●会社の悩みは適正在庫、そしてゴーストバスターズプロジェクト
さて、靴は接客も大事ですが、それだけではありません。
会社の商品のターゲットは、高校生から60代くらいまでのおしゃれな女性でした。
靴にはなにしろたくさんのサイズがあります。
フルサイズをそろえると、19.5センチから26センチまであり、
5ミリきざみだと14ものサイズあります。
大体は22.5センチ~24センチに集中していますが、
それより小さいサイズや大きいサイズのお客様のほうが、靴を探しています。
季節ものですので2週間くらいのサイクルで流行も移っていきます。
さらにひとつのデザインが多色展開しています。
黒、白、ベージュ、などの基本色のほかに茶や赤、ゴールドや
さまざまな流行色、さらに素材違いでエナメルやスエードにハラコ、
へびやクロコの型押し、メッシュ、チュールやサテン・・・。
高級品になるとリザード(とかげ)やエミュやら、ヌバック・・・、
種類をあげたらきりがありません。
そのような商品ですから、会社の悩みはなんといっても適正在庫です。
センター一括仕入れにしてきたのも、全体の量を会社でコントロールして
すばやく判断する必要があるからです。
お店のストック面積には限りがありますので、
お客様に言われた靴をすべて出すことはできません。
販売力とは、いまない靴をとりよせて、お客様に買っていただくことではなく、
今お店にある靴をお客様に喜んで買っていただくことだとしても、
商売として考えると仕方のないことです。
不良在庫は会社の負の資産。
たまっていくとスペースもかさみ、新しい仕入れもできなくなります。
こうしたことが、本部に入り、役員の方と話をする機会が増えて
やっとわかってきました。
そこでわたしは、企画書を習いに行っていた経営コンサルタントに、
すこし会社のことを相談してみました。
その人は、もしも上司か社長に会えたら解決策について
話ができるかもしれないと、自分の著作をいろいろと持たせてくれました。
上司に話した結果、その経営コンサルタントと社長が会うことになりました。
そこで出てきたのが「ゴーストバスターズプロジェクト」。
消しても消えない、消えても現れるゴーストのような不良在庫を
コメディ映画の題名と重ねたプロジェクト名です。
命名は上司だったと思います。なかなかしゃれてます。
そして、その経営コンサルタントの力をかりて、
「自社が出店していない地域で、人通りのない会場で、
3日で1000万売り上げを上げる」というチャレンジをすることになりました。
在庫処理といっては言葉が悪いですが、やはりセールとなると在庫がはけます。
よくある百貨店のセール催事はあることはありますが、
お店のスタッフが別会場に出張することになり、お店の人手が必要になることと、
大変なわりに場所次第で、まったく売り上げが振るわなかったりするので、
意外にリスキーであてになりません。またそれはそれで家賃が高いのです。
企画書を習っていた関係で、わたしはそのプロジェクト運営をまかされました。
コンサルタントと会社の連絡もわたしの役目でしたし、
実際に販売会を開催するにあたり、その工程管理や出張調査、
現地でのビラ配りにお客様への電話アンケート、バイトの選抜に教育、
現地商店街や企業への案内、会場の設営も接客も受け付けも、
さらに当日の抽選大会や入場券などの制作や封入、お礼状の制作と発送など、
何でもやりました。
チームは最初5人でした。ベテランの課長、同期のメンバー、システムの
係長に部署の上司と、少数精鋭でがんばりました。
これらを約3ヶ月で準備から開催するということを行いました。
このプロジェクトで大切だったのは以下の5点です
1.顧客ゼロの地域で顧客を作る
2.絶対通りがかりの人がいない場所で行う
3.事前に来場者を確実に票読みをする
4.3日間で1000万モデルを確立する
ということでした。
立地のよいところに多額の費用を出して出店してきた会社にとっては、
大変新鮮なチャレンジでした。
自社が出店していない地域でしたら、今年の商品かどうかということは
わかりません。
今年の商品ではなくても新品で保管もよく、定番の良いデザインと仕立てのものは
たくさんあります。
競合他社では何年も木型もデザインもほとんど変わらない商品もあります。
顧客をゼロから獲得するノウハウ、3日間という短期間で1000万売るという
ノウハウは、会社にとって、のどから手が出るほど欲しいノウハウでした。
続きは、
●3日間で1000万の催事販売会にチャレンジ 郡山そして仙台決戦
です。
読んでいただき、ありがとうございます♪
さて、靴は接客も大事ですが、それだけではありません。
会社の商品のターゲットは、高校生から60代くらいまでのおしゃれな女性でした。
靴にはなにしろたくさんのサイズがあります。
フルサイズをそろえると、19.5センチから26センチまであり、
5ミリきざみだと14ものサイズあります。
大体は22.5センチ~24センチに集中していますが、
それより小さいサイズや大きいサイズのお客様のほうが、靴を探しています。
季節ものですので2週間くらいのサイクルで流行も移っていきます。
さらにひとつのデザインが多色展開しています。
黒、白、ベージュ、などの基本色のほかに茶や赤、ゴールドや
さまざまな流行色、さらに素材違いでエナメルやスエードにハラコ、
へびやクロコの型押し、メッシュ、チュールやサテン・・・。
高級品になるとリザード(とかげ)やエミュやら、ヌバック・・・、
種類をあげたらきりがありません。
そのような商品ですから、会社の悩みはなんといっても適正在庫です。
センター一括仕入れにしてきたのも、全体の量を会社でコントロールして
すばやく判断する必要があるからです。
お店のストック面積には限りがありますので、
お客様に言われた靴をすべて出すことはできません。
販売力とは、いまない靴をとりよせて、お客様に買っていただくことではなく、
今お店にある靴をお客様に喜んで買っていただくことだとしても、
商売として考えると仕方のないことです。
不良在庫は会社の負の資産。
たまっていくとスペースもかさみ、新しい仕入れもできなくなります。
こうしたことが、本部に入り、役員の方と話をする機会が増えて
やっとわかってきました。
そこでわたしは、企画書を習いに行っていた経営コンサルタントに、
すこし会社のことを相談してみました。
その人は、もしも上司か社長に会えたら解決策について
話ができるかもしれないと、自分の著作をいろいろと持たせてくれました。
上司に話した結果、その経営コンサルタントと社長が会うことになりました。
そこで出てきたのが「ゴーストバスターズプロジェクト」。
消しても消えない、消えても現れるゴーストのような不良在庫を
コメディ映画の題名と重ねたプロジェクト名です。
命名は上司だったと思います。なかなかしゃれてます。
そして、その経営コンサルタントの力をかりて、
「自社が出店していない地域で、人通りのない会場で、
3日で1000万売り上げを上げる」というチャレンジをすることになりました。
在庫処理といっては言葉が悪いですが、やはりセールとなると在庫がはけます。
よくある百貨店のセール催事はあることはありますが、
お店のスタッフが別会場に出張することになり、お店の人手が必要になることと、
大変なわりに場所次第で、まったく売り上げが振るわなかったりするので、
意外にリスキーであてになりません。またそれはそれで家賃が高いのです。
企画書を習っていた関係で、わたしはそのプロジェクト運営をまかされました。
コンサルタントと会社の連絡もわたしの役目でしたし、
実際に販売会を開催するにあたり、その工程管理や出張調査、
現地でのビラ配りにお客様への電話アンケート、バイトの選抜に教育、
現地商店街や企業への案内、会場の設営も接客も受け付けも、
さらに当日の抽選大会や入場券などの制作や封入、お礼状の制作と発送など、
何でもやりました。
チームは最初5人でした。ベテランの課長、同期のメンバー、システムの
係長に部署の上司と、少数精鋭でがんばりました。
これらを約3ヶ月で準備から開催するということを行いました。
このプロジェクトで大切だったのは以下の5点です
1.顧客ゼロの地域で顧客を作る
2.絶対通りがかりの人がいない場所で行う
3.事前に来場者を確実に票読みをする
4.3日間で1000万モデルを確立する
ということでした。
立地のよいところに多額の費用を出して出店してきた会社にとっては、
大変新鮮なチャレンジでした。
自社が出店していない地域でしたら、今年の商品かどうかということは
わかりません。
今年の商品ではなくても新品で保管もよく、定番の良いデザインと仕立てのものは
たくさんあります。
競合他社では何年も木型もデザインもほとんど変わらない商品もあります。
顧客をゼロから獲得するノウハウ、3日間という短期間で1000万売るという
ノウハウは、会社にとって、のどから手が出るほど欲しいノウハウでした。
続きは、
●3日間で1000万の催事販売会にチャレンジ 郡山そして仙台決戦
です。
読んでいただき、ありがとうございます♪