私は、小さな登山家「栗城史多」さんを応援しています。
いま、彼は世界一高い山・エベレストに挑戦しています。
今までの冒険家というと、「孤高の人」というイメージでした。
しかし栗城君は、「孤高」とは間逆の人です。
最初は、一人で始めた挑戦でした。
一人で山を登って、その自分の姿を自分で撮影する。
その姿を、みんなに見てもらいたい。
自分の見てきた風景を自然を見てもらうことで、感動を共有したい。
自分の体験を話す時に、映像を加えることで得られる一体感。
今は、それが「生中継」という、ちょっと前では信じられない驚きの映像が届きます。
深い深いクレバスでは「怖い」といい、
強風が吹けば「寒い・帰りたい」と弱音を吐く栗城君。
自分たちとは違う世界のスンゴイ人というより、極々普通のお兄ちゃんです。
まるで自分がその場にいて、登っている様な錯覚さえしてしまいます。
「頑張れ・頑張れ」
思わずこの言葉が口に出ます。
「頑張れ・頑張れ」
彼が一歩前に進むたびに、私も「頑張らなきゃ・頑張るぞ」て気になります。
昨年、エベレストに挑戦して失敗した時に、
「自分にはまだチカラが足りないって、山が言ってるのかな~」って言っていた栗城君。
今年は、たくさん準備してエベレストへ向かいました。
彼を支援してくれる人やスポンサーも、驚くほど増えました。
つい数年前まで、「人前で話すのが苦手」と言いながら、スポンサー探しに悪戦苦闘していたのに。。。
たくさんの人に支えられて、やる気満々の栗城君。
何だか一回り成長したような気がします。
その彼に、たくさんの試練が。
頑張っても頑張りようのない自然現象。
悲しい事故
私の中では、何度も今回の挑戦はこれで終りかなって思いました。
またチャレンジすればいい、本当にそう思いました。
どんなに山登りの実力があっても、経験があっても、色々な条件が揃わなければ登頂が出来ないのがよーくわかりました。
そして、登頂準備の様子から、エベレストを廻る気象の変化、そしてシェルパの人たちのことも知ることが出来ました。
シェルパの人たちの話す日本語の美しさには、ただただ感嘆
ラストチャンスに賭けて、栗城君は今日デスゾーンに向けて出発。
そして、明日は頂上を目指すそうです。
たくさんの人の想いを、コレまでは自分のチカラにしてきた栗城君。
命の限界の世界では、その想いが却って重荷にならないのかと、心配になります。
栗城君の一歩一歩は、プロジェクトの成功のための一歩一歩ではなく、
誰かの夢のための一歩一歩ではなく、
命の重みを感じる一歩一歩だということを忘れないで欲しいです。
撤退の一歩一歩も大事な一歩一歩です。
たくさんの人に支えられた一歩一歩の積み重ねの道のり。
そして、いまたった一人で進む一歩一歩。
その先に広がる世界はどんな景色なんでしょうね。






最後の最後に山の神様が小さく微笑んでくださることを祈るばかりです。

KOKIA / 私が見たもの
栗城君のオフィシャルサイト http://kurikiyama.jp/
yahooの応援サイト http://kuriki.yahoo.co.jp/index.html
テレビ東京の特設サイト http://www.tv-tokyo.co.jp/kuriki_everest/