ピンネの風に揺られて

気ままな日帰り山行

書くことの不純

2025年01月09日 04時34分33秒 | 

積雪深さ:111cm(4時現在)

 

角幡唯介 著 / 中央公論新社 出版 / 2024年1月25日 発刊

 

北海道芦別市出身の冒険家

何冊か氏の本は読んでいますがこの本は私の不得手とする分野に属します

(ひとえに私の理解力の不足が原因です)

 

行為者(冒険家・登山家)の角幡氏と

書き手(小説家)の角幡氏の2軸を中心に筆は進みます

例えば(私が感じた事ですが)

「食料も尽き果て生きる為には早急に村まで辿りつかなければならない状況で2つの進路が現れる

一つは距離は近いが死の確率が7~8割の進路

もう一つは遠回りとなるが安全な進路

行為者としての氏は生還してこその冒険の立場をとり迂回路を選択

一方書き手の氏としては生の確率が少しでもあれば最短路を選択」

と頭の中で凌ぎ合う

かな❓

 

また「冒険家の落とし穴的年齢を43歳」としています

植村直己、河野兵市、星野道夫、長谷川恒男、谷口けい氏らが43歳で命を落としているそうです

平出和也氏のドキュメンタリー番組が遭難(2024年8月)前に放送されていた

その中で氏も43歳をかなり意識していましたね<m(__)m>

 

 


山なんて嫌いだった

2024年09月02日 04時06分16秒 | 

市毛良枝 著 / ヤマケイ文庫 出版 / 2012年2月5日 発刊

 

自分も「努力・根性」は嫌いです

 

山友との登山には憧れはありますが

自分には黙々と周りを感じながら登る単独の方が性に合っていると思っています

 

田部井淳子氏「やりたいと思ってできないことは、なにひとつもない」

(坂口語録に通じる言葉ですね)

 

このエッセイにも登場する「常念岳」「五竜岳」

 

 

 


「おかえり」と言える、その日まで

2024年03月01日 04時28分03秒 | 

積雪深さ:60cm(午前4時現在)

28日からずっと60cm?

 

中村富士美 著 / 新潮社 出版 / 2023年4月15日 発刊

 

「のこされた家族のために私が見つけ出す」

「運命の分かれ道は本当に近くに潜んでいる」

(帯より)

 

2018年捜索団体・山岳遭難捜索チーム

Liss(Mountain Life Search snd Support)を創設

「登山中に何らかの理由で遭難し自分の居場所を伝えることができないまま、

行方不明となってしまった遭難者(行方不明遭難者)を捜索する活動」

(本文より)

捜索だけでなく遭難された家族などのSupportも行っているようです

 

圧倒的に多いのがやはり「道迷い」だそうです

その度に言われているのが「引き返す勇気」ですね。それも「谷でなく尾根に」。

私自身も軽微ですが数回経験していますので肝に銘じて登ります