ニュースを見ていたら、JR東北線の始発駅である上野駅と東京駅を繋いでいるそうです。東北新幹線ができるまでは上野駅こそ東京から東北への窓口だったのですが、新幹線に続いて在来線まで東京駅が始発駅になってしまうと、上野駅周辺の風情が変ってしまう気がして少し寂しい感じがします。
というわけで今回はプレイステーションの「19時03分 上野発夜光列車」ですが、「夜行列車」ならぬ「夜光列車」とは何か? ここでは述べませんが、ゲーム中のセリフに「『恐ろしい』のではなく『おぞましい』」というのがあって、これがある程度のヒントになるかもしれません。
ゲームは通常のノベルゲームで、ヴィジットの前作「最終電車」の登場人物の一人が出演し、事実上の続編になっています。寝台列車の乗客が姿を消してしまった中、残された数名の乗客が直面する怪異なできごとの謎を解いていきます。主人公は男女一人ずつで、それぞれの展開でベストエンドとなったところで、事件の発端となった人物のシナリオによって全ての謎が明かされます。シナリオは途中で分岐し、展開次第では例によってまったく違う事件が起きたりします。シナリオ分岐は、男が7つ、女が5つ、発端の人物は分岐無し、だと思われます(これ以上あったらお知らせください)。
シナリオ分岐の選択肢は多くの場合で二択であり、前と違う選択をすればある程度自動的に別の結末にたどり着くことができました。したがって攻略自体はそんなに難しいものではありませんが、ベストエンドに限っては複数の選択肢が関わっているようです。それでもある種のポリシーを持って行動していれば問題はありませんが。
舞台設定は実在の寝台特急「北斗星」であり、ヴィジットお得意の「閉鎖空間内の恐怖」を味わうことができます。人物はシルエット表示で、車内の風景はリアルで美しいものです。本物の北斗星内部は知りませんが、恐らくかなり忠実に作られていることでしょう。そして19時03分発という設定も意味があって、午前5時過ぎに北斗星が青函トンネルに入るというスケジュールが大きな仕掛けになっています。なかなか練り込まれ、作り込まれた作品で、中古屋でもあまり見ませんが、安く売っていたらおススメなのでぜひどうぞ。
これで私はヴィジットのノベルゲームは全作クリアしたことになります。プレステ2の「最終電車」のリメイクも買おうかな、前のやつは売っちゃったから。
オープニングムービー。ゲーム中でシルエット表示の人物は、ここではそれなりに描写されています。
こちらは本物の19時03分発の北斗星の動画。いいですね、旅情がありますね。
旅情ついでに私の(どうでもいい)体験談をひとつ。高校の友人が「京都の大学を受験するから一緒に行かないか」と誘ってきて、私はそのとき受験が全て終わっていた(別の意味でも終わっていた…)のでついていったのです。友人が受験している間、私は二日ほど一人で西日本をブラブラし、その後に東京に寝台列車で帰ることになりました。私の寝台は二階で、友人はその向かい側の二階、私の下の寝台には恐らく若い女性がいて、女性用の靴が置いてありました。夜も更けて電気を消して寝ようとしていたところ、ふと何かの気配があったので見回してみると、カーテンに人の頭のシルエットが一瞬見えました。友人がふざけているのだろうと考えて、うとうとしていたら再び何かの気配。目を凝らしてみると、カーテンの手前に人の頭があったのです。これはスリかノゾキに違いないと思ってガバッと体を起こすと、そいつはパタパタと逃げていきました。そいつの服装は列車備え付けの浴衣だったと記憶してはいますが、足と背中がちょっと見えただけなので犯人の手がかりはありません。その後はカーテンの隙間からずっと廊下を見ていましたが、もう現れませんでした。朝になって友人にこのことを話したら、全く気付かなかったとのこと。我々に何も被害は無かったのは幸いですが、下の女性はどうだったのかはわかりません。寝台列車といえば思い出すちょっと物騒な体験です。
というわけで今回はプレイステーションの「19時03分 上野発夜光列車」ですが、「夜行列車」ならぬ「夜光列車」とは何か? ここでは述べませんが、ゲーム中のセリフに「『恐ろしい』のではなく『おぞましい』」というのがあって、これがある程度のヒントになるかもしれません。
ゲームは通常のノベルゲームで、ヴィジットの前作「最終電車」の登場人物の一人が出演し、事実上の続編になっています。寝台列車の乗客が姿を消してしまった中、残された数名の乗客が直面する怪異なできごとの謎を解いていきます。主人公は男女一人ずつで、それぞれの展開でベストエンドとなったところで、事件の発端となった人物のシナリオによって全ての謎が明かされます。シナリオは途中で分岐し、展開次第では例によってまったく違う事件が起きたりします。シナリオ分岐は、男が7つ、女が5つ、発端の人物は分岐無し、だと思われます(これ以上あったらお知らせください)。
シナリオ分岐の選択肢は多くの場合で二択であり、前と違う選択をすればある程度自動的に別の結末にたどり着くことができました。したがって攻略自体はそんなに難しいものではありませんが、ベストエンドに限っては複数の選択肢が関わっているようです。それでもある種のポリシーを持って行動していれば問題はありませんが。
舞台設定は実在の寝台特急「北斗星」であり、ヴィジットお得意の「閉鎖空間内の恐怖」を味わうことができます。人物はシルエット表示で、車内の風景はリアルで美しいものです。本物の北斗星内部は知りませんが、恐らくかなり忠実に作られていることでしょう。そして19時03分発という設定も意味があって、午前5時過ぎに北斗星が青函トンネルに入るというスケジュールが大きな仕掛けになっています。なかなか練り込まれ、作り込まれた作品で、中古屋でもあまり見ませんが、安く売っていたらおススメなのでぜひどうぞ。
これで私はヴィジットのノベルゲームは全作クリアしたことになります。プレステ2の「最終電車」のリメイクも買おうかな、前のやつは売っちゃったから。
オープニングムービー。ゲーム中でシルエット表示の人物は、ここではそれなりに描写されています。
こちらは本物の19時03分発の北斗星の動画。いいですね、旅情がありますね。
旅情ついでに私の(どうでもいい)体験談をひとつ。高校の友人が「京都の大学を受験するから一緒に行かないか」と誘ってきて、私はそのとき受験が全て終わっていた(別の意味でも終わっていた…)のでついていったのです。友人が受験している間、私は二日ほど一人で西日本をブラブラし、その後に東京に寝台列車で帰ることになりました。私の寝台は二階で、友人はその向かい側の二階、私の下の寝台には恐らく若い女性がいて、女性用の靴が置いてありました。夜も更けて電気を消して寝ようとしていたところ、ふと何かの気配があったので見回してみると、カーテンに人の頭のシルエットが一瞬見えました。友人がふざけているのだろうと考えて、うとうとしていたら再び何かの気配。目を凝らしてみると、カーテンの手前に人の頭があったのです。これはスリかノゾキに違いないと思ってガバッと体を起こすと、そいつはパタパタと逃げていきました。そいつの服装は列車備え付けの浴衣だったと記憶してはいますが、足と背中がちょっと見えただけなので犯人の手がかりはありません。その後はカーテンの隙間からずっと廊下を見ていましたが、もう現れませんでした。朝になって友人にこのことを話したら、全く気付かなかったとのこと。我々に何も被害は無かったのは幸いですが、下の女性はどうだったのかはわかりません。寝台列車といえば思い出すちょっと物騒な体験です。
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