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尖閣ビデオ流出問題

2010-11-05 22:37:06 | 菅内閣
本日起床したら、驚くべきニュースがあった。尖閣諸島の沖での中国漁船による海上保安庁の巡視船への衝突事件の一部始終を、同庁側が撮影していたビデオのものと思われる映像が、YouTube上に流出したというのだ。現在、当初投稿した映像は削除されたようだが、コピーされたものが多数存在しているし、各テレビも既にこの映像を放送している。

この映像の公開を巡っては、野党側から再三要求されてきたし、世論の声も高い。にもかかわらず、政府与党は慎重姿勢を示し続け、今月ようやく衆参両院予算委員会の理事向けに公開されたが、一般公開に関しては渋り続けてきた。

その映像が、今回この様な形で一般人が見ることが出来るようになるとは思ってもいなかった。

今回の問題については、2点いえる。

1つは、政府の情報管理・危機管理の問題だ。政府が公開する前に、何者かによってこの資料が漏洩されてしまったというのは極めて由々しき問題である。

仮に内部犯であるとすれば、国家公務員法違反等の罪に問われるであろう。政府には、真相解明を求めたい。

もう1つは、そもそも論として、菅内閣の本問題への対応である。

公務執行妨害で逮捕された中国漁船の船長が、「日中関係を考慮して」等のわけの分からない理由に基づいて、処分保留のまま釈放される。閣僚が、尖閣諸島に「領土問題」があるかの様な発言をする。有り得ない事態が続いた。

映像公開問題についても、釈然としない姿勢を続けた。この衝突事件の発生当時、前原国交相はビデオ映像の公開を示唆するような発言をしていた。にもかかわらず、その後政府は公開に慎重な姿勢に転じた。

この様な菅内閣の姿勢には、世論から厳しい反応があった。今回の流出事件も、この様な世論の厳しい声が背景にあるのは間違いないだろう。

ここまで政府が渋るということは、もしかしたら映像に日本側に不利な内容があるのではないかとも思われた。しかし今回の映像をテレビで見る限り、むしろ中国漁船側が自ら衝突してきたのが、明白になった。

にもかかわらず、菅内閣は何故そこまで映像公開を拒んできたのか。明確な説明を求めたい。