地域社会に携わるリハビリテーションの人材を育成する「びわこリハビリテーション専門職大学」(東近江市北坂町)の「びわこ八日市キャンパス」がこの春に開設した。
その竣工式が4月4日、同キャンパスで開かれ、関係者や来賓ら約100人が出席。学生たちが行き交う中心市街地の新たなにぎわい創出に向けて門出を祝った。
↑写真 滋賀報知新聞より
学校法人藍野大学(大阪府茨木市)が運営する同大学は、滋賀県で唯一のリハビリテーション職を養成する大学として2020年4月に開学。
理学療法士や作業療法士を目指す学科に加え、この4月から同じ国家資格でもある言語聴覚士を養成する言語聴覚療法学科が滋賀県下で初めて新設された。事業の拡大に伴い、近江鉄道八日市駅前にある旧八日市商工会議所ビルが新キャンパスに決まり、昨年5月から改修工事が進められてきた。
1階から3階までに6つの教室と実習室を配置し、1階には市民も利用可能な図書閲覧コーナーなども配備。4階の大ホールも市民への公開講座を開催するなどして開放するという。
式典で藍野大学の小山英夫理事長は関係者に感謝の言葉を並べ、「各専門職の養成をはじめ、新たな教育体制のなか、地域の方々を対象とした公開講座や県や市町と連携した授業など、さまざまな面で地域に貢献できるように取り組んでいきたい」と挨拶。
びわこリハビリテーション専門職大学の角野文彦学長も「学びの場となる一方、本学がこれからの滋賀を担う若者たちの人づくりの場であるべきと考える」と地域との連携を強調し、「学生や教職員が学びや仕事に喜びと楽しみを感じることができるワクワクした魅力ある大学づくりを行いたい」と述べた。
来賓で出席した東近江市の小椋正清市長は「医療人材の確保が今後最も重要であり、同大学から東近江市内の医療機関に勤務していただくことで市の地域医療がさらに充実することを願っている」と述べ、若者が往来することで生まれるまちの活性化にも期待を込めた。
八日市商工会議所の二橋省之会頭からは記念品が贈呈され、その後、新たに整備された教室などキャンパス内を見学した。
八日市商工会議所の二橋省之会頭からは記念品が贈呈され、その後、新たに整備された教室などキャンパス内を見学した。
びわこリハビリテーション専門職大学
藍野大学
<滋賀報知新聞より>