最近、お気に入りのアルバムのお話を・・・
そのアルバムは、「四月になれば僕らは」といいまして、元オフコースの鈴木康博さんと元ふきのとうの細坪基佳さんによるコラボアルバムです。
「四月になれば~」だから、4月に紹介すればいいんじゃないかって
いえいえ、4月になれば~ですからね、4月前に聞くのが っていうか、何で「四月になれば僕らは」というタイトルなのか、私はわかりません
たしか、リリースが2000年の3月だったような・・・ ←関係あるのか
元々、オフコースのヒット曲「さよなら」を、坪さんがカバーしているっていうんで、手に入れたアルバムなんですけどね
これが、秋に聞くのにピッタリなんですわ
なんてゆうか、日が暮れるのが早くなって、あ~もう暗くなっちゃったっていう時に聞くのが、たまりません
収録曲
01.白い冬
02.もの憂げな10月
03.ロンド
04.Gioomy Shade
05.流れ行く河のほとりで
06.Going Crazy
07.さよなら
08.群集の中で
09.でももう花はいらない
10.Simple Song
康さんのお言葉を借りますと、「ギター2本だけでも二人のライブを再現できるようなサウンドにしよう 振り返ってみれば、こんな感じで音楽を始めた気がするし」
本当に、音は康さんと坪さんのギターと、少しのパーカッション(シェイカーとかね)、それと二人の声です
アルバムのリリースは、今から10年以上も前ですし、歌われている曲も20年~30年以上も前の楽曲ばかりです
なのに、今聞いても、全然古めかしい感じがしませんし、懐かしさに浸るという感じでもありません
そりゃあ、現代の若い子が聞いたら懐メロに聞こえるかもしれませんが・・・。
歳を重ねて、色々な経験が、また新たな音の深みとなって、人生を彩ってくれているような・・・
それまでとは違う所にも光を差すことで、新たな気付きを与えてくれるような、そんなアルバムです。
と、まあカッコつけて言っていますが、もっと簡単に言いますと、「私、最近、このアルバムを聞くと泣けて泣けてしょーがないんです」
07.さよなら
これは、もう坪さんのヴォーカルが絶品です
小田さんファンには申し訳ないのですが、私は坪さんverの方が、生身の人間臭さというか人の体温を感じて好きですってゆうか、泣けます
03.ロンド
何を隠そう、最近の号泣ソングはこれです
作詞/作曲 鈴木康博 康さんの名曲を坪さんが唄っています
康さんver、特に最近のは渋くて温かみもあって素敵です でも、坪さんが歌うのも、康さんとは違う良さがあるんだな~~~
昔、この曲を聞いた時は、もちろん私は子ども目線で(息子目線)でしたが、息子二人を持つ私は、いつの間にかこの曲の母の立場になって聞くようになってしまいまして・・・。
それで、泣いてしまうんですね
歌詞に「あなたの人生には いつも私がいるのに 新しい年を迎えるたび離れてゆく 母はいつまでも子供に追いつけない」ってあるんですよ
sUnさんとオッサンたちは、いくつになっても息子は息子ですからね、この曲を息子目線で聞いて、別の歌詞にキュンと胸を締め付けられたるするんでしょうが
私は、自分自身が親のことより自分の生活が忙しくしていたことがあったから、それをよく知っているから、今、ほとんどに連絡を寄越さないドラ息子たちのことも理解できるし、頑張っているのを影ながら応援しているけど、やっぱりチョット寂しいんだな
なんか、こんな感じってありませんか?
今まで聞いていた曲の中で、自分を映していたモノがチェンジするっていうか・・・
例えが下手ですが、百恵さんの名曲秋桜 ってあるでしょ。あれで、娘だったはずなのに、母の立場になってるって感じです。
歌の中の主人公より、その周りにいる人間の方に目が行くというか、それで曲の解釈が変わったり深くなったりしています
それでね、それまで自分自身に嘘をついていたというか、本音の部分に気づいて、あちゃーーー 穴があったら入りたいわ~~なんてね、そんなこともあるんですけど
08.群集の中で
オフコースの前、ジ・オフコースでのデビュー作ですね。作詞/山上路夫 作曲/ベティ・ディーン
坪さんがリードヴォーカルで、康さんがコーラスなんですけど、坪さんの持ち歌かってくらい、坪さんにピッタリです
坪さんに、こうゆう歌を歌わせたら天下一品
抒情的というか、切ない、目に涙をためたオトコを歌わせたら、坪さんの右に出るオトコはいないって思っています
なんか、坪さんのヴォーカルばかり絶賛している様ですが、05.流れゆく河のほとりで での康さんも素敵です
この曲は、康さんのリードヴォーカルと、コーラスだけのアカペラ曲です
坪さんの曲なんですけど、坪さんが歌うこの曲のイメージは、石狩川で、周りには何もなくて、段々日が暮れて真っ暗になってきて星が瞬く感じ
でも、康さんが歌うと、どこか外国のような感じもしますし、多摩川の土手のような感じもして、周りに人がいるけど孤独というか。。。
ただの失恋ソングではなく、もっとオトナの失恋 失って気づく大切さというか、ひょっとしたら永遠の別れにも近いような、いや、人との別れだけではなく暮らしとか故郷とかと離れなくてはならない・・・ でも最後は立ち上がって歩いて行く・・・みたいなオトナを感じます
sUnさん曰く、坪さんは孤独で、康さんは孤立だと。。。
康さんの歌う 白い冬 も素敵で、私のお気に入りです
白い冬って改めて、良い歌ですね。
いまの時世にあった新譜も、もちろん良いですが、前に読んだ本を読み返すように、前に聞いていた曲を聞き返してみるのも、なかなか乙ですよ
秋の夜長、ノスタルジーに浸りながら、新たな発見の旅に出るのはいかがですか
↑ジャケ写もカワユイでしょ
追記~~~康さんのアレンジも素敵なんですけど、随所に声ではなくギターの音色で謳う康さんが素敵です 言葉がない分、余計に心の琴線に直接触れてくるような音色です
オフコース ロンド(鈴木康博)