馬場さん大好きなお友だちが、震災から2ヶ月経って、ようやく音楽を聴ける気持ちになったとメールがありました。
大きな事件があった時、大きな悲しみに包まれた時、大好きだった音楽に救いを求め、音楽を支えにできる人もいるし、大好きだったからこそ遠ざかりたい、距離を置きたい、そんな気持ちわからないでもありません。
辛すぎる受け入れがたい現実と、楽しかった過去、夢がいっぱいあった未来。
本当は過去と未来は繋がっていたはずなのに、現在でプツッと断ち切られたみたいな。
誰かの受けた衝撃や心の傷とは比べることはできないけど、いま自分は生きているのかどうかさえ、わからないで過ごしていたことって、一度や二度ありますよね。
私の経験なんて彼女が受けた衝撃に比べたらちっぽけなもので、それでも時間が少しづつ彼女を癒してくれるのを願っています。
さて、彼女が大好きだった馬場俊英さんですが、4月13日に10枚目のアルバム「HEATBEAT RUSH」をリリースしていました
なんとこのアルバム、馬場さんにとって10枚目のアルバムと同時に、デビュー15周年のメモリアルアルバムでもありました
ということでね、本来なら「おめでとう」を兼ねて、盛大にリリースのプロモーションって行きたかったのですが。。。
いつも誠実に自分の音楽のこと、みんなに聞いてもらいたいメッセージなど誠実にお話される馬場さんでしたが、今回は静かな口調のなかに、いつも以上の温かい気持ちを発信していたような気がします。
シンガーソングライターである馬場さん。ギター一つあれば、どこでもいつでも歌うことができます。
今回は、思いがけず色々な番組で馬場さんの生歌を聞くチャンスに恵まれました
振り返ってみると、馬場さんもショックを受けていて、悩み迷いながら歌っていたんだなって感じます。
震災の後に何度か聞いた生歌のスタートラインがどんどん、変化していきました。優しい寄り添い系の歌声から、力強い歌声へ。
いつか、これらの放送をお友だちも聞くことができたらいいな、たぶん今は聞ける環境じゃないだろな~って、勝手に番組を録音していた私。
彼女もようやく聞く気持ちになれた様なので、テープを送ることになりました。その前に、そのテープが聞くに耐えられるかどうか、聞き直してみる必要があります。
古ぼけたラジカセで録音しているので、音は雑音交じりでひどいものですが、なんとか聞き取れます
聞き直してみて、ドキッ私自身もショックの真っ只中にいたので、お話されていたことを全て忘れていました
なので、もう1ヶ月以上の話ですが、ちょっと書き残してみようかな~なんちゃって
馬場さんのファンの方には需要はないかもしれないけど、ここは色々な方のファンの方々が遊びに来てくれてますので、よかったら一つお付き合いくださいませませ
J-WAVE「PARADISO」~~4月8日放送分
スタジオからの弾き語りライブ スタートライン と
スニーカードリーマー
ナビゲーターは岡田マリアさん ゲストは馬場さん
マリア:どちらも優しい歌でしたね。聞いていて勇気を貰った人、力にそれを変えられた人、たくさんいると思うのですがありがとうございます
。馬場さんは、今年デビュー15周年、改めて、この15年間を振り返ってみてどうですか?
馬場:そうですね、まあ、いろんな事があったなって感じなんです。15年って長い時間だと思うので、いろんな環境で活動してきた時期があって、思い通りに上手くいったことも、思い通りにいかなかったこともあったのですが、沢山の出会いに恵まれて、その時々に、いろんな力を貸してもらいながら、なんとか活動してこれています。
マリア:やってきて良かったなって実感する節目の時でもありますか?
馬場:そうですね、最初はCDを聞いて貰える人も少なかったり、コンサートに集まって来てくれる人もあんまりいなかったんだけど、最近は少しづつライブ会場にも人が来てくれて、反応をもらえるんですよね。コンサートをやるとヨカッタとか、楽しかったとか、そういうお客さんの声がスゴク嬉しいんですよ。やって良かった、またやりたいって思う。
マリア:一番、いまポッと思い浮かぶ印象的な時期はありますか?
馬場:僕はね、日比谷野外音楽堂と大阪の野音でコンサートをやるのが目標だったんです。今から10年弱前に目標を作って、3~4年かけて実現できたんですけど、実現できた時は、自分や一緒に演奏してくれるミュージシャンやお客さんと共に、約束の地にみんなで一緒に辿り着いた感動があって、あの景色は一生忘れるこtpない思い出というか原点ですね。
マリア:メモリアルイヤーを飾るアルバム「HEATBEAT RUSH」は、どんなアルバムに仕上がりましたか?
馬場:ハートビートというのがキーワードなんですが、「鼓動」僕らが暮らしの中で感じる喜怒哀楽やその狭間の感情だったり、一瞬チョットよぎる思いやそんな鼓動を抱えた主人公たちが、曲ごとに沢山登場するんです。いろんな人の思いが時には走り出したり、時には立ち止まったり、そういった歌が沢山入ってるアルバムです。
マリア:
スニーカードリーマー もアルバムに入っていますが、自分の人生を想像できるような、そうんな素晴らしい物語のような感じでしたが、歌詞というのは、どんなインスピレーションから書いているのですか?
馬場:曲作りというのは、自分の自宅の曲を作る場所でデスクワークのように書くのですが、昔は自分本位というか、自分がこうだ!自分はこう思う!というのを打ち出していたというか。でも最近ではそれプラスいろんなファンとのコミュニケーションするチャンスがインターネットやラジオを通じて、気配を感じられるようになった。そういうところから感じられるエピソードとか、毎朝起きるとブログのコメントを読むのを日課にしていて、そこを読むといろんなこと書いてあって、内容は兎も角として、そういう聞き手がいる、ということを身近に朝感じられる。そういう空気の中で、音楽活動をしていると、傍にいる感じがあって、そういうものも、曲作り・歌作りに影響を与えてくれてると思います。
マリア:アルバムのジャケットも印象的で、大勢のランナーが写っているのですが、どうして?
馬場:これは、アメリカの1970年代のどっかの町ので行われたマラソン大会の写真で、それを気に入ってお借りしたんですが、沢山の人物の鼓動が聞こえてくるような写真で、みんながみんなのペースで目的地まで今、動いているという印象がアルバムの内容と合ったので、使わせてもらった写真です。
マリア:馬場さんご自身も実際、走ってらっしゃるって聞いたのですが。
馬場:いまちょっとサボリ気味なんですが、気持ちいいから成るだけ走りたいのですが、考え事も家出考えてると煮詰まったり、景色の中で過ごすと、うまく考えられたり、気持ちいい季節になってきたので、又やりたいですね。
マリア:馬場さんがこれからも歌い続けていきたいことは?
馬場:「何かダメでも、一度失敗しても、終わりじゃないんだ。そこから続く時間に何かみつけたい」そういう前向きな思いを歌っていきたいと思いいます。