真野教室から川合です。冒頭の画像は、奈良の山奥「吉野神宮」の合格祈願絵馬です。桜の時期はちょっと過ぎましたが。
学校の新学年もスタートしましたが、新しいクラスはどうですか?早くもクラスの雰囲気についてこぼしていたり、担任の先生について愚痴っていたりしますね。その様子を見ていると、どんな理想像を抱いていたのかなと、少し心配になります。
世の中には、自分にとってどうしても好きになれない人はいるでしょうし、思い通りにならないこともたくさんありますし、ふとした他人の言動で傷つくこともたくさんあるでしょう。でも、それを口にしている皆さんを見ていると、時々自慢をしているようにも見えますよ。
「わたし、こんなに大変やねん」とか、「おれ、こんなに傷ついているのに」など。これを聞いていると、大変なのが悪いこと、傷ついたことがとんでもないことのように聞こえますね。
でも、どうでしょう。長い一生の中では、大変なことには山ほど出くわしますし、傷つく(?)ことなど、いくらでもあります。大概のことは、たいしたことではないってことです。十代のうちは、一つ一つのできごとをまともに受け止めますから、ショックも受けるでしょうが、あとから振り返ってみればたいしたことではありません。要は、「しんどいことは悪いことではないし、傷つくことも当たり前だ」と思って、強く生きてほしいですね。
そうそう、宿題も多いのが当たり前。わっはっは。
では、新しい一年間を歩み始めた皆さんに、宮澤賢治の詩の一節を贈ります。「春と修羅」です。
ああ輝きの四月の底を
歯ぎしり燃えて行き来する
俺はひとりの修羅なのだ