New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

名物女将「おぼない荘」

2009-07-15 10:40:00 | 宿泊施設
 旅館は「女将(おかみ)さん」が一切をきりまわす、という風習は一体、いつごろからの事なのだろうか?

 旅の雑誌などでも旅館が紹介される場合には笑顔の女将さんが建物の入り口と一緒に写真に納まっている。実際に旅館に着くと出迎えてくれるのは、やはり女将さんである。不景気で利用客の少ない昨今なら「ご主人は外に働きに出ているのかもね」と思えるのだが。

 「名物女将」という存在も少なくないようだ。お話好きで世話好きで良く気がつく女将さんの御主人は着物姿で帳場にデンと座っているのかと思いきや、調理場で裏方にまわっていたりする。

 このような名物女性はその旅館に生まれついたものなのか?はたまた、良く出来た娘だ、というわけで近郷から望まれて嫁いで来た者なのか。


岩手県二戸市金田一温泉「おぼない荘」
 とにかく大きな旅館であるが、観光温泉ホテルとは大きく違うのは、名物女将(ウグイスのように良い声とここの温泉の効能を現したようなつやのあるお顔の持ち主)の趣味が館内に溢れている点だろう。

 ロビーには大きな白いライオンとトラの剥製が飾られ、食堂には天皇陛下が外訪先で使われたものと同じテーブルセット(重たい!)がある。とにかく色々なものがあり、外には月見のテラスや床が一部ガラスで足元に庭が見える2階小部屋もある。各部屋に備えられたお茶は身体に良い穀物茶であるし、実家が魚屋さんというわけで煮干でとった味噌汁の絶妙な味わい!

 そして一見の価値有りなのが床に木造の渡り廊下トイレのある川の流れるトイレである(館内には幾つも設置されているのに風呂、トイレは部屋には無い)。


ロビーの剥製たち


天皇陛下が使われたものと同じタイのテーブル


「女性はスカートで座ってください」と女将


川の流れるトイレ


トイレ内部


おぼない荘の温泉


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