オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

朗読劇 「VOICARION」

2016-09-09 20:45:03 | 上川さん
久しぶりの「生・上川隆也」です~~~

クリエプレミアム音楽朗読劇「VOICARION~Mr.Prisoner

9月5日千秋楽、観てきました。

「朗読劇」って初めてです。
私が想像していたのは、キャスト3人が椅子に座り、台本を忠実に読み進めていく。
つまり・・・・朗読劇とは・・・地・味というイメージでした。

しかし幕があがったステージは私の想像していたものとは全く違うものでした。

衣装、舞台設定、後方には生演奏のメンバーという、なんとも豪華で贅沢な空間と
なっていました。

・・・大英帝国最高の知能と話術の達人というエドワード伯爵。ある事件に巻き込まれ
理不尽にもロンドン塔の地下深く投獄されていた。その話術で人を探ってしまうのではと
「会話してはならない囚人」と、牢獄番は耳の不自由な者とされていた。牢獄番の老人と
共にいた孫のレス。貧困で行き場のない彼女は老人が亡くなった後、自分が牢獄番と
なるが、ある時思わず声を出してしまい、そこからエドワード伯爵と声で繋がってゆく。
鉄扉の僅かな隙間を通して「囚人先生」はレスにあらゆることを教え互いに変わってゆく・・・

エドワード伯爵を山寺宏一さん  そして「その他大勢」を演じます。

レスを林原めぐみさん  子供時代と年月を経たレスを演じ分けます(瞬時にです

隆也さんは 伯爵が投獄された時代のクライヴ卿と、大人になったレスに
伯爵の話を聞きだす英国の文豪、チャールズ・ディケンズの二役。

3人の「声」は朗読劇を更に更にドラマチックに「上質な舞台劇」へ創りあげてました。
また物語りの場面毎を盛り上げ、寄りそう旋律は、どのように作ったのかな~と
驚きの方が強かったですね~

隆也さんのツイート・・・
「3歩と動かずに演じているのに費やす熱量は過去作品と遜色ない霧の都への旅」
~なるほど~~

「声優」のお二人と、今回はあえて隆也さんを「舞台俳優」と捉えたい。
声優VS舞台俳優の競演!!だわ~~

3人の声=朗読をホイップクリームに例えてみた。
山寺さん、林原さんはなめらかな状態。
隆也さんは、カンッとツノが立った状態。

滑らかな会話の応酬の中に、隆也さんの声がスパイスのように入って緩急を
つけているように感じました。見事に三者三様の持ち味が引き出されていました。

「3歩も動かず・・・」ではありますが、隆也さんは立ち姿も美しく表情豊かに
かつさまざまな「目線」を客席に送り(贈り)こんでくれました。
それが何ともかんともセクシーでありましたですです
台本は手にしていても殆ど頭に入っているのでしょうね。

物語りのラスト。ロンドン塔から外の世界に出たレスが、国の恩赦により
釈放された多数の囚人の中にエドワード伯の姿を探すのだけれど、2人は
牢獄の鉄扉によってお互いの姿を見ることはなかった。ただただ「先生、先生」と
呼び続けるレスの声がもう切なくて・・・ウルル・・・
チャールズはレスに「(先生は)見つかったのか?」と問うが、すぐに「聞かないで
おきましょう」と言う。私は思わず「聞きたいーー??」と声が出そうになったけど!!

2人を繋いでいた「声」は、いつしかそれは「魂」になっていたと思う。
だからレスの魂の声が「先生」に届いていてほしいと・・・・
胸にしみいる「VOICE」の物語でした。

結末は観客それぞれに委ねられた形で終わりました。
笑ったり泣けたり、時間はアッという間。
三日間、4公演・・・・て短くない??もったいない気がします。
1回しか観なかったことホント、悔やみました。

なんせパンフレットもチラシさえもないというのも「初」です。
予約して後日送られてくるCDが「VOICEパンフレット」になるらしいのですが
いつもながらのカテコでの隆也さんの「ギャップ萌え」は見られないのが残念


CDが届いたらまたジックリと、動かずの隆也さんを思い出しながら聴くことにしよう。