東京の田舎から

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熱中症に注意しよう

2020-05-22 15:40:15 | ぼやき

 今のコロナ禍状況で、病気になると大変である。

  過日、私の知人の親族が、38.5℃の発熱と腹痛で病院へ連絡したとのこと。ところが、発熱に注目されてしまったのであろう。症状にある腹痛は二の次となり、最初のかかり付け医からは「対応不能」と言われて、別の病院を紹介された。しかし、ここも「診察だけ」とのことで、診察だけ受けて、「武漢肺炎ではなさそう」との結果で、救急車を要請してくれたとのこと。ところが、それでも、発熱があるところからか、いくつもの病院で、「受け入れできません」と断られてしまい、最終的に武漢肺炎の可能性も含めて、受け入れを了承してくれた他市の病院へ搬送された。ここまでに数時間を空費してしまったとのことである。そして、病院に着くと、まず武漢肺炎ウイルスを疑われ、肺のCT検査をした結果、正常であったとのことである。しかし、それでもPCR検査をするとのことであった。そして、検査結果が判るまでは時間がかかる。そして、武漢肺炎の感染が怖いので、「家族の付き添いはできない」と、帰らされてしまったとのことであった。

 結論は、最初の診断の通り、武漢肺炎ではなかった。発熱は別の病気が原因であったが、「もう少し診断が遅かったら命に係わる」病気であった。そのとき、既に夜間21時になっていたが、即座に緊急手術を受けたとのこと。そして、無事に終わって現在は、回復に向けて療養中とのことである。

 さて、その後のことであるが、本人のPCR検査が陰性であることが判明しても、家族は検査していないので、見舞いも駄目とのことである。

 今の病院・医療は、武漢肺炎ウイルスに振り回されている。病院の立場としては、見舞いに来た人が、万一にも、武漢肺炎ウイルスに感染していたら、院内感染を引き起こしてしまう。そのために、全ての人を「武漢肺炎ウイルスの陽性者との疑い」を持って対応するしかないのであろう。しかし、家族の気持ちとしては、素直に納得できるものではない。しかし、現状では病院の立場を優先するしかないであろう。

 さて、医療の現場がこのような状況であり、一般人の行動としては、病院へ行かないように気を付けるしかない。そのためには、怪我をしないこと、病気をしないように注意することしかできない。しかし、病気は、本人が注意していてもいつ発症するか判らない。

***

 さて、これから夏に向けて暑くなる。この暑いときにマスクをしていれば、身体に熱が籠り、熱中症の危険性も増大しているであろう。

 問題はここからである。日本全国で、熱中症で亡くなった人は、平成30年には1,851人で、救急搬送された人の数は95,137人とのことである。そこで、前述した病院の対応を思い起こしてもらいたい。

 報道等によれば、武漢肺炎ウイルスの症状と熱中症の症状は、よく似ているように感じる。すなわち、発熱と全身倦怠感である。今の状況では、これがあれば武漢肺炎と疑われることは間違いないであろう。そして、武漢肺炎の場合は、「発熱が4日間続いたら」「病院を受診して」と最初の頃は言われていた。これは、後に訂正されたが、未だに、この基準は、そのままで使われている例もあるようである。これが熱中症であったらどうなるのか? 4日間も経過観察していたら、最悪は亡くなってしまうであろう。

 しかし、病院へ行くと、まず武漢肺炎を疑う。病院に収容されるまでも、受け入れ先の病院が決まらずに大変である。当然に処置は遅くなり、手遅れとなる可能性もある。

 このように考えると、この夏は、熱中症は絶対に避けないと命を落とす可能性が高いことになる。

 この夏は、熱中症に罹らないように今まで以上に充分に注意する必要がある。



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