恩田陸著。
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」
冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた3+1人の少年が居残りを決めた。
ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。
そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。
日を追うごとに深まる「謎」
やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。
あとがきに「トーマの心臓」をやる予定だったとあります。
とすれば、トーマは岩槻くん。
岩槻くんが愛するのは 光浩じゃなきゃ。
ユーリと光浩は似ている。
完璧に計算されつくした優等生。優しさすら隠している。
ユーリの背中には、羽を引きちぎられた傷跡が残っているけど、
光浩は、陰惨で目を背けたくなるような傷が、現在進行形でつけ続けられている。
でも結局「トーマの心臓」にはならなかったわけで。
閉鎖された空間の中で、堰を切ったように語られ始める秘密。
それぞれが、大人の身勝手な行為に呪縛されている。
それらを共有していくことで、彼らの中で何かが変わっていく。
ミステリというよりは青春物?
四人きりで買出しをし、自炊し、毎晩宴会をして、カードゲームで賭けをする。
テニスをしてコートに寝転がり、早朝マラソンに出かけ、大掃除をしようとしたり。
おお、青春!的な事がおぞましい秘密の告白の合間に展開されています。
私にもこんな時代があったのかな。って私は女子高校生だけど。
この本、好きです。
目線が女性的?
こういう本を読んだ後は、すぐ次の本を開く気になれない。
賑やかさが戻ってきた寮での3人の生活を思ったり(1人はアメリカに行っちゃった)、超有名大学に進学しただろう学生時代を想像したり。
誰にも依存せず生きていけるようになった姿を考えたり。
しばし余韻に浸りたい。
書くタイミングを逸していましたが「ナイチンゲールの沈黙」読みました。
これも面白かった。
瑞人の瑞々しくも痛ましく悲しい姿・・・
海棠さんらしく、医療行政の不備も描かれています。
ぐっと引き込まれ、一気に読みました。
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」
冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた3+1人の少年が居残りを決めた。
ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。
そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。
日を追うごとに深まる「謎」
やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。
あとがきに「トーマの心臓」をやる予定だったとあります。
とすれば、トーマは岩槻くん。
岩槻くんが愛するのは 光浩じゃなきゃ。
ユーリと光浩は似ている。
完璧に計算されつくした優等生。優しさすら隠している。
ユーリの背中には、羽を引きちぎられた傷跡が残っているけど、
光浩は、陰惨で目を背けたくなるような傷が、現在進行形でつけ続けられている。
でも結局「トーマの心臓」にはならなかったわけで。
閉鎖された空間の中で、堰を切ったように語られ始める秘密。
それぞれが、大人の身勝手な行為に呪縛されている。
それらを共有していくことで、彼らの中で何かが変わっていく。
ミステリというよりは青春物?
四人きりで買出しをし、自炊し、毎晩宴会をして、カードゲームで賭けをする。
テニスをしてコートに寝転がり、早朝マラソンに出かけ、大掃除をしようとしたり。
おお、青春!的な事がおぞましい秘密の告白の合間に展開されています。
私にもこんな時代があったのかな。って私は女子高校生だけど。
この本、好きです。
目線が女性的?
こういう本を読んだ後は、すぐ次の本を開く気になれない。
賑やかさが戻ってきた寮での3人の生活を思ったり(1人はアメリカに行っちゃった)、超有名大学に進学しただろう学生時代を想像したり。
誰にも依存せず生きていけるようになった姿を考えたり。
しばし余韻に浸りたい。
書くタイミングを逸していましたが「ナイチンゲールの沈黙」読みました。
これも面白かった。
瑞人の瑞々しくも痛ましく悲しい姿・・・
海棠さんらしく、医療行政の不備も描かれています。
ぐっと引き込まれ、一気に読みました。