チャーチルの生き方
大いなる挫折、誰にでもあります。ウィンストン·チャーチルにだってありました。彼が新しい世界を見いだしていなければ今日があったという保証がないと言っても過言ではありません。ヒットラーの統一社会主義、利益追求の資本主義経済、スターリンの独裁共産主義ではない、第四の選択。これこそが彼の結論でした。
自然に触れて、それに没頭する時間が、彼本来の潜在能力を表面に浮き上がらせのです。今では、当たり前の思想、世界が生き残れる思想。彼は当時新鋭の経済学者ピーター·ドラッカーの「経済人の終わり」(1939)をたまたま手にしました。この偶然が、端的にいえば、今日を作り出したのです。
彼はまた、あのSFの巨匠、H·G·ウエルズの友人でもありました。
ピーター·ドラッカーの特徴は、極めて端的にいえば、日本の文化からくる経営理論です。そしてチャーチルが自然に触れた、と言えば産業革命で荒廃しきった国土を素晴らしい緑地に変えたナショナルトラスト運動を忘れてはならないでしょう。しかも誰も言っていませんが、それにも日本文化の発見が寄与してたかも知れないのです。