列車は、オハイオ州、そしてインディアナ州の穀倉地帯を走ります。東海岸時間から中央時間へと時計を1時間戻します。それにしてもなぜか無闇やたらと警笛を鳴らしながらの走行。その音色が郷愁を誘うように重く響き渡ります。広がる大地に過疎の農村、その過疎を翻訳すれば日本の過疎とは、意味違いの過疎。人のいない、車も見えない、そんな大地になぜ警笛が必要なんだろうか。一日たったの一往復の「湖岸特急」のお通りだよ。と誇示しているのでしょうか。
列車のスピードが遅いので、線路のすぐそこにあるきれいな墓地も、立ち止まって写したかのように、きれいに納められます。日本の新幹線では飛び去ってしまうだろう被写体を、こんな絵にはできないかもしれません。
シカゴを間近にして、止まったり動いたり、その繰り返しで遅々として進まない列車でした。何でもシカゴには全米一大きな貨物駅があるという。貨物列車がどんどん集まってくるのでしょう。悲しいかなアムトラック社は、貨物鉄道会社から線路をお借りして運行しているという。貨物列車優先のためじっと我慢の走行だったのでしょう。1時間40分遅れの到着となってしまいました。
琵琶湖の80倍、世界で6番目の大きさだといいます。五大湖のうち、湖にカナダとの国境線がないアメリカだけの湖、ミシガン湖クルーズに出かけます。
ニューヨーク、ロサンゼルスに次いで3番目に大きな都市のビル群を眺めるクルーズは約30分。まあこんなものでしょう。といった感想が残るだけでした。
中央に見えるひときわのっぽビル「ウィリス・タワー」アメリカで2番目、世界で10番目に高いビルだという。明日はここに昇ってシカゴをぐるりと眺めるのです。
学期末、卒業式を終えた若者ですよ、とガイドさんが教えてくれた。クルーズ船乗り場はご覧のとおり。
遅いランチタイム。ピザハウス「ルー・マルナッティーズ」でシカゴ名物「スタッフド・ピザ 」をいただきました。
おっきな塊をドンと取り分けてくださった。ピザは間違いなく美味。他にサラダとイカリンク。デザートにチーズ・ケーキときた。半分も消費しきれません。よって、次の写真になった次第。