なぞの旅人スーのブログ

鉄道、旅行、花祭り、その他日記にしたい事を書いていきます。実際の面識が無い方からのコメント、歓迎。荒らしや誹謗中傷は×。

フジコ・ヘミング ピアノ ソロ コンサート@アクトシティ浜松

2021-01-04 23:29:34 | 日記
 今年度はコロナの影響で花祭りは全地区中止または省略かつ一般見学禁止で、正月は豊根村上黒川地区の花祭りに行っているが、そうなるとどこにも出掛けるところがなかった。すると、浜松のアクトシティで今日フジコ・ヘミングさんのピアノリサイタルがあることを知った。鑑賞することにした。5月に開催予定だったものの振替えだそうで、コロナの影響かと思ったけど、ご本人が体調不良だったみたい。プログラムを知りたかったけど、ネットで見つからなかった。
 奮発して二番目に高い席を取ったけど、一番高い席でなくても十分だった。午後7時開演。杖を使い、介添人に支えられながら暗い中登場し、ピアノの元に着いたら照明が照らされた。88歳だという。
 始めは「4つの即興曲集 D899より 第3番」(シューベルト)だった。楽譜だけ持っているけど、「♭」多い(笑) 好きな曲である。次からしばらくはショパンの曲で、1曲目の次は生で聴いてみたかった「エオリアン・ハープ」だった。1曲挟んでショパンラストは「革命」だったけど、途中の挨拶で背中と腰を痛めていると言っていたのと、ご高齢のこともあってか、弱々しい演奏だった。次は「ピアノ・ソナタ 第11番『トルコ行進曲付き』」だった。リピートは書略されたけど、ダラダラとなるのでそれで良かったと思う。両手を交差させる演奏を興味深く見た。
 休憩を挟んで、「月の光」(ドビュッシー)の演奏だった。途中、「愛の夢」(リスト)が変更されてシューマン作曲、リスト編曲のものが演奏された。ラストはこの人と言えばの「ラ・カンパネラ」(リスト)だった。アンコールは「テンペスト 第3楽章」(ベートーベン)で、この演奏が一番良かったと思う。
 昔テレビでこの人が取り上げられたことがあり、気が強そうな印象だった。しかし、演奏後に手を振ったり、可愛らしいおばあさんだった。正直、普通に良い演奏を聴きたいと思うのだったら、高いお金払って鑑賞する気にはならないだろう。でも、表現の根本は変わらないだろうし、力と速さが必要な曲でなければ十分聴き応えあった。また、これまでのピアニスト人生が伝わってきて、彼女に対する魅力というのが聴衆を引き寄せるのだろう。もう少し安ければ、機会あったらまた聴いてみたい。


せっかく浜松に来たので、餃子を買ってから電車に乗った。コロナの影響で、夜の浜松駅は静かだった


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする