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【ゲームクエスト】X2

2011-02-14 20:59:15 | ゲームクエスト
X2(プレイステーション)

2009年12月17日掲載

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 一種類の敵がひたすら列を成して出現するメリハリの無い展開。クネクネと動きながら妙によけづらい攻撃をしてくる変なボス。思い出したかのように縦と横のスクロールが切り替わる子供だましのシステム。バランス型、パワー型、スピード型の3種があるがあまり違いが感じられない自機(スピード型の最高速は制御不能ですが)。でかいだけならともかく非常にわかりづらい当たり判定。女性の声で「ホーゥ!」とか叫んでる薄っぺらい感じの音楽。結構細かく作られているけど全く見る意味の無いオープニングムービー。「プログラミングに14ヶ月かかった」とかまるで編集後記のようなエンディングの字幕。

 以上、「洋モノ」シューティング「X2」に私が初めてトライし、コンティニューしまくりながらクリアしたときの印象です。ひどいことばかり書いていますが、これらを全部ひっくり返すくらいの凄い特徴があるのです。それは「自機が狂ったようにパワーアップする」という点です。

 とにかく同時に装備できる武器の数が凄いのです。最大6種にいつでも切り替え可能なメインショットのほか、弾速のあるサイドショット、敵にロックオンするエレクトリック・トラッキング・レーザー、前方に弾幕を張るスタンダード・ミサイル、さらに追尾兵器としてホーミング・ミサイル、レーザースネーク、プラズマ・スター・ボムの3種、これら加えてフォーメーションを組める支援兵器マルチプルズがあり、おまけにシールドとメガ・ボムも使えます。その様子は、まるで空間の裂け目が魔界の瘴気を放射しているかのようです。しかも一度装備した武器はやられても無くなりません。この豪快さは「洋モノ」ならではでしょう。

 よくあるシューティングでは自機のパワーアップに伴って敵もパワーアップします。ゲームバランスを取るためにはある程度有効な手法ですが、やりすぎると「パワーアップを取らないほうがラクチン」ということになります。パワーアップが、相対的なパワーダウンになっているのです。こういうシューティングは意外と多いのですが、私は疑問に感じています。

 「X2」ではこのようなシステムを採用していません。やる必要がなかったのか、やろうとしたけどできなかったのか、考えもつかなかったのかは知りませんが、思う存分パワーアップできるのは純粋に痛快です! このパワーアップ体験は新鮮でした。慣れれば割と簡単でした(私は二度目のトライでノーコンティニュークリアできました)。

 冒頭に書いたように全体としての出来はちょっとアレな感じなのですが、国産シューティングの常識を揺さぶるほどの衝撃はありました。今後は世界中が仰天し、うなるくらいの国産シューティングで遊んでみたいですね。


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