オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

共に想う夏

2010-08-17 11:02:02 | 思うこと
7月の太陽は 燦々と、8月は ギラギラと感じてしまうのは私だけ?

その強烈さが、一時世の中の音や動きが無になるように覆いかぶさる・・・
8月には、なぜかそんなイメージが小さい頃からある。

広島、長崎への原爆投下、終戦記念日と「戦争」を意識せざるえない月だからか?
一年の内での8月は、今生きている者が〝共に想う月〟なんだと思う。

今年も多くの戦争に関する内容の番組が企画された。
戦争体験者が次第に少なくなり、来年も次の年もメディアの力を借りて
語り継ぎ、引き継がれていくんだろう。

14日の深夜(0時20分~) 「戦地からの手紙~あなたは知っていますか」をみた。
隆也さんが、司会朗読のメインパーソナリティとして出演していて
録画して後でゆっくりみようと思っていたが、引き込まれてそのまま
最後までみてしまった。

手紙を読む隆也さん。フッと心配になる。
読みながら泣いてしまわないかと・・・・そんなことある訳ないけど。
家族や愛しい人を想いながら綴られた手紙を、父に、夫に、兄に、本人に
なりかわり読み進む隆也さんの声は胸に響いた。

冒頭の竹下健児さんの手紙は、当時3歳だった娘さんに宛てた
〝母と生まれ来る弟を頼む〟という内容だった。
娘である和子さんは、お母様が他界された後に初めてこの手紙を知った。
その内容にも驚き、更に驚く理由として彼女は
「・・・・自分は父の願い通りの人生を送ってきましたから」と、そして
「(その願いに)それにひっぱられたのでしょうか」と語った。
きっとお父様も喜んでいるだろうと、彼女の言葉に清々しさを感じた。

〝征ちゃん〟の面持ちがサクちゃんと似ていて、身に置き換えるまでもなく
鼻の奥がツ~ンとしてしまった。

終戦前夜の熊谷空襲、そして出撃間近の特攻隊員の最後の手紙。

20歳前後の若者達。

私達はその都度の状況によって歳に関して〝もう〟〝まだ〟と使い分ける。
だけどこの若者達は絶対に〝まだ〟なのだ。

その〝まだ〟の若者達の達観したような文面が、本当にやりきれない。

・・怖い・・死にたくない・・帰りたい・・逢いたい・・と叫びたかったに違いないのに!
・・・そんな私の想いは彼等を冒瀆することになるかも?とも思うが・・・

短い手紙の最後に〝・・・・母・・・母・・・・〟と繰り返し書かれた文字の合間に
彼が本当に残したかった言葉が感じられ、ついに涙が出た。

〝65年前の記憶と向かい合って・・・・〟特に若い世代にとは番組の主旨。
だったら、なぜに深夜の時間帯放送にしたのか?
余分なものはそぎ落とされ、子供から若い世代へも〝戦争の記憶〟が
ストレートに伝わる内容であったのに!!と残念でならない。