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チワン族(2010雲南省No.14)

2010-05-27 | 中華人民共和国
 バナナなど熱帯の果物が実る所まで標高を下ってきました。少数民族の中では一番人口の多いチワン族の村を訪ねます。

 チワン族は、中国南部やベトナム北部に居住するタイ系の民族だそうです。中国全土に1,548万人が生活する中国最大の少数民族。結婚式場でお目にかかったハニ族は、わずか132万人、でも、そのほとんど125万人が雲南省に居住。雲南省で一番多い民族はイ族の435万人全国では657万人。
 イ族、ハニ族そしてチワン族と訪ねましたが、族の違いは全く分かりません。私の目に写る姿はみんな一緒。住居もどこも同じ、服装の違いも分かりません。住環境はどこもあまりよくありません。その改善を進めようと、政府は家の建て替えに2万元(日本円26万円)の補助金を出しているとか。はたしてこの金額でどのくらいの補助率になるのか。住宅建設現場は、ほとんど目にしませんでしたから、とても手を付けられる金額ではないのでしょう。

 民家訪問、レンガ造りのお家で、おばあさんがニコニコして迎え入れてくれました。玄関先には、お正月の名残のお札が張り付けられていました。日本でいえば門松でしょうか。

 8人家族のご一家、娘さんとお孫さんが在宅。台所、居間兼食堂、寝室など皆開放してもらえました。「格差・格差」と言われていますが農村の生活の厳しさを目の当たりにしました。


 食用にする鶏が庭先につり下げられて。戦後の日本の農村風景ですね。

このおばちゃん「いらっしゃい!いらっしゃい!」と手招きしきりでした。

 訪問したお家にもテレビはありましたが、屋上にはパラボナアンテナが設置されています。国内放送は、政府管理があるのかどうか知りませんが、国際情勢もそれなりに得られているのでしょうか。

 バス駐車場まで熱帯の暑さの中、坂道を30分も歩いての帰り道。三輪車でもチャーターしてくれればと、皆降参気味。振り返って眺めた村の下の方に棚田は広がっていました。その急峻な立地の中での米作り、30分歩いたなんてわがままは言えません。
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