New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

浅草スマイル・プライベートライブ

2011-06-14 23:50:00 | 2011年スプリングツアー
 夜はスカイツリーの見える浅草の洒落たジャズスポット「スマイル」でボーカルの保坂敏子さんのプライベートライブ。今日はドラムに、この店のオーナーでもある井川晃氏を迎えた。

 大きなガラス窓の外の景色が私の住むニューヨークの42丁目と8番街を思わせる。

 満員のお客様にトリオ演奏によるジャズのスタンダード曲に続いて、保坂さんの歌を入れてジャズの他シャンソンや美空ひばりの曲を披露。加えて私の作詞作曲した「JIKAN」を保坂さんが歌ってくれた。


まずはトリオで演奏


今日のメイン、ボーカルの保坂さん


保坂さんと三上の掛け合いトーク


お疲れ様でした


江東区「0才からのジャズコンサート」

2011-06-14 23:11:00 | 0才からのジャズ
 江東区総合区民センターレクホールにて、「0才からのジャズコンサート」を午前11時半と午後2時からの2回、昨年に引き続き二度目の開催である。

 昨年以上の盛況ぶりで、幼児が音楽に合わせて踊りだし、駆け回り、お母さんが追いかける、ベースやピアノを珍しそうに覗き込む、という具合で広い会場は、萌える若葉のような子ども達の柔らかい生命力に溢れた。

 子ども向けの音楽会ではないので、選曲も演奏レベルも大人のコンサートの場合と同じである。「良質の音楽を届ける」という演奏姿勢は不動である。

 このコンサート、昨年も今回もアンケートの回収率が非常に高い。会場の人によれば、「子連れだとアンケートを書くゆとりがないので、回収率が低いはずなのに」とのことなので、反響の大きさが感じられて本当にありがたい。

 内容的にも皆さんにとても喜んで頂けた様子、このコンサートを待ち望んでいる人が大勢いることを実感する。











福島西郷村「那須甲子青少年自然の家」

2011-06-11 23:35:00 | 2011年スプリングツアー
 東京に戻る帰路上にある福島県西郷村の避難所での演奏を設定してくださったのは数年前に知己となった鈴木さんである。

 震災当初は400名以上が寝起きしていたこの避難所「那須甲子青少年自然の家」は、今は100名の方々が住む。那須高原地域で、通常は自然体験やボーイスカウトやブラスバンドの合宿に使用されるから、周囲は緑に囲まれ館内設備も充実しているので、「ここの皆さんは元気だから記事にならない」とマスコミの取材で言われたそうだ。

 土日は仮設住宅に入る準備等で外出することが多くなってしまった、ということで、館内にいた35名程の方々が集まってくれて午後のひと時、音を楽しんでいただいた。

 「気持ち、心が洗われ感動しました」「音楽の中でも心がうきうきするのがジャズで、最も楽しめるジャンルだと思いました。私たちの心の傷をいやしてくれる気持ちが伝わって感激しました」という感想は嬉しい。

 職員の方々にも大変喜んで頂き、演奏後に箭内室長と懇談することに。煩雑なケアへの職員の的確な対応などのお話を伺った。実に献身的なお仕事だ。




箭内室長から話を伺う


 続いて鈴木氏の先導で白河にあるコーヒー豆の「玄豆屋」立ち寄る。震災がなければここで5月14日に演奏するはずだった。

 ユニークなこのお店、写真だけでは判らないが、造詣に富むオーナーにより1階のお店には「厳選された」コーヒー豆やナイフ、紅茶、オイルなどが並んでいる。2階で複雑に味の深いコーヒーを、そして香木のような馥郁たるハーブ茶をいただく。

 道をはさんで向かいにはコンサートを行うはずだった「レコード美術館」と「蔵」がある。オーナーの面白い話を聞きながらあっという間に2時間が過ぎてしまい、これでは東京に戻れない、というので再会を期してお別れ。

 練馬に9時半到着、各自の自宅に戻る。


これが玄豆屋さんの正面。オーナーと


向かいにある「レコード美術館」



岩手滝沢村・ゆい工房「結の蔵」

2011-06-10 23:41:00 | 2011年スプリングツアー
 盛岡市に隣接する滝沢村「結の蔵」で演奏したのは3年半前だ。蔵を利用したカフェは古民家再生も行っている住宅建築会社「ゆい工房」の持ち物。

 前回は、カフェとしての営業はしておらず展示場だったが、今回は庭や室内がモダンに整備されていて、さすが!であった。メニューの「おしるこ」や漬物が極上。これらを作ってカフェを切り盛りしているのは、ゆい工房の元社長で現会長の女性である。

 今回のコンサートは、ゆい工房で仕事をする職人さんたちの会が主催で、募金箱設置だけでなく、入場料も全部被災地への寄付となる。開演前の職人会・会長のあいさつで、被災地の職人仲間で消防団として働いていた若手が数人亡くなった話がなされた。

 畳を置いて座布団を敷いてある2階の広間での演奏は、そう広くないスペースが一杯に埋まり、和風サロンコンサートとなった。今回演奏の無かった二戸や青森から数時間かけていらしてくれたお客さん達が前列に陣取って身体をスイングして聴いてくれた。


これが結の蔵




前庭がきれいに整備されていた






片付けてみると舞台後方はこうなっていた