硝子戸の中でのひとりごと

日常の中のいろいろを
nyamisenjyuで
お送りします……

タイトルは漱石より拝借☆

七月大歌舞伎 in 大阪松竹座

2019-07-28 22:23:31 | 大阪
先日、ものすごく久しぶりに、歌舞伎を観てきました。
大阪松竹座の七月大歌舞伎 です。

片岡仁左衛門さんを生で観たい!と、
ずっと思っていたのですが……
微妙な仕事しているのと連れが思い当たらないのとで
伸ばし伸ばしになっていたんです。

でも、無理な理由を挙げていても仕方ないですしね、
結局行けなくて後悔するのも嫌なので思い切って。

演目は「色気噺お伊勢帰り」「厳島招檜扇」「義経千本桜」 。

「色気噺お伊勢帰り」は、いい意味でがちゃがちゃした感じ。
歌舞伎って誰もがカジュアルに楽しめていいなあ、
っていう、終始楽しいお芝居です。

「厳島招檜扇」は舞台復帰された片岡我當さんが
清盛を演じておられました。 
現代劇ではないタイプの、“ザ・様式美”な演目ですね。

そして仁左衛門さんが出られるのは「義経千本桜」です。
こ~れ~が本命ですよ、ミーハーな私としては(笑)。
仁左衛門さん、歳を重ねられても、どんな若手が出てきても、
その美しさ、格好良さは抜群ですよね。 
今回はとっても格好いい、渡海屋銀平と知盛。
素敵です。


もちろん、菊之助さんの義経とか、
孝太郎さんの内侍の局とか、
他の役者さんも総じて良かったし、
とっても楽しめました。

実は、大阪松竹座で観るのは今回初めてでした。
前は、京都の南座で観ていたので。
松竹座はコンパクトだから、そんなにいい席を
がんばって取らなくても観易くてありがたいですね。
まあ、南座の顔見世も、また行きたいけどね~。





春(!)のお出かけ最終日・岐阜

2019-07-24 23:21:56 | ほか国内遠出
なんだかもうずいぶん前になってしまいましたが、
3月末のお出かけ・犬山→明治村→岐阜の最終日。

岐阜県はかなり行っているのですが、
岐阜城周辺へ行くのはこの時が初めてでした。

まずは駅前で強烈な信長公にご挨拶。
……それにしても、どーしてこんな金ぴかにしたんだろうねえ。

ともかくも、岐阜城へ向かいます。
バスでロープウェイ乗り場まで移動です。
そこから金華山の山頂へ。

早春ですね。この日は朝からいいお天気。

ロープウェイからは岐阜公園にある三重塔が
きれいに見えます。

さて岐阜城。


コンパクトな天守閣。
まあアレです。1回見ておこうね、って感じ。
山城だけに石垣は素敵です。石垣大好きだし(笑)

お城の後は、ふもとの岐阜公園を探索。
ブラタモリでも映っていた信長の居館跡居館跡があります。
そして地形がなかなか面白いんですよね。


三重塔は大正時代のものだったよう。

公園内には板垣さんの像も。

この豆腐田楽美味しかった(笑)

公園の北側の入り口 には、若き日の織田信長像が。
正直、あんまりぴんと来ないけど。
(んなことばっかり言ってると怒られそう)

不意に中華なデザインに出くわして面食らったのですが
「日中友好庭園」というのもあります。
桜の名所らしく……ちょっと早かったかな。


そしてやたら立派な岐阜護国神社。


境内に河童の像がいっぱいあって、
かなり「?」だったのですが、
河童の伝説が残っているんですね。
想定外のインパクトです。

明治天皇の銅像もありました。

長良川の周辺には、句碑、文学碑もいろいろあります。
すごい数なので一部しかチェックしていませんが。
まずは川端康成。
小説「篝火」 の関係です。



松尾芭蕉。
「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」


で、ここからは城下のお寺を少し。
素晴らしかったのは、岐阜大仏のある正法寺。
まず、大仏殿がインパクト大です。
このデザイン、もしや……と思ったら
やはり黄檗宗でした。
宇治万福寺の末寺にあたるそうです。
微妙に中華風味なんですよ。
でもそこがいい。楽しい。

 
岐阜大仏は日本三大仏の一つ、らしいです。
江戸天保期につくられ、
乾漆仏としては日本一の大きさだとか。
面立ちも独特なんですが、やさしい表情。
写真OKだったので、ちょっと撮らせていただきました。
当然のことながらフラッシュはNGなので、難しいですけどね。

斎藤家の菩提寺・常在寺。
お庭しか見ることができませんでしたが、
早咲きの桜が咲いていました。



そして、妙照寺。
現在地は旧竹中半兵衛屋敷跡だったと
伝えられているそうです。
ノーマークでふらっと入ったのですが、 
なかなか興味深かった。


芭蕉句碑「やどりせむ あかざの杖に なる日まで」 
1ヵ月ほど滞在していたようですね。

同じ敷地にあった三光稲荷大明神 。
けっこう見事でした。

というわけで、2泊3日。
約4カ月前ですが(笑)、記録しようとすると
ちゃんと思い出しますね。

まあしかし、次からはもうちょっと早く整理しよう(笑)


春(!)、明治村、5丁目

2019-07-20 20:42:00 | ほか国内遠出
もう梅雨も終わろうかという時期ですが(笑)
明治村の続き。5丁目です。

実際にはSL降りて奥から見て回ったのですが、
前回からの流れで、4丁目側からです。

聖ザビエル天主堂

明治時代に京都に建てられたという教会。
白くてきれいな、立派な建物です。
ステンドグラスが鮮やかで見事。

金沢監獄正門

金沢監獄の、煉瓦造りの正門。
地元・奈良にある監獄の建物と同じく、
非常に見事な近代煉瓦建築です。
ちょうど村内を走るボンネットバスが来たので
あわせてパチリ。素敵です。

小那沙美島燈台&天童眼鏡橋

白い燈台とその背後にあるのが眼鏡橋。
燈台は、日露戦争の頃に広島につくられたもの。
眼鏡橋は、山県・天童市に、地元の山寺石を
積んで造られたものだそうです。

隅田川新大橋
周辺の建物とはちょっと異彩を放っていた鉄橋。
関東大震災 を生き残ったものです。

大明寺聖パウロ教会堂

長崎にあった教会。
木造で、外観と内観のギャップがあり、
素晴らしく趣深いものです。
「コウモリ天井」 がとても繊細に感じられます。
とっても見ごたえある建物でした。

川崎銀行本店
建物の一部、“正面左側角の外壁部分 ”。
重厚です。銀行の建物ってすごいよな。
中に階段があり、上まで登ることができます。

内閣文庫&皇居正門石橋飾電燈


内閣文庫は、明治6年に赤坂離宮内に「太政官文庫」と
いう名前で開設された明治政府の中央図書館。
内閣制度の制定後、「内閣文庫」と改称。
昭和46年に国立公文書館が設立されるまで利用されたそう。
う~ん、すごい。
こういうの、すっごく近代化を感じます。
皇居正門石橋にあった飾電燈が、内閣文庫の建物と
すごくマッチしてていい感じでした。

東京駅警備巡査派出所
煉瓦の派出所!素敵!なのですが、
実は鉄筋コンクリートに化粧煉瓦を貼っているとか。
東京駅の建物に合わせたからこそのデザインなんですね。
都市計画しっかりしてるじゃないですか~!

前橋監獄雑居房

写真が正面じゃないんですよね……。
例によって、謎の素人モデルみたいな人と
アマチュアっぽいカメラマンががっつり占拠してて。
まあ、しゃーないか。

金沢監獄中央看守所・監房

いわゆる、明治期にできた洋式監獄 ですね。
構造は、奈良監獄にそっくり。
同時期に整備しているからでしょうね。
中央の看視室だけは、網走監獄のものなんだそうです。

宮津裁判所法廷


和洋折衷の木造で建てられた法廷。
司法関係が整うっていうのは近代国家の条件
みたいなものですよね。
なぜかここには人形が設置してあります(笑)

菊の世酒蔵

めちゃくちゃ大きい酒蔵。
村内を走るSLの車窓からもよく見えます。

高田小熊写真館

赤い屋根が可愛い建物です。

名鉄岩倉変電所

大型の変電用機械を入れるため、
背の高い煉瓦造りの建物になっているそうです。
なるほど。

帝国ホテル中央玄関
さすがは帝国ホテル!
格好いい建物です。流石としか言えませんな(笑)
中でお茶が飲めるようになっています。

「とうきやう」駅



そして、SLが到着した、「とうきゃう」駅です。
方向転換して車庫に入るところも見ることができました。
一瞬、鉄オタ気分になりますね(笑)

と、いうことで。
丸一日かけて堪能した明治村でした。
……記録するのに何ヵ月かけたんだか(爆)

せっかくなので、最終日の岐阜に続くぞ(笑)



春(!)、明治村、4丁目

2019-07-15 21:03:23 | ほか国内遠出
続きまして4丁目。

4丁目に入ってSLで先に5丁目まで行ったので
実際に見たのは5丁目が先ではあるのですが。
なんかややこしいので(笑)、順番通り4丁目です。

第四高等学校武術道場「無声堂」


柔道、剣道、弓道三つの道場を兼ね備えた大きな洋風建築物。
中のイメージはTHE・道場ですね。
洋風、って感じがあまりしないのは、木造だからかな。

名古屋駅


「なごや駅」。
ここのSLは、名古屋東京間っていう設定なんですね。
蒸気機関車は12号と9号で、引っ張っているのは三等客車です。
私が乗ったときは、12号でした。
最初は乗るつもりなかったのに、見たら乗りたくなった(笑)
SLって魔力ありますね~~。

日本赤十字社中央病院病棟


渋谷の御料地 を下賜されてつくられたという建物。
佐野常民と博愛社ですね。
正面のレリーフが素敵です。

歩兵第六聯隊兵舎
白いきれいな近代建築。
ショップとして活用されています。

名古屋衛戍病院(愛知県有形文化財)

洋式大病院の典型的な形式、だそうですが、
白壁に瓦なので和風に感じてしまいますね。
建物はとっても素敵。
現代の感覚からすると病院っぽくはないけれど。 

シアトル日系福音教会(旧シアトル住宅)

一見すると普通のおうち。
中に入ると、ちゃんと教会です。

ブラジル移民住宅


ちょっとテンション上がったブラジル移民住宅。
学生時代に北杜夫氏の『輝ける碧き空の下で』を読んでから
興味のある分野だったりします。
家そのものは、けっこうしっかりした建物。
中に展示されていた笠戸丸の模型にも「お!」という感じ。

ハワイ移民集会所

コンパクトで可愛い建物。
私、ハワイ移民ってあんまり詳しく知らないんです。
調べたいな、と思いました。

ハワイ移民集会所&六郷川鉄橋&尾西鉄道蒸気機関車1号

ハワイ移民の集会所をバックに、鉄橋と蒸気機関車が。
鉄橋は日本最初の複線用鉄橋として明治10年11月に完成したもの。
開通式には、時の工部卿伊藤博文も出席したんだって。
そういう情報……これまたテンション上がります。 

鉄道寮新橋工場(機械館)のリング精紡機
機械館の中も面白いものがいっぱいだったんだけど、
写真はこの紡績機械のみ。
かつての一大産業だったもんね、綿紡績って。

工部省品川硝子製造所(登録有形文化財)
壁体は煉瓦造イギリス積み。
……煉瓦造り大好きです(笑)
カフェーみたいに使われてます。
電気ブランとか飲めるらしい。

本郷喜之床
2階に石川啄木家族が間借りしていた理髪店。
ここで、死病となる結核にかかってしまったそうです。

小泉八雲避暑の家
ちょっとしたお土産物屋さんになっていて
賑わっていました。

呉服座&半田東湯
呉服屋、なのに芝居小屋なのよね。
ちなみに大阪の建物だそうです。
銭湯の建物は、いかにも!って感じがしますね。

というわけで、ラスト、5丁目へ続きます。