生で聴いてみたかった「ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調op.18」(ラフマニノフ)がプログラムに入っていたのて、行ってきた。「ピアノの森」で、阿字野先生が交通事故に遭う前にこの曲を弾いている映像を、カイが観ているシーンがあった。また、若手ピアニストの牛田智大さんが「浜松ピアノ国際コンクール」の決勝で弾いた曲である。
ピアノリサイタル同様、ピアニストの指使いが見やすい左側に座ったけど、中央が人気あった。オーケストラではそのエリアが好まれるみたい。
今回も大層な感想は書けません(苦笑) まず、「組曲『仮面舞踏会』より ワルツ」(ハチャトゥリアン)が演奏された。ハチャトゥリアンといえば「剣の舞」が有名だけど、蒸気機械みたいなメロディーで、途中で止まったみたいな終わり方で、この曲も「ハチャトゥリア~ン」な曲だった(笑)
「ワルツ」は短く、すぐお目当ての曲の番となった。ステージ向かって左前隅に置かれていたスタウィウェイが、指揮台の前へと移動された。ピアニストは福本真弓さんで、難関国立大である一橋大学経済学部卒業後に大学院でピアノを専攻するという、異色の経歴な人である。やはり、生で聴けて良かったという、素晴らしい演奏だった。第2楽章の6対4の刻みは、リストの「コンソレーション(慰め)」同様心地よいものだった。第3楽章は、「ラーー、ララララララー」のメロディーの甘美さに酔った。この曲はピアノを弾かない時間があまりないし、難しいと思うので、福本さんは弾かない間によく汗を拭いてたなあ。
休憩を挟んで、ラストの「交響曲第6番 ロ短調『悲愴』 op.74」(チャイコフスキー)が演奏された。第1楽章はコーヒーのCMで使われたことがある様な。最終楽章の第4楽章は消滅していく様な終わり方で、不思議な感じだった。
オーケストラらしい、指揮者が舞台の出入りを繰り返した後、指揮者がマイクを使わずに喋り始めた。アンコールは無い旨他の話みたいだったけど、聞こえないからマイクを使って欲しかった。
楽章と楽章との間に拍手をする人がいて、クラシック鑑賞のマナーを知らない聴衆が紛れていた。「悲愴」の第3楽章は最終楽章みたいな雰囲気だから、勘違いするのは仕方ないけど。
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