ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ヘンリー五世その1(ネタバレあり)

2019-03-11 13:46:00 | ライブ
甲斐さんのツアーとツアーの間の「お楽しみ」って感じで(笑)
吉田鋼太郎さん演出のシェイクスピア劇のチケットを押さえていた奥さん


本当なら、土日祝日より平日の方が休みやすいはずだけど
ビルボード&ブルーノートツアーの先行予約日と重なっちゃいけないと
金曜日は外して正解だったみたいです(笑)


しかも、最前列のほぼ中央という神席…
まあ、舞台全体を堪能するという意味では
ちょっと違うのかも知れませんが(笑)…
「鋼太郎さんに会いに行く♪」という最大の目的にはこの上ない環境でしょう(笑)


ただ吉田さんが、一昨年、蜷川幸雄さん亡き後
彩の国シェイクスピアシリーズの芸術監督を引き継がれ
主演も務められた「アテネのタイモン」とは違い
今作では「コーラス」と呼ばれる「説明役」でいらしたらしく
常にステージに立っておられることはなかったみたいです(苦笑)


もっとも、吉田さんは「この役は自分にしか出来ない」と自負なさっているそうだし
その登場の仕方にも工夫を凝らしていらっしゃって…
…って、いきなり客席通路後方から、あの朗々としたお声が聞こえた時は
飛び上がるほど驚いたらしく
吉田さんも「ビックリした?(笑)」とおっしゃったんだとか…(笑)


ちなみに、翻訳家の松岡和子さんによれば…
「シェイクスピア作品の中で、コーラスが登場するのは3作のみ」…で
この「ヘンリー五世」では「登場するたび
観客に『想像して下さい』と呼びかけますが


想像力に訴えかけるには、想像力で描ける言葉を選ばなければなりません
シェイクスピアは、ちゃんとイメージが浮かぶ言葉を使っているんです
ここにもシェイクスピアのチャレンジがあったのではないか」と記されてます


「イギリス vs フランス」の戦争を描いた作品とあって
それぞれの王宮や陣営に場面が移るので、観客が混乱しないように
「この後、イギリス軍はフランスに渡るため
サウサンプトンの港に集まりますが、今、ここはまだロンドンです
ヘンリー五世が登場したら、そこがサウサンプトンです(笑)」


…という風に(上記の言葉通りじゃないと思うけど)状況を説明なさるそうで
この場面では、お客さんに「今、ここはどこですか?」とお訊ねになったり(笑)
また、想像でドーバー海峡を渡るため(笑)
「船酔いされることはないでしょう」とおっしゃった後に
小声で「笑うトコやで」と呟かれたり(笑)


ご自身の「煽り」に観客が応えた時には
「めっちゃ嬉しい!」とガッツポーズを見せられたり(笑)
…と「可愛いおじさん好き(笑)」にはたまらないアドリブも多数(笑)


そうそう!「サウサンプトン」という地名から
吉田麻也選手を思い出していた奥さん
その後、アイルランド人兵士役の長谷川志さんが登場され
「ちょっと麻也選手に似てるかも?」と思っていたら


長谷川さんが、奥さんの目の前のステージ際に腰を下ろされ
おにぎりをほおばられる場面で、食べかけのおにぎりを差し出しながら
「食べます?」とイジられ爆笑(笑)
よくよく考えたら、マチネ(昼公演)だったため、お昼ごはんを食べてなくて
「『美味しそうだなー』って見つめてたのかも知れない(笑)」と…(笑)


ともあれ…吉田さんが芸術監督に就任なさった際に
蜷川さんが残して逝かれた作品は、どれも難物で…と、こぼしておられたけど(笑)
前作「アテネのタイモン」は、海外でもあまり上演されなかったのに対し
「ヘンリー五世」は、英語圏で結構人気の作品らしい


日本では、奇しくも去年、新国立劇場で上演されたものの
あまり馴染みがない作品みたいですが
シェイクスピアシリーズでは「ヘンリー四世」が第27弾で登場していて
その最後に王位を継承した「ハル王子」が、今作の主人公であり


ヘンリー四世によって、強引に王位を簒奪された「リチャード二世」は第30弾
ヘンリー五世の息子の生涯を描いた「ヘンリー六世」が第22弾
そのヘンリー六世を殺した「リチャード三世」は第3弾で取り上げられてます


…で、7年前の「ヘンリー四世」に
「ハル王子」役で出演なさった松坂桃李さんが
その後のハル王子…ヘンリー五世を務めておられる訳だけど
残念ながら、奥さんは「ヘンリー四世」を観てません(苦笑)
…にも関わらず、いつも通り事前情報は、一切収集せずに参加(笑)


まあ、それでも何ら支障がなかった上に
冒頭で、ヘンリー四世のダイジェスト映像が流されたり
そのヘンリー四世で、吉田さんが務められたハル王子の遊び仲間
フォルスタッフとして登場され、ヘンリー五世となったハル王子と言葉を交わしたり…
といった演出のおかげで、すんなり物語に入って行けたんだとか…


主演の松坂桃李さんは、つい先日「日本アカデミー賞」で
甲斐さんお気に入りの映画「孤狼の血」の
最優秀助演男優賞を受賞されたばかりだし


藤原竜也さんの「ハムレット」では、その親友役を務められ
「アテネのタイモン」では、忠実な執事役で、奥さんを泣かせた(笑)
吉田さんの信頼も厚い横田栄司さんが、フランス国王役で出演されているし
その息子…フランス皇太子役は溝端淳平さんだし


…という訳かどうか?は判りませんが(笑)
おそらく?普段は男性用であろう造りのお手洗いが
女性用に開放されていてさえも、開演前はもちろん
休憩時間も終演後も大行列だったらしく(汗)
奥さんは、初期の甲斐バンドのライブ会場を思い出しニヤニヤ(笑)


まあ、吉田さんが稽古中の横田さんに
「フランス軍が出て来たら
女性客がザワつくくらいのステキさでいてほしい」とオーダーなさったそうだし
圧倒的に女性の来場が多いのは想定内だったのかも知れませんね?(笑)
コメント
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