ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

照和その17

2013-05-20 09:54:26 | メディア
ヤマハのポヒュラーコンテストは
通称『ポプコン』と呼ばれ

小坂明子さんや八神純子さん
円広志さん、ツイスト、チャゲ&飛鳥など

多くのミュージシャンを輩出しています

でも、中島みゆきさんが
グランプリを獲得される以前は

まだ知名度が低く
ポプコン自体のポリシーが明確でなかったことと

教条的なヤマハカラーが敬遠されたため

各地区の予選に出場する
アマチュアを集めるのに苦労していたらしい

当時の照和にはヤマハの方から
『ポプコン』に出場するよう
熱心な誘いが来ていたそうだ

口説き落とされる形で
甲斐さんが九州地区大会に出場して
【恋時雨】で優勝された際

以前にも触れたように
『版権をヤマハに委託する』という条件を拒否して

つま恋での本大会には進まなかったという

ピエロも【あやつり人形】という曲で

地区大会に出場し入賞を果たしたようだけど
レコード化の話は断ったらしい

チューリップ、海援隊に続き
リンドン、甲斐バンド、ラムフライがデビューした頃から

『照和』はプロへの登竜門と同義になり
アマチュアバンドの憧れの場所として人気を集めた

その一方で…

照和の出演者同士、出演者と観客の連帯感に
よそ者が入り込む隙はないと思う方や

照和に出ているというだけで
その権威に寄りかかるかのような
出演者には反発する声もあったようだ

そういったアンチ照和のアマチュアバンドは

ポプコンを足がかりに
デビューする道を選ぶようになったらしい

当時、照和のレギュラーだった長渕剛さんは
ポプコンに批判的だったそうだ

フォークは、生きざまも含め
トータルで評価されるべきだ

という長渕さんの考えと

たった1~2曲の善し悪しで
決められてしまうコンテストは
相入れないものだったからだ

でも、フォーライフ・レコードが
新人オーディションのデモテープを募集した時

大の吉田拓郎ファンの長渕さんは
応募するテープを作る手段として

ポプコンに出場することにされたそうだ(笑)

ポプコンに応募するという名目で
デモテープを録って貰い

そのテープをフォーライフに送ったらしい(爆)

皮肉なことに
フォーライフのオーディションには落ちてしまったけど

ポプコンの九州地区大会でグランプリを獲得
本大会でも入賞したそうだ(苦笑)

この【雨の嵐山】という曲は
デモテープに録った20曲の中から
自動的にエントリーされた曲で

長渕さんはご自身の本質の曲ではないと
思われていたらしい

それでも、プロになれるという魅力には抗えず
長渕剛(ナガブチゴウ)名義でデビューされたものの

半年も経たずに福岡に戻って来られ
再び照和で歌い始めたようだ


門田さんによると…

この頃の長渕さんは貪欲に曲を作り
地下の階段で発声練習を欠かさず
プロ志向が本物になってきて

デビュー前の甲斐さんと同じものを感じさせたそうだ

長渕さんは新しい曲をデモテープにして

レコード会社に持ち込んだけど
良い返事が貰えなかったので

きっかけを掴むため
再びポプコンに出場して

地区大会でグランプリ、本大会で入賞

今度はプロデビューの喜びに舞い上がることなく

ご自分の考えや希望を
ヤマハ側にきちんと伝えられたという
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