森の中道に一人
迷いこんだ自転車道
誰も咎めるものなく
中道を通り抜ける
浜風は涼しい
たまに後ろからリンリンと聴こえる
ご丁寧に
紫陽花の曲がりくねりから
みはらしの丘を見上げれば
可愛いコキヤの苗木が丘全体を
覆いつつある
夏はそこまで来ているらしい
松風橋からそよ風橋へは
あとわずか
若いカップルの手繋ぎに
フンと嘯く老年の妬み
それでも薔薇園の白・赤・黄・ピンクは
まだ我の色なり
地元の自負心
もしかしてここの浜茄子
徐福を通して欧州へ
そして再度故郷に錦を飾ったのかも
yactha john s. 「 風の通る道 」
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