のんべがぶえ土佐便り

人生の三本柱はズバリ!家族・音楽・ビール。
土佐の高知より、愛をこめて。

東京都交響楽団 ~オーケストラキャラバン in 高知~

2021年09月15日 | 伸枝の日常


アンケートの答え、記念に頂いた写真には、コンサートマスター矢部達也さんのサインが。

さて。
昨日は都響が高知にやって来る、ヤア!ヤア!ヤア!というわけで
高知県民文化ホールへ。
夕方の街を、人々がホールに向かう風景はいいものです。
指定席に座り、オーケストラを聴くのは久しぶりじゃないか?
A5の冊子を開き文字を追いながら、ワクワクを感じる。

13列目の私から見える景色は「わりとお客さん入っているな」でしたが、
後ろを振り返ることはできませんでした、何となく。
ステージに登場したオケメンバーの柔らかい表情に安堵。
ステージ上のディスタンスは100%気にならなかったというか、
完全に色々忘れてた、私。
今思うと、この人数でのリハーサルを成り立たせ、
聴衆にディスタンスを忘れさせ、
音楽を届けることを実現させた皆様へ
感謝の念が強くなります。

オーケストラの音に触れ、包まれた時間は、
幸せなものでした。

グリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲は、
ゴージャスな響きで、
ジェットコースターではたとえが悪いけれど、
疾走感による重力を感じながら、どんどん進んでいきます。
下野竜也さんの指揮も、シャープな流麗がほとばしって見事。

ここで管楽器の編成が変わり、弦の編成もやや小さくし、
メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト。
小林美樹さんは鮮やかな濃いピンクのドレスを身にまとい、
オケと美しく切なく激しく協演。
この曲の初演が、ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターの独奏により行われたこと、
メンデルスゾーンが、バッハのマタイ受難曲を蘇らせたこと、
音楽の背景は広がっていきます。

休憩をはさんで、チャイコフスキーの交響曲第5番。
重厚な響きは、割れんばかり。割れたらお終いの寸前で、ホールも鳴っています。
お洒落な旋律では、バレエ音楽のように煌めきと軽さで時間が回り始める。
そして、100年以上も前の人間の悩み・悲しみの深さが、
いまここにあるというのは一体何だろう。
演奏者がたぐり寄せてくる音楽のエネルギーを自分の心や体と共鳴させる。

アンコールには、メンデルスゾーンを演奏して下さいました。
客席からの大きな拍手には、演奏者への賞賛と、音楽の喜びが詰まっていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする