝えた。ゆわぎの舞は大きく見えるなあ。その後扇の舞があり、ラストは烏跳びなので、長時間のハードな舞である。
休憩時間としたけど、次の「同(やち)」はオール姉弟舞だった。最低気温がマイナス2度の予想だったので重装備で行ったけど、そんなに寒さを感じなかった。カレイ釣りで寒さに慣れたのかな?(笑)
仕事の後に来てほとんど寝てないので、「湯ばやし」が終わったら即帰ることにした。道の駅の売店はもう開いてたので、土産物を買った。オール村素材のものを買った。
会場に戻ったら「湯ばやし」が始まっていた。熱心な小学生が僕や大人達を裸族に誘っていた(笑) おかげでおそらく裸族の人数記録更新(笑) でも、寒かった~。ビショビショになり、これで無病息災のご利益を授かった。
「ザ・花祭り」と言える当地区の花祭りに行けて、パワーを貰ってきた。次は正月の花祭りになるけど、まずはそれらに行き、また来シーズンも当地区を訪ねたい。花祭りに熱心な1人である今年度高校卒業予定の少年が、残念ながら今年は都合で来られなかったそうだけど、地元に戻って就職するそうなので、来年からは頼もしい担い手としてまた活躍してくれることだろう。まあ、せいと衆として囃す側だと、彼や他の若者に囃される舞子は脚腰へとへとになるまで舞うことになるだろうけど(笑)