ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ヘンリー五世その2(ネタバレあり)

2019-03-12 18:16:00 | ライブ
奥さんが劇場に足を運ぶのは、甲斐さんのライブに通うのと同様に
やはり「生モノ」であること…その時間、その場所でしか味わえない
汗だったり、匂いだったり、場内の熱気だったりが魅力なんでしょうが


演劇では、客席も「芝居の場」として活用されることが多く
…って、まあ甲斐さんも客席を通って登場されたり
時にステージから飛び降りたりなさってますけど(笑)…
客席通路を駆け上がる役者さん達の衣装が翻って、顔に風を感じるとか
汗が飛沫となって降って来たりとか
生身の人間のパフォーマンスを、文字通り「体感できる」機会は
そうそうないんじゃないかと…?


以前、奥さんが「ツインズ」を観に行った際
舞台では珍しいという「温かい料理を食す」場面で
オリーブオイルの匂いやコーヒーの香りに食欲が増進したみたいですが(笑)
今作では「ネギ」の香りに包まれたらしい(笑)


ウェールズ人のフルエリン大尉が
兜の正面にネギを挟んで登場した時から、奥さんの目は釘付けになり(笑)
ウェールズ訛りと思われる言葉遣いは
最初「ズーズー弁」みたいに聞こえたのに
「さしすせそ」を「しゃししゅしぇしょ」と発音していると気づいた途端
「博多弁と同じやん!(笑)」と萌え~(笑)
(実際は「長州弁」だったようです(笑))


去年、新国立劇場で上演された「ヘンリー五世」では
横田栄司さんが、フルエリン役を務められたらしいんだけど
今作では、河内大和さんが熱演なさっているそうで
プログラムのプロフィールを見てみると


この方は山口県出身…でも、甲斐バンドツアーでお馴染み(笑)
新潟県「りゅーとぴあ」の能楽堂で上演されている
シェイクスピアシリーズの看板俳優さんみたいで
インタビューでは「シェイクスピアの魅力にとりつかれ
シェイクスピアを食べていないと
健康に生きられないような体になってしまった(笑)」と話されてます(笑)


シェイクスピア劇の「台本はつまらない」けど
「やってみると面白い」との言葉は
今作の稽古中に吉田さんが思いつかれたという
「ネギ」に象徴されているようで(笑)


吉田さんの「首にぶらさげて食べてもイイよ」の一言から
稽古場中がネギ臭くなり(笑)
ご本人の舌は、翌日になってもシビレていらしたみたいだけど(笑)
他のキャストの皆さんやスタッフの方々の笑いに包まれ
雰囲気がグッと良くなったんだとか…


本番では、フルエリン大尉が仲間の兵士たちにもネギを勧める場面があり(笑)
大尉が手にした比較的新鮮そうなネギに後退りする兵士へ
カバンの中から取り出した「くったり」としたネギを添えて出し
「ネギの薬味にネギ」というセリフに大爆笑(笑)
でも、舞台の床には、吐き捨てられたネギの残骸が…(苦笑)


もうひとつの爆笑シーンは、一兵士のふりをしたヘンリー五世が
兵士たちの本音に耳を傾けている内に
「王だって1人の人間だ!」と内心の葛藤の一端がこぼれ出してしまい
「戦争の大義名分なんて、俺たちの知ったことか!」と口した兵士と
戦の後に、お互い生き残っていたら決着をつけようと約束
互いの左手の手袋を交換し、それを兜に挟んで目印にしたんだけど


フランス軍に勝利した後、自分の手袋を兜に挟んだ兵士を見つけたヘンリー五世は
その兵士から受け取った手袋を、理由をつけてフルエリン大尉に渡し(笑)
気の毒なフルエリン大尉が、兵士に殴られた後に身分を明かし(笑)
当の兵士は、水戸黄門の印籠…イヤ、遠山の金さんの刺青を見た悪役のごとく(笑)
顎が外れんばかりに驚く…という場面(笑)


でも、王子の頃は放蕩三昧だったヘンリー五世が
エドワード三世の権利に基づき、フランスに戦争を仕掛け勝利した
「勇猛果敢な英雄」「名君」というだけでなく
戦争をする大義名分は確かなものか?自分の判断は間違っていないか?と
国王の重責に悩み、人の上に立つ者の孤独に苦しむ様子は
とても人間的で好感が持てたらしく


フランス国王から、娘を差し出すと
政略結婚を持ちかけられた時には一蹴したのに
ラストでは、英語が判らない当の姫に
どストレートなプロポーズ(笑)
姫の侍女は口をあんぐり(笑)国王は卒倒寸前(笑)でハッピーエンド♪(笑)


松坂さんは、長台詞はもちろん
生演奏に乗せて迫力満点の大立回りをこなされ
おちゃめなトコや、意外に肉食系な一面(笑)も見せられたそうで
「これから見る目が変わるよねぇ」と奥さん(笑)
また別の「お楽しみ」が増えたのかも知れません(笑)
コメント
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