New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

川越・茶陶苑

2011-10-09 23:11:00 | 2011秋「Hamp's Boogie」発売記念ツアー
 この江戸時代に建てられた大きな蔵での演奏は4回目となるが、オーナー山崎夫妻主催のコンサートは今回で終わり、これからは貸しホールにするとの事。

 広い会場に満員のお客様を前にトリオ、そしてゲストにヴォーカルのYoshiiki(ヨシキ)氏を加えての演奏である。彼はモダンなセンスと深い精神性を兼ね備え、エンターテイメント性もある歌手でオリジナル曲も歌う。今後も楽しみな歌手である。

 今日で茶陶苑主催コンサートが最後、ということで、演奏の終わりに山崎夫妻のご挨拶や花束贈呈などのセレモニーがあり、ずっと陰で支えてきた山崎夫人も、最後に挨拶をされた。

 今回で4回目、とここでのコンサートに毎回いらしてくださる方が声をかけてくださったり、いつもご友人を連れて大勢でいらしてくださるピアノの先生M女史も初めての茶陶苑をを楽しんでくださってうれしい。

 演奏後は隣の鰻屋さん「林屋」で打上げ。ここの料理がまた絶品!ピーナッツ豆腐から始まり、椀物、鮎の煮びたし、柿と牡蠣の酢の物、本シシャモの揚げ物、そしてウナギ。味をお伝え出来ずに残念だが、写真でご覧ください、申し訳ない。

 今日でベースの林さんはツアー終了である、お疲れ様でした。

 この2週間は主催者の皆さんの御好意で実に贅沢な地元の料理を味わえた演奏旅行となりました。天然の鮎も数ヶ所で食したが、それぞれの味が異なっていたのが印象的だ。食べる土地によって料理法も違い、鮎の生きる環境も異なるから味も違う。1回食べただけで「これはこんな味である」と決め付けてはいけない、という事を実感した。

 季節の松茸、栗きんとんも食した……こう書くと大層豪華な演奏ツアーという趣なのだが、実際はコンビニ弁当だけの日もたくさんあったのです。



ボーカルのYoshiikiさんと




ボーカルYoshiikiさん


今回はテーブルをセットして灯りもともしています


夜の茶陶苑


山崎氏最後のご挨拶


花束贈呈


山崎夫人最後のご挨拶

以下、うなぎ「林屋」のコースです

ピーナッツ豆腐


お椀


季節野菜の揚げだし


酢の物


鮎の煮びたし


本ししゃものてんぷら


うな丼(本当はうな重なのだが、お腹が一杯なので
量を減らしてもらいました)

横浜ジャズプロムナード・ランドマークホール

2011-10-08 23:48:00 | 2011秋「Hamp's Boogie」発売記念ツアー
 横浜ジャズプロムナードの会場、ランドマークホールに向かう。渋滞も無く焼津から2時間で到着。とても素敵なホールに大勢のお客様。秋の2日間、街中にジャズの響くこの著名なフェスティバルに参加できたのは大変光栄なことである。長年の希望が達成され、感慨もひときわである。

 てきぱきと物事をこなすスタッフとボランティアの方々のおかげで楽器の搬入や進行もスムーズに運んだ。皆さんありがとう。スタッフの方に「仕事を忘れて聴き惚れてしまいました」といわれたのもありがたいことである。
演奏が午後だったので、夕方は音に包まれながら港町の散策を楽しむことが出来た。






ホールロビーにて、スタッフの皆さんと

愛知田原市・あつみロビーコンサート

2011-10-07 23:29:00 | 2011秋「Hamp's Boogie」発売記念ツアー
 出発前に水野家で朝食をいただく。近隣の川で採れた大きな鮎、自分の畑の無農薬キャベツと米、自家製のヨーグルトと梨のシャーベット。実に美味しい。そして昨日の「松茸ご飯」にお湯をかけて食するとこれがまた絶品、何と贅沢な!であった。

 高速に行く途中で昨夜のお客様の一人、陶芸家の瀧口氏の窯へ立ち寄る。値段はウン万円から、という織部焼きの立派な作品の数々を拝見、お皿への絵付けも体験させていただく。どんな風に焼き上がるか楽しみである。

 今日の会場は愛知県田原市の渥美文化会館での「あつみロビーコンサート」。この会場は図書館や公共施設の集まる立派な建物である。この中のフラットなスペース、多目的ホールに100人以上の方々が集まって下さる。

 事前のPRや集客、当日の会場設定、運営そして後片付けまで取り組んでくださった地元の方々によるボランティアのおかげで、我々は何も心配することなく演奏をする事が出来る、ただただ感謝するのみである。

 演奏後には明日の午後早い演奏地である横浜に少しでも近づこう、と焼津のホテルまで2時間、車を飛ばす。


水野家の皆さんと


陶芸家瀧口さん、水野親子と。自分で絵付けしたお皿を持って


「あつみロビーコンサート」受付の様子








一杯の客席

岐阜八百津町・水野設計室

2011-10-06 23:22:00 | 2011秋「Hamp's Boogie」発売記念ツアー
 和歌山から5時間、今日は岐阜県八百津町、山に囲まれたこの町の名家での演奏である。古民家に現代的な家屋のミックスされた見事な建築は、ここが設計士・水野さんの住まい兼オフィスだから当然ともいえるが、それにしても素晴らしい。

 4部屋の和室の襖を全部取り払って大広間にした会場には、幼児から年配の方まで幅広い年齢層の方々で満杯のお客様。広い庭に焚き火がたかれ、回りには椅子が用意されているので、そこで虫の声に耳を済ませながら開演時間を待つ。外の風が気持ち良く、満月も明るく庭をてらして、贅沢な出番待ちの時を過ごす。

 今年の春コンサートを行った各務原、法福寺の前住職ご夫妻もいらしてくださってうれしい。演奏もジャズが初めての人からジャズ好きまで皆さんに喜んで頂けたようだ。

 打ち上げで杯された地酒「花盛り」の旨さは酒を飲めない私や橋本も一口含んでみて納得、この土地には酢、油揚げ、豆腐、せんべい、栗きんとん菓子など誇れる味が多いとの事である。

 そして「松茸」ご飯!数年前の高知・馬路村で供された際は「松茸!」と驚いてしまい、ゆっくり賞味もできなかったので今回はじっくりと味わう。なるほど複雑な味が重層となっている。音楽でいえばハーモニーの重なった複合和音か、味を舌で探りながら食べ進む。

 鍋もつつきながら、水野家の皆さんとのひと時を楽しんで、すぐ向かいの旅館に休みに行く。


水野家の入り口にて


広くて素敵な庭。夜はここに焚き火がたかれた


この竹は、水野家の息子さんが三上の為に山から竹を
切って来て、地面に穴を掘り、製作してくれたもの。
キーワードは「オーガニックモダン」


こちらが設計室入り口


控室に使わせて頂いた息子さんのお宅にはこんな和室も






大広間は満杯です


松茸ごはんは絶品でした

和歌山田辺・オレンチ

2011-10-05 23:39:00 | 2011秋「Hamp's Boogie」発売記念ツアー
 フェリーで徳島港から和歌山港まで2時間、そこから1時間半で田辺に到着。

 まずは初めて演奏するここ田辺で、最初にライブの相談に乗ってくれた田中氏の店「いこら茶屋」を訪れる。ここは川を見下ろす素敵なカフェで、室内はオーガニック・モダンである。

 今日の演奏はライブハウス「オレンチ」、PAもステージも照明もある本格的な店である。午後からの雨が続いていて客足が心配されたが、地元の三輪さんや田中さんのご協力で、ジャズ愛好家の方々にたくさん集まって頂くことが出来た。

 皆さん大いに盛り上がり、「テネシー・ワルツ」で踊りだすご夫婦もいた。

 いこら茶屋から紀州蜜柑1箱と大きな花束を頂く。アンコールにお応えして演奏を終えると外はスッキリと雨が上がっていた。


いこら茶屋にてオーナーの田中氏と




これがオーガニックモダンな「いこら茶屋」店内




こちらは「オレンチ」の演奏風景


「テネシーワルツ」で踊ってくれたご夫婦


花束とミカンを頂いて、アンコールへ


お世話になった三輪さんと