オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

「龍馬伝」最終回

2010-11-30 00:40:48 | 上川さん
龍馬伝」  終わってしまいました!!

今までとは違う龍馬像も、彼に関わった多くの人物も、弥太郎の視点からの
進行も、全編リアルな映像もと、全てにおいて新鮮な創り。

3部に入ってからの押せ押せ感と、4部のたるみ感のアンバランスが残念
だったが、良くも悪くもいろいろ話題性のあった大河ドラマでした。

「大政奉還」という激震も収まらないなかで、更に「○○○」入りの文書で
余震を引き起こす龍馬。
新しい日本を信じて疑わない龍馬の淡々とも思える日常の映像ではあるが
そこかしこに「その時」を否が応にも感じさせる危険信号を
盛り込んで画面はそこに向かっていく。

今回の福山龍馬は、常に理路整然として何が何でも成し遂げる男だ。
物言いは柔らかで、とりあえずは相手の言い分にも耳を傾け理解も示す。
しかし・・・・必ずその後で・・・・
「・・・けんど・・・・」  いるよね、こういう人~~(笑)
見方を変えれば、かなり降圧的な自信家ともいえる。
そんな龍馬に、弥太郎が浴びせた言葉はある意味痛快でしたね~~
それは 正論とわかっていてもイヤなものはイヤ!
私達も生活場面でもあるものね。

傾倒する人も多い反面、そうでない人もいるということも明確になった。

それが凝縮された最終回。

我らが隆也さんの中岡慎太郎も、やっと動く、動く・・・って、もう最後だよ・・・
今までのスルーぶりに比べたら!だけど今回も決して満足はしていな~い!
ま、文句は言うまい。いっぱい出たから・・・・・

疑心暗鬼の渦の中でメッチャ苦しい立場の中岡。
隆也さんの真骨頂!その表情、目が物を言う

大久保ミッチーの冷ややかな目と煙に、これ以上ないようなヤーなお顔!
半ば放心したような、思いつめた表情で龍馬の元へ向かう中岡が妙にセクスィ
近藤との斬り合いでは、さすがのキレのある動きと同時に半端ない必死さと
そして刀の重みまでも伝わってきた・・・刀ってかなり重いんでしょ?

「龍馬伝」の殺陣シーンはどの場面も評価したいな~
「殺るか殺られるか!?」の緊張感が凄かった。決してかっこよくないんだけど。

必死な近藤と中岡、手に汗握る・・・・・が、が、近藤に腕をかまれた中岡は・・・・

い・た・い~~」 思わず吹き出してしまったよぉ!子供か!?

なんてカワユス中岡~~~
痛いのは刀をむんずと握った近藤の方でしょうが!
ひょっとして隆也さんのアドリブじゃないかと思ってしまったよ(笑)

龍馬と中岡の最後の語らいは丁寧に描いてくれてよかった。
でも最後まで龍馬の〝けんど〟は生かされても他の人の〝けんど〟はナシ。
徳川の人間を入れたらイカンという中岡に、○○○に入るのは〝み~んな〟で
上も下のない、お家なんちゃらもないぜよ、それが大政奉還じゃ!と龍馬。

龍馬の自信には邪気がないからなのか、人の心をつかむのは天性のものか
実際に会ってないからわからないけど、この部分が弥太郎のいう人たらしか。
この場面は龍馬の人生最後の〝人たらし〟だ。
そして中岡の涙はきっと、納得できた自分に安堵した涙なのかもしれない。

ここらへんからもう〝軍鶏も地球儀もいいから~~~〟と心臓ドキドキだ。
〝泳げん・・・・〟もいいから~~~~

4人が乱入・・・・巷ではここでのテロップで興をそがれたと大騒ぎのようだが・・・
私は2人が倒れた後の画面にそうなった。

な~んで龍馬に、こんなにしゃべらせるんだぁぁぁぁ

この「龍馬伝」がフィクションだとは承知している。
龍馬の夢も理想も山ほど聞いた・・・・・耳たこほどに!
しかし、最期だけはいじらないでほしかった。

壮絶にこときれてしまうが故に、龍馬の無念さが観ている側に強く残るのに。

まぁ、即死説と2時間ほど後の絶命説があるようだが・・・・
それにしても、こんなふうにいじってはイカ~~~ン
緊張の糸がプッツンと切れた・・・抱いていた枕を投げつけたくなったよ

龍馬の言葉と、中岡の不気味なほどのリアルな呻き声に違和感さえあった。

あの死に際の龍馬の語りを余韻と感じる人もいただろうが私はNOだった。

後は、あ~ぁあ~ぁと溜息ばかりつきながら「」の字を観た。

ともかくもじっくりと描いた龍馬像をみてきて、ただただ「ヒーロー」とだけ
捉えられないという思いもわいてきた。

やっぱり隆也さんの竜馬がいいなぁ・・・・とも。
でも今の隆也さんだからこその中岡慎太郎だった。
起用してくれたことに、感謝、感謝・・・・・ハァ 気が抜けた・・・