正面になだらかな南暑寒岳 右側が山頂
エゾカンゾウの群落が見ごろだった
この年になって、また札幌に暮らしていて思うのか湿原には大変感動したが、子供のころの田舎にも山も原っぱも群生する花も身近にあった
大人になって都会で暮らして野に咲く花の有り難味もなく過ごしてきたからこその感動だろうか…
展望台へ登る道はやや険しいが年配の方たちもごく普通に登って行く
意外と疲れて湿原を見下ろすと大パノラマ まさに絶景であった
山が欠けている箇所が湿原入口 あそこから歩いてきたのだ
展望台は壊れてくずれそうなのでピンクテープで塞いでいたが皆さんそれぞれ一人か二人づつ中へ入り撮影していた
ここへの一番の目的は「白竜の滝」だがせっかくきたのだから「湿原」まで
いや「展望台」にも寄ろう
そして「南暑寒岳」これ時間もあるしせっかくだから登るべ
…
実はとゆうこともないが登山は初めてで1000メートルはおろか500メートルの山も登ったことがない
上り始めは笹の刈り分け道をゆっくり進む
左右の笹薮にはまだタケノコがあるがすべては下山にと決めていたのでとにかく上へ上へと歩く
岩場もあり心臓の動悸も激しくなってきた
少しづつ休憩の回数が増えてくる
やがて7合目の標識
先が見えてくると元気が出る
振り返ると湿原があんなに遠くに 又、あそこまで戻るのかと思うとちょっとね~
湿原にはなかった植物の撮影などしながら登るがここまで一人も出会わない
8合目の標識は朽ち折れていた
だんだん高度も上がり植物も笹から変わっていく
広く開けた場所に出て右手を見ると暑寒別岳に雪渓が残り綺麗だ
ここで10人くらいのパーティと出会い降りてくる登山者とすれ違うことが多くなる
結構疲れた
ガスも出てきて少々気がめいるが稜線に出て左側に進むと前が開けて山頂の標識だ
やったやった山頂に着いた
何といっても初登山、初登頂なのでどんな山でも嬉しいものだ
山頂には単独の年配男性(留萌から)と会話しシャッターを押していただく
普段着のシャツと綿パン 靴だけはトレッキングシューズ 帽子の代わりに白てぬぐいといういで立ち。
そして太っている
平地では会話することはないが、何故山では話してしまうのだろう…
廻りは360度ガスで見えないw
でもここには湿原も滝も植物もあり絶対また来る気分なので満足な気分
先は暑寒別岳へのコースでロープがあるが全然見えない
ここでおにぎりを食べたかったな~リュックに入れてあるチョコレートを食べて元気を出し下山に入る
ガスだらけで廻りも見えず下山して昼飯にありつきたいので年配者に別れを告げ先に下山する
ハアハア言った登りも下るのは安し
勢いづいて稜線から下りに入って少ししてから振り返ると山頂が
ガスがないなぁもう少し留まっていたらなぁとちょっと後悔しながら帰りはタコノコ採ったり白竜の滝の下から見上げようかと楽しみに急いだ
足が痛い…
正確に言うと右膝の間接だろうか
こんな痛みは初めてだ
痛い…歩みが遅くなり後から降りてきた年配者に抜かれる
開けたところから湿原が見える
あの切れ目からさらに降りて登山口まで行くのだ
遠い 果てしなく遠い 下山の注意とはこれだったのか
調子に乗ってドンドン下山したツケか、なんとゆう知識不足、無知!と自分を責めながら果たしてあんなところまで行けるのか?
どう救助してもらう?ヘリか、山岳救助隊か?とわけのわからないことをブツブツつぶやきながらなるべく右ひざに負担をかけず降りる
登ってくる登山者が多い せまい登山道でのすれ違いも苦痛だしなりより彼らの元気よさ
何度も挫けそうになったが綺麗な暑寒別岳を見たり見たことのない花を撮影したりと足を引きずりながらなんとか展望台に着いた!すんごい人だった…
左に南暑寒岳、右に増毛山地の主峰 暑寒別岳
展望台のあの人波を見たらここで休憩しようなどとは思わない
ここから湿原へ降りる坂と階段に難儀した
膝が痛い!引きずるように湿原の木道を時計廻りに進む
後ろには南暑寒岳と暑寒別岳が綺麗だ
あそこから降りてきたんだと元気が出た
また撮影をしながらやっと湿原とサヨナラ
帰りは非常に長く感じる ここからがまた一苦労だ
石が多く体重の掛け方を間違えるとズキーンと脳天まで痛みが響く
さらに踏ん張りが利かずつま先を石に当てたり(後日親指のつめが真っ青に)急な坂は両手両足を使い後ろ向きでずり降りる
なんとか急坂を降り切り白竜の滝の看板前へ着く
ロープのある急坂になんとかトライしたが帰りは登れずとあきらめる。。
つり橋を超え最後の林道を歩く あそこを曲がれば登山口だ 次か この次にはと…
やっと管理棟、登山口に着いた もう一つの滝の確認など考えられずほうほうの呈で車に乗り込む
着替えをしムワっとした車内にあったコンビニおにぎりをほおばりながらなんとか運転出来る足であることを確認し帰途につく
初めての登山で合計17kmも歩いたのだ
足が痛くなるのは当然として、老いたことと、まだやれると自信が付いた初登山だった
滝が目当てだったのに湿原の花と山頂の魅力に取りつかれた記念すべき最初のお山
今度来るときは山頂からの景色を堪能したい。
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