Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

フェブラリーSの展望-その3

2012-02-15 08:58:20 | G1
オッズバランス編。
寸評。

去年の覇者、現王者のトランセンドから。
G1を6連続で出走中ですべて連対。
JRAの舞台に限ればG1を4連勝中。
マイルがベストの距離とは思わないが、昨秋の東京で同じ舞台の東京で行われた南部杯も
休み明けでベストではなかったと思われる状態でもねじ伏せて勝っている。
普通に走れれば、強敵と思える馬も限られた相手関係。
普通に最有力と考えてよいだろう。
状態も極めて順調のようだし、特に嫌う必要は無いと思われる。

ワンダーアキュート。
昨秋の東京大賞典で地方レースでの最強馬、スマートファルコンに僅差の鼻差。
ゴールした瞬間の感じでは差したと思えたくらいで勝ちに等しい内容。
JCダートでも致命的とも思える躓きで出遅れて本来のレースパターンではなかった上に
G1にしては落ち着いた流れ。差しが届く流れではなかった。
そこをインに突っ込み2着に来たのは優秀。
この2戦の内容はトランセンドと肉薄した力を示していると評価しても良いだろう。
マイルは久々になるが、3歳時の武蔵野Sを上々のタイムの1.35.5(良馬場)で勝っている実績。
馬場状態の差はあるにしても、今の方が実力は強化。さらにタイムは縮められるはず。
東京大賞典でスマートファルコンを追走できるスピードがあることから、
高速タイムでの勝負にも十分対応で来そう。
実力でトランセンドに勝てる可能性がある最右翼(唯一?)の馬だろう。

エスポワールシチーは影が薄くなった感じは否めない。
とはいえ、マイルはこの馬にとってベストの距離だと思うので望みはここか。
ただ、前走は本番前の叩き台の要素はあったにしても負け方がだらしなかった。
昨秋で言えば南部杯、JCダートとトランセンドには完敗。
その前もG1の舞台でも(本調子ではなかったにしても)ライバルに完敗し続けている。
年齢を考えても、全盛期は過ぎたと考えるのが妥当だろう。
馬券圏内という意味では見限ることは出来ないが、前走を負けても上位人気になる馬。
ここで人気に等しい評価を与える価値はない。

そのエスポワールシチーに前走の平安Sで完勝したヒラボクキング。
前走の内容は文句なし。
2番手追走からエスポワールシチーが迫るところを逆に4コーナーから突き放して1馬身半先着。
タイム的にも申し分ない。
ただ、前走の不良馬場がこの馬に適正が有った可能性はある。
前々走のみやこSではエスポワールシチーに完敗の5着。
その前は下級条件でも負けている馬。
前走はいろんな意味で嵌ったレースと考えるのが無難。
東京(関東遠征)は初。マイルも初という不安要素もある。
特に前走の価値で穴人気になる可能性のある馬。
妙味もなさそうで、オッズバランスが悪くなるタイプ。

根岸S組。
勝ったのはシルクフォーチュン。
平均ペース程度。差し有利の流れでもなかったが末脚が決まった。
逆に1400mがベストのように思えるような印象。
昨夏のプロキオンSも1400mでこの時も抜群に末脚が切れた。
昨秋の南部杯で3着もあるから、マイルがこなせないということもないが、基本的には長いのだと思う。
南部杯も直線半ばでは差し切りあるような勢いだったが、最後は前と同じ脚になってしまっている。
それと基本は追い込み一手。
確実に突っ込んでくるにしても届かずの負けは普通にある馬。(それがほとんど)
G1で勝負するにはローテーション的にも使いすぎの感もある。
これも上位人気だが、信頼性という意味では微妙でオッズバランスは悪い。

2着トウショウカズンは1番流れに乗れていてのもの。
G1での地力勝負で通用するとは思えない。

3着テスタマッタは流れに乗れずに直線良く伸びながら脚を余した感のある惜しいレース。
東京大賞典ではスマートファルコンと0.4秒差の4着。
基本的に距離不問なタイプで折り合いが難しいので如何にスムーズなレースが出来るか次第。
そういう意味でG1の底力を求められる速い流れのマイルは向いている公算大。
それをこのレースでの一昨年の2着が示している。
コース適正というよりレース適正がある馬。
特に前走3着程度で近走連対なし。
人気にはならないはずで妙味は十分だろう。

1番人気を裏切り5着のダノンカモン。
落ち着いた流れで直線で馬群を裁くのに苦労した感もある。
溜めて末脚を伸ばすタイプではないから、押して前に行けなかったのは痛かった部分もあるだろう。
それと初重賞を取りにいったわけではなく、G1目標の叩き台の要素の方が大きかった印象も。
調教過程などから、本気の仕上げではなかったと思う。
(調教師もレース前そのようにコメントしていた)
結果的にはその辺も影響しての惨敗だろう。
もろもろ前走は力は出し切れていないと思う。
南部杯でトランセンドの大接戦の2着。
去年のレースでも4着の実績。
G1の東京マイルは合う。


あとは芝路線からグランプリボス。
ダート実績のない芝路線から参戦する馬は基本的にいきなりのG1では通用しない。
ただ、母系はアメリカのダート血統だろうし、母父は万能のSSで父からバクシンオー。
ダートがまったくだめということはないだろう。
また、芝、ダートの違いはあるが、東京は得意としている。
特にNHKマイルCは完勝している。
そのあとに海外遠征でダメージを受けて、その後惨敗もあり陰が薄れたが、
能力はあるはずで、状態さえ戻れば、一発有る可能性はある。
基本的にスピード勝負になれば若い馬の方が分がある。
それがこのレースの傾向でもある。
ダート適正があるのならば、好タイムのスピード決着に一番合うのは4歳のこの馬である。


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