のりひめのひとりごと Monologue of Noriko

2012年からオーストラリアと日本を行き来しています。日常のいろいろを書いてます。

のりひめの過去ばなし17.3日間で売上1000万

2011-06-25 07:58:14 | のりひめの過去ばなし
関根典子です

ビジネス書の出版をめざして
ただいま棚卸し中です

良かったらコメントなどいただければうれしいです(*^_^*)



●3日間で売上1000万の婦人靴販売会 郡山そして仙台決戦

 この挑戦はまず郡山で行われました。

 顧客を獲得するためにさまざまな方法で取り組みました。

おしゃれな靴を東京までわざわざ買いに行っている女性がターゲットと、仮説をたてました。

そうした女性見込み客を探してコミュニケーションをとっていきます。

郡山では1000万目標のところ残念ながら660万円という結果が出ました。

 しかし、660万円でも直近の百貨店催事の2倍という成果がでました。

メンバーみな精一杯がんばっていましたが、一千万円の達成がかなわず、
大変がっかりしました。
しかし、社長がすぐに2回目のチャンスをくれました。


 2回目は仙台。駅に近いビルに次の年に出店予定がありました。

ならば、出店の半年前に販売会を行い、開店前に顧客をしっかりつかもうという、
会社としては初のチャレンジです。

 郡山のチャレンジはすべてデータ化され、
さまざまな手法のどれが効果があったのか、どの手法できたお客さまが
いくら買ってくれたのか、何人同伴してくれたのか、その合計はいくらになっていたのか、
ということがわかっていました。

 一番効果があったのは、配布ポイントを選定して朝晩に地元のOLさんに配った
手配りの案内です。
その案内は、返信はがきで返信してもらい、招待券を発送するという仕組みでした。

次はアルバイト募集で多数の応募者があり、丁重に採用のお断りをしなければならず、応募お礼として割引券を送った人たちです。
その日はあいているからアルバイトに応募してきているため、かなりの確率できてくれました。

三番目は生命保険会社にお願いした案内、一番効果が薄かったのは、
地元女子大の学生窓口に置かせてもらった案内でした。
そのほか、地元広報誌なども反応率が高かったです。

 そのデータをもとに、より効果がある方法に重点をおき、こんどは決戦と、
仙台に臨みました。

 このゴーストバスターズプロジェクトは、本部はもとより、
全店店長から好奇のまなざしで見守られ、「現場に立っていない本部の人間が
できるわけない」といった冷ややかな目も当然ありました。
わたしなどは「おまえ、店長のとき売り上げ不振だったじゃないか、
できるわけないよ」と面と向かっていわれたこともあります。

 こうなったら意地でも成果を出してやる!と一念奮起しました。

 チームは一人増えて6名になりました。
遅くまで招待状の発送のための封入作業していて、みんなで不安な気持ちを
口にしたこともありました。

 そんなときは「わたしたちには郡山(の経験)があるじゃないか」と励ましあい、
熱い気持ちになりました。

 さて本番前日出張前の夜中、あまり眠れず起きていたら、だんだん熱がでてきて、
ついでに膀胱炎にもなってしまいました。
 朝8時の新幹線に乗るというのに、耐えられない痛み。
早朝4時ごろ救急窓口のある病院に行き、薬をもらって出かけました。

 その日はトラックで次々と靴や什器が運び込まれ、大急ぎで設営です。
やることは山ほど、バイトの面接まであります。
熱があるのも忘れるほどめまぐるしい一日でした。
このときは、スタッフは東京からたくさんの応援がきていましたので、
人海戦術でがんばり、夕食は決起集会で乾杯しました。

 あくる朝、開店前にはなんと長蛇の列、朝10時開店の予定でしたが、
会場はあけられたので、少し早く開店し、あっという間の大賑わい。

 10月という季節柄ブーツがよく売れ、レジのそばではブーツが宙を飛んでいるようでした。
わんさかわんさかしている間にあっという間に一日が終わりました。

 売り上げは・・・。なんと500万円!目標の半分です。

 みんなざわめきました。これは1200万円いくか?
いやセールの初日というのは大体期間の半分が売れるもの。
ちょうど1000万円か。
ぎりぎりか、またいかないか・・・。
 油断禁物、しかもブーツがだいぶ売れてしまって補充は不可能です。

 二日目、ぐっと減って300万円で終了。
 最終日は一日目のお客様がもどるか、それとも下手すると100万か150万、
それだと目標達成できない・・・。いやな予感もよぎります。

 さて三日目。二日目よりさらに客数が減り、靴も在庫がすかすかに。
とにかく全員で丁寧に接客しよう、仙台出店の前にファンを作ろう、と
みんなで協力し合います。

 閉店は一日目、二日目より早く、片づけがあるので18時。

 閉店まであと1時間というところで、売り上げは推定累計970万円。
(POSレジを持っていけなかったので、数台のレジとクレジット分を手集計
していました)

 すでにお客様はがらがら。靴もがらがら。

 わたしが「あと30万なら私がカードで買います!」といえば、
他の女性スタッフも「いや、わたしも買います!」
バイトの子まで「私も買います!バイト料あるから!」と叫びます。

 「じゃあもうお客様いないから好きなの選んでいいよ」というと、
バイトの子はうきうきと自分の靴を選び始めました。

 遠くのほうでは少ないお客様に販売員二人ずつつく体制で全力接客、
とはいえあと30万は到底・・・?。

 まあ閉店してから計算して買えばいいやと思い、閉店。
お店にいたお客様はほとんどなにか購入してくれた模様です。

 さて計算してみると・・・・・・。


 結果は・・・1007万円!

 スタッフだれも買わずに(バイトの子は買いましたが)見事目標達成!

 この日のビールのおいしかったこと!
 全員で発した乾杯の声に張りがあったこと!
 疲れもふっとびました。

 この後、半年後に仙台店が駅ビルにオープン。
初月売り上げテナントナンバーワンを果たしました。

続きはまた明日