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【ゲームクエスト】ゴーストパイロット

2011-02-04 15:55:16 | ゲームクエスト
ゴーストパイロット(ネオジオ)

2009年6月19日掲載

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 ネオジオシューティングの中で、おそらく最も顧みられることが少ないのが「ゴーストパイロット」でしょう(略してゴーパイ)。ネオジオ初期の作品で、「1942」と「飛翔鮫」を足して3で割ったようなシューティングです。「3で割る」とは、横画面で縦スクロールという寸詰まり感を表しています。ゴーパイがいまひとつ評価されないのはこれが原因なのですが、遊び方次第で独自の面白さを見出すこともできるのです。

 ゴーパイの自機は結構動きが遅く、しかも基本的に正面にしか攻撃できません。それに対して、横画面のために画面上方の左右広い範囲から敵が出現します。それらを全部倒そうとすると、敵のトリッキーな動きにやられてしまうことが多いのです。このことがどうにも爽快感をそいでいるのです。普通の縦スクロールシューティングのつもりでいると非常にストレスを感じるために、面白くないと感じた人もいたかもしれません。

 ですが、画面の半分の敵を倒し、もう半分の敵はよける、というゲームであるということがわかると意外なほど先に進むことができます。例えば自機が画面左側にいるとすると、画面の対角線から左上の敵は倒すとし、右下の敵はよけるとするのがわかり易いかもしれません。そのうちに敵が弾を撃つタイミングが読めるようになり、フラフラと寄って来た敵機をうまくさばけるようになるのです。シューティングの魅力は爽快感だけではありません。

 普通のシューティングでは「殺られる前に殺れ!」という勇ましさが必要なのですが、ゴーパイでは「ほっといても殺られないと判断したら殺らない方がいい」という世渡りのうまさが大事なのです。敵も自機もバラバラと弾を撃つような乱戦シューティングではなく、攻めと守りの境界線上で戦う「スペースインベーダー」の感覚に近いです。このようなちょっと古臭い面白さを持つゴーパイを、私は結構気に入っているのです。



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