北海道の山登り・花・滝 大好きおぢさん日記

過去の記録を一つにまとめたブログで現役ではありません。

定山渓天狗岳 (131山目)

2022年02月08日 11時42分43秒 | 山登り 石狩

 

 

登山日:2015/6/20

山名:定山渓天狗岳
標高:1,144m
場所:定山渓
コース:熊ノ沢コース
標高差:755m

ガイド標準時間:登り2時間50分 下り2時間30分 計5時間20分
ガイド評点:60点 中級

札幌発:6:20
登山口着:7:15
出発:7:30
山頂:10:30
所要時間:3:00
駐車場着:13:20
登山時間:5:50


定山渓天狗岳に登ってきました。

この山には5年ぶり2度目となるけど
前回は花の写真は撮ったけどあまり眼中にない

覚えているのは下山中に軽い熱中症になりフラフラで車にたどり着いたこと
登山口の小屋で買ったばかりのポールを忘れてきたことと
あまりいい思い出はないけど
山自体はいい印象だったね。


札幌の山ということで遅めの出発で
登山口到着は7:10。

すでに3台の車ありで賑やか過ぎでもない
いい感じで7:30ゲートを越えて出発です。

 

 

まずは登山口まで林道歩き

天気は残念なくもり
しかし昼からは晴天と青空が早く出ることを祈る。

山側の岩地箇所で早くも「ヤマハナソウ」を発見!

 

これは幸先いいぞと思ったんだけど
前回この林道歩きで一番覚えている花
「クガイソウ」が発見できなかった・・・

ほかに「オドリコソウ」「タニウツギ」「ノビネチドリ」など



とぼとぼ林道を歩いて丁度30分で登山口に到着
時間が勿体無いね~

ゲートは締まっているのに1台の車あり・・・
反対側のゲートは開いているのか?
それともスペアキーでも持っているのか・・・

 

さーここから出発!

なだらかな林間を最初は歩きます。
下には沢が見えるのでやがてこの沢沿いを登ることになる。


最初に見つけたのが10cmほどの小さな「ササバギンラン」
いくつか咲いていたけどみな小さいね~

 

さらに「サイハイラン」は結構見た

 

道は段々と沢に近づき一部ヌタのところもあるが危険箇所はなく沢に出る。

ここから渡渉の繰り返しとなる。

渡渉というか、またぐ程度でした。

 

小さい沢でもあり靴を濡らすことなく渡れる
が、油断は禁物。
このころから「タチカメバソウ」が見えてくる
此花は結局、かなり上部までずっと咲いていてくれた。

 

ほかに「ユキザサ」

 

これはあまり見たことがないが葉の形状から北海道固有種の
「エゾノジャニンジン」か?

 

「ホウチャクソウ」

 

山頂まで1.9kmを過ぎてから一つ目の滝だ

この滝は右側からロープで登り、へつるような箇所で前回は行ったが
濡れて滑るのが難点だった。


今回は巻き道の情報を得たので左側から登り巻いて行く。
あまり苦はなくピンクテープや降り口にはロープまである

こちらは従来の滑る箇所

 

そこを上がるとすぐに次のロープがある
この辺は登るより降りのためのロープだね~

 

登りきると
「タチツボスミレ」

 

「シラネアオイ」

 

何度か渡渉と巻きを繰り返しながら
沢沿いを進む まだこの辺では虫が少ない。

立派で黒い一枚岩を水が滑り落ちる
思わず飲みたくなる。

 

ここで正面にスノーブリッジ、左手に長いロープ場。

 

ロープ場を登り終えるとちょっと平なので小休止。

降りるのが嫌な角度と地面のすべりだな~
ここまで1時間20分。撮影したぶんか5年前から10分の遅れだった。

 

沢沿いから離れて岩峰基部を目指し本格的な山道になる

正面に段瀑をみる
この滝は左から巻いて上流に向かう。

 

登りきると山頂まで1.2km
ちょっと息が上がってきたなー

いやー上空は最高の青空になった!
これはいいぞー幸先良さそうだ!と思いながらも・・・

暑いからもうちょっとだけ曇ってもよかったのに(笑)

 

そろそろ涸沢の登り。

時に両手を使い大岩を超えていく
とはいえ難しい箇所はなくゆっくり一歩一歩を確実に。

登りは急登を迎える
段々ときつくなるが・・・


虫が増えてきた!


ほんと、うざい小さな虫で
せっかくの防虫ネットを車に忘れてきたことを悔やむ場所だよ。


ここで「エゾイワハタザオ」を見る。

 

木々越しに岩塔が見える
もう少しもう少し
がんば、がんば、


目の前がぽっかりと開けるとそこは岩塔の基部。

これからここを廻り込み最後にルンゼ登りを終えると
山頂は目と鼻の先だ。


時間的に逆光になる位置だねぇ

 

ここからは、あきらかに植生が変わり
他ではあまり見ない高山植物が増える

まずは「ノビネチドリ」がお迎え

 

札幌近郊では見ることができない?花「エゾグンナイフウロ」は
定天では最も多く咲いている花に見える。

 

普段よく見る「ハクサンチドリ」も綺麗なピンク色となれば
撮影せざるを得ない。

 

最も好きな高山植物の一つ
ハナシノブはここでは「ミヤマハナシノブ」

 

「キクバクワガタ」は山頂でしか見たことがなかったが
基部にも咲いていたんだね
前回、気づいていたらもっと楽に撮れたのになー

 

紫系の花が続く 「エゾミヤマオダマキ」

 

林道に咲いていた「ヤマハナソウ」は岩峰基部にも咲いている

札幌の山鼻地区で発見されたのでヤマハナソウだそうだ。

 

上部に群生しているのは
「エゾグンナイフウロ」

 

さあここからルンゼまでまた登りだ。

いよいよ「サクラソウモドキ」のゾーンに入った。

ルンゼ下から途中の崖とたくさん咲いていたよ!
前回が枯れ落ちる寸前ばかりだったので
今回はバッチリ!

今回の主目的の一つがこの花を撮影することだった。

 

登りは楽だが落石注意。
ほぼ垂直に見える下りもロープが持ちやすいので
そんなに大変ではなかったルンゼ。

後は軽いロープ場が一つあるだけ・・・だったかな?

ここは登りも降りも一人づつの渋滞地帯だ。

 

登り終えるとウェストコル。

無意根山が真正面に鎮座している
少し右の羊蹄山の山頂は今は雲の中。

 

さらに右に目をやれば
残雪のある余市岳。

この山も未踏だ

 

 

やっとのことで三角点のある山頂だ。
前回はこんな標識はなかったね

ここまで丁度3時間。

時間がかかったけど5年前より早く到達したのは自分でも???

 

さっぽろ湖を挟んで右に小天狗岳、左に神威岳、烏帽子岳、百松沢山

 

山頂の崖にへばりついていた「モイワナズナ」
この花もあまり他では聞かない花だな~

 

 

すぐ先にもっと見晴らしの良い土場があり
皆さんそちらで一服中。
私が着いたときには2組4人であった。

二つ目の山頂標識。
こんな立派なのがね・・・涙w

5年前と比べてみよう
5年前のもの。

 

ゆっくりしたいところだけど
やはり虫がうるさい
涸沢ほどではなくなったけど・・・

次に登山者が二組着いたところで下山に入る。
お 羊蹄山がくっきりと見えた! ツーショットで

 

ここ山頂と上部だけでもたくさん花が咲いている。
もしかして札幌の山で一番花が多いのでは?


「ミヤマアズマギク」はまだ少なかった。

 

うーん これはちょっと苦しかった・・・
「ミヤマハンショウヅル」

 

ちょっと遠くに後ろ向きの一群を見つけたのでズームで
「エゾミヤマオダマキ」も定天を代表する花のひとつだね。

 

ルンゼ付近で「イワベンケイ」

 

これは・・・
「ミドリニリンソウ」とは・・・呼べる・・・呼べない・・・ww

 

これもこの辺では他に見られないかな~
「ヒメナツトウダイ」

 

遠くの岩場に「エゾスカシユリ」

 

「シコタンソウ」もある 残念ながらどれも遠くの岩場だった。

 

これで定天の核心部ともお別れ
しばらくは・・・いいかなwww

エゾグンナイフウロ、ミヤマキンバイ、ヤマハナソウ、シコタンソウが群生する岩峰。

 

おっと 一枚くらい動物を
といってもヒグマだけは勘弁だ
こんなカワイイ系ならいつでも飛び出していいね

 

 

涸沢~上の滝~ロープ場と降りてくると最後は沢沿いの下の滝

今まではへつりとロープで滝のすぐ横を降りていたが
このように巻き道用にロープまで設置されたので
こっちから巻いて降りたほうが楽だ。

 

後はダラダラと林道を戻るだけ
ここ微妙に帰途は上りなのでちょい疲れるな~
廻りに花は少なく
イタドリが生い茂り、邪魔で川も見れずでね

前回みたいに熱中症は大丈夫だった。

 



ああ
でもあまりに川の轟音がするので覗いて見たら
見事な滝がチラ見できた!

サイトでも報告がないようだし
秋にでも行ってみようかな?

ただザイルがないと下に川原はなく崖下がすぐ川のようだから
降りるのも遡行して遡上するのも難しそうだ・・・

まあ楽しみでw



駐車場は先行者が5~6組はあったろうから
もはや満車状態で橋向こうに路駐もあった。

 

 

最初はくもりの天気も、結局は青空となり温度も湿度も上昇
熱中症に気をつけ水をたくさん持っていったのがよかったね。


また少しヒザを痛めたけど今回は筋肉痛のほうがひどかったw
この花の時期、虫とは切っても切れず
防虫ネットは必須であると(2箇所さされた)

ただその程度ならと簡単に越えるくらいの魅力ある山です
まさに山、滝、花と大満足のひとときだった。



7:30出発~10:30山頂~休憩~13:20登山口
所要約5時間50分

6月20日 訪問

 

 



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