大分発のブログ

由布・鶴見やくじゅうをメインにした野鳥や山野草、県内四季折々の風景などアウトドア写真のブログです。 

別府・伝説の神丘温泉ほか

2020-07-12 22:58:00 | 大分の温泉めぐり
今では伝説となった温泉です。

■神丘温泉


 かなり古びた別府の神丘温泉。「泥湯出入口」と書かれています。引き戸が開いていますが暗くて中の様子はわかりません
   
    
 温泉にしてはあやしげな雰囲気なのでおそるおそる中をのぞいて見ます。すると店の中には所せましとばかりに駄菓子や雑貨が並べられ、その中におばあちゃんが座っていました。尋ねると「泥湯はやってないよ」とのこと。

 2008年12月に混浴だった泥湯の営業が湯量減のため廃止になって、現在は無色透明の温泉だけが利用できるとのことです。入湯料 100円

   


   
 
 雑貨や駄菓子が並べられた台の前のすぐ横に入口がありその奥が女湯で通路の奥の左が男湯です。摩訶不思議な温泉。まるでアニメの中の世界のようです。

 廊下にはずらりとカゴが並び、通路をかねた脱衣所となっています。突き当たりの向こうが閉鎖中になっている泥湯のようです。



 床がヌルッとして滑りそう。
お湯はツルツル感の無色透明・無臭と言った所で、熱くもなく適温でしたが浴槽全体がヌルヌルとしていました。

   

 効能に“原爆症”とあるのが印象的。

 この神丘温泉の泥湯はかなり高く評価されていたようで新聞・雑誌・TVなどで幾度も紹介されたそうです。お湯は見かけによらないものです。
 別府市小倉 2011.10.1

*平成24年7月(2012年7月で廃業しています。

■丘の温






 小倉薬師温泉 丘の湯
 おぐらやくしおんせん

 坊主地獄の交差点から細い道を下り、右手に少し上がった場所に小倉薬師温堂と丘の湯と神丘温泉が三軒並んで建っています。

 小綺麗な共同浴場で木造りの湯船からは湯がどんどんあふれ出していました。
 
 見た目にも鮮やかな床は天草陶石でつくられているそうです。木枠の浴槽とよく調和し明るさと落ち着きを兼ねて採光もちょっとお洒落。組合員が気持ちよく入るために造られた新しい共同浴場です。
    入浴料金:110円

歴史;
古くから開かれた浴場で、東隣りに薬師堂があり香煙が絶えない。浴舎は木造りの小さな建物で葺き。

 この浴場は、昭和32年9月9日より二週問、九大温研所長・八田秋博士、広島同愛会院長・上村吉郎博士の指導で広島の原爆患者男子9名、女子17名計26名が入浴。顕著な効果があり一躍有名になった。

 別府市小倉 2011.10.1

■如意輪温泉(にょいりんおんせん)
   
   

 「如意輪」とは如意宝珠法輪の略で“如意宝珠”とは全ての願いを叶えるふしぎな宝石であり、“法輪”は煩悩を破壊する仏法の武器です。この路地の奥にあります。


 お寺風の名前とはかけはなれた青い屋根の平屋。「男湯」「女湯」とかかれていますので温泉に間違いありません。無人なので戸惑いますが、隣接する家の窓を開けてそこの棚の上に入湯料100円を置いてから入ります。スタンプもそこにありますので帰りに押します。
  
 時間15時~22時
 料金100円 定休 木曜日


 地下300メーターからポンプで一気に浴槽にお湯を入れるそうです。お湯は適温で無色透明のさっぱりした感じです。タイル張りの浴槽はひと昔前の民家のお風呂そのままで、昭和の庶民生活の雰囲気が残っています。
2011.10.4

 **「如意輪温泉」は2012年12月31日に廃業し、45年の歴史に幕を閉じました。

■砂原温泉






 鉄輪温泉街から少し離れて、横断道路を渡った砂原地区にある共同湯ですが、建物の外観からはいたって普通の家のように見えます。

「ただいまー。」と言いたくなるような雰囲気。

 普通の家なら居間のある場所が浴場になっていました。
     入浴料:110円


別府・海浜砂湯ほか

2020-07-12 10:31:00 | 大分の温泉めぐり
上人ヶ浜(しょうにんがはま)は一遍上人が上陸したと言われる美しい海岸で天然砂湯があります。


■別府海浜砂湯(べっぷかいひんすなゆ)


 浴衣を着ての混浴です。

    入湯料 1050円

上人ケ浜にいたミサゴ。


ここはミサゴお気に入りの場所のようです。






磯にいたクロサギ



冬場はウミアイサがやって来ます。


   
■湯都ピア浜脇(ユートピア浜脇)


ヨーロッパのケアハウスがモデルの市営温泉施設。入浴より健康管理を目的とした多目的温泉保養館です。

 気泡浴・寝湯・全身浴・運動浴・サウナ・圧注浴・うたせ湯・・・と入ったら気分が悪くなった。

入浴料:520円 共同温泉は一階にあり入浴料:110円

 浜脇高等温泉


 昭和3年(1928年)浜脇東温泉と西温泉を合併して「浜脇温泉」(うち浴場東側は浜脇高等温泉)が建設される。

 鉄筋コンクリート造り、近世オランダ様式を採用、『屋上庭園百四十坪を有し、あらゆる最新文化を集めたる公衆浴場』と記され、 コンクリート温泉建築としては当時東洋一を誇ったという。

 老朽化を理由に昭和63年(1988年)に取り壊されました。

 浜脇を流れる朝見川。


 浜から温泉が湧き出る様子から「浜わき」の地名が生まれ、別府温泉発祥の地と伝えられています。

■競輪温泉






別府競輪場

 別府には競輪場の中にまで市営の温泉があるとのことで行ってみたら、当日はちょうど開催日で車と人とで混雑していました。

 競輪場に入るのは初めてなので記念に1Rだけ車券を買ってみましたがハズレ。ただ自転車が走るだけで面白くもなんともなかったです。

 競輪をしに来たわけではなく場内にある温泉に入りに来たのですが、開催日で無料ということもあってか結構人が多かった。また出直しです。

*開催中無料は2017年3月に終了。
     入浴料:110円












別府・浜田温泉/堀田温泉/柴石温泉

2020-07-12 10:29:00 | 大分の温泉めぐり
■浜田温泉。2020.1・4




旧浜田温泉








(別)浜田温泉



 歴史的な建物とはうらはらに浴場は現実的で実用的なバリアフリー。塩分を含んだ温泉で、なめると塩辛く塩水に似ています。
    入湯料110円

 旧浜田温泉。


 木造平屋建・宝形造銅板葺の大屋根に三角形の千鳥破風の小屋根がつき、その下に唐破風の玄関のある堂々とした社寺風の建物。
 昭和13年建築の竹瓦温泉と並ぶ、大温泉都市別府の誕生を祝って生まれた記念碑的な建物です。昭和初期の別府の温泉文化を知る上での貴重な資料として、平成18年(2006年)8月に国の登録有形文化財になっています。

■堀田温泉


 堀田温泉は、江戸時代に開かれた静かな山の湯治場。湯量が豊富で、別府市内の共同温泉などへの給湯もされています。平成15年にオープンし市営の温泉で、来客数No.1です。



ガラス張りの明るい内湯。外に見える露天風呂は周りに木々が配され、季節感のある温泉が楽しめます。泉質は、硫黄泉。

   

 露天風呂には湯の花がいっぱい糸状になって漂っています。湯上がりはスベスベのつるつる。
     入湯料 220円

■柴石温泉
   



 柴石温泉は、血の池地獄や龍巻地獄の一帯の由緒ある温泉で、895年に醍醐天皇、1044年に後冷泉天皇が入湯したといわれています。川に見えるのは滝湯の跡です。

 平成9年にリニューアルオープン。
 
 内湯は熱めと普通の2種類。左側にカランが五つありこの時は入浴中の五名全員がカランのほうに座っていましたのでパチリ。奥に蒸し風呂と露天風呂があります。人気の蒸し風呂は10~12人、露天風呂は5~6人入れる大きさ。



   


      入浴料:220円