「木地師フォーラム」が7月17日(月)13:00から、建築家の原田栞さん、静岡県富士山世界遺産センター准教授の井上卓哉さんを講師に迎え、木地師やまの子の家(東近江市蛭谷町342)で開催される。参加無料。申し込み不要。
詳しくは東近江市HPへ
東近江市奥永源寺が発祥といわれる木地師は、椀や盆などの日常生活に不可欠な木の器の生産者として、そして森の守り人、文化の伝播者として、漆器文化を含む「木をいかす文化」を全国各地で支えてきた。フォーラムでは、木地師の生活習俗と氏子かりに焦点をあてる。
建築家の原田さんの講演は、「山七合目より上の世界 氏子かり帳から読み取る木地師の領域について」。
江戸時代、職能集団「木地師」は、日本列島に連なる山々にて行政区分を越えて、移住を伴う生活を展開した。
記録として残した「氏子かり帳」から、そこに記された定点観測的な所在地に関する情報を読み取り、その独自の生活領域について明らかにする。
富士山世界遺産センター准教授の井上さんは「木地師の習俗 秋山木鉢にみる山と人とのつながり」をテーマに講演する。
長野県最北端の秋山郷は、江戸時代から秘境として知られ、集落周囲の産地の資源を様々な形で利用してきた。トチノキを原材料にした手彫りのこね鉢の製作を中心に、山地を舞台とした人々のなりわいの姿を紹介し、秋山郷における山を使う技術、知識の体系を考える。
問い合わせ: 東近江市企画課(TEL0748―24―5610)
<滋賀報知新聞より>