ニャンコ～。

ある朝起きたら、部屋に黒い長いゴムが落ちていた。
多分、ニャンコがどこからか持って来たのだろう。

我が家を構成している一部であるのは間違いがない。
例えば、窓とかドアの敷居の脇に敷きこまれていた物、とか。

築27年も経つ家なので、誰も気にもしない。

ある時、これでニャンコと遊んだら、ニャンコがめちゃくちゃはまってしまった。

それ以来、大変。

杏の遊んで遊んで攻撃が。

ゴムと、私か次男をまっすぐ見つめ、世も愛らしい声で「ミャオン・・・」。
もしくは、口を開けずに「フゥン～・・・」。
ついつい負けて遊び始めると、耳ざとく鉄もやってきて飽きることがない。

しかし、人間はすぐ飽きて嫌になるよ。

すきを見てオコタに隠すと杏が見つけて、咥えて出てくる。
可愛い。
仕方なくまた遊んであげる。
でも、すぐめんどくさくなる。

そこで、今度は私が敷いている座布団の下に隠す。

それも杏は見つけるけど、私が座っているので取れない。

結果、遊び足りなくて、ゴムを隠されて苛立ったニャンコ達はケンカを始めるのでした。