- この事件が未解決に至った経緯は何も「縦割り組織の機能不全」という問題だけではなかった。
犯人接触の最後のチャンス。大阪府警は、他の県警に対して協力を求めるわけではなく、大阪府警が単独でこの捜査を実施するという方針を打ち出す。兵庫県警や京都府警はそれに従ったわけだが、滋賀県警だけは、その方針に表面上は従いながらも、極秘裏に独自捜査も進めていた。犯人が現金受け渡しの場所に指定してきた場所は、当初の予想に反して、東へ、つまり滋賀県警の管轄へと移る。この無線を傍受した滋賀県警は、捜査員を大阪府警よりも先に配置する。その舞台となった大津サービスエリアで、滋賀県警の捜査員は、キツネ目の男がベンチに「指示書」を貼り付けているという現場を目撃したと語っている。ということは、それは十分な物証になるはずである。このことを県警の捜査本部に報告したところ、「現場には既に大阪府警が到着しているから、大阪府警に任せろ!」という指示が出たという。更に事態は進展して、次の現金授受の場所に指定してきた
栗東インターの手前2kmの高速道路の高架下。
: 【大阪府警からの問い合わせに対して滋賀県警指揮捜査一課「今江明宏」お惚け「“知らん”」答弁対応!】
現金の授受を行うために待ち構えていたと思われる不審車両を、今江明宏
滋賀県警のパトロールカーが発見したものの、不審車両が急遽スピードを上げ、その場を立ち去ったことに対応できず、不審車両をを逃してしまう...。問題は、滋賀県警のパトロールカーに乗っていた捜査員に対して、大阪府警の捜査も、滋賀県警の捜査一課が行ったな秘密裏の捜査も、情報共有されていなかったことにより、十分な体制を整えられていなかったことにある...。
■■■ ハウス食品恐喝未遂事件 大津SAの攻防 ■■■
昭和59年11月4日、大阪府警捜査本部はマスコミに対して頭を下げ、報道協定を依頼してまでこの日の現金受け渡しに賭けていた。
現金を輸送する車の4方を固めた周辺警護班、数キロ先を走り現金受け渡し場所等の指示場所に先行して到着して対応する遊撃班という大掛かりな体制で挑んだ。
新聞社の記者は府警本部に集められ、リアルタイムで発表される事件の成り行きを見守ることになった。
京都南ICに入り大津SAへ向かうよう、犯人からの指示が出た。
府警は前日、犯人から大阪、兵庫方面の地図を運転手に持たせるように指示があったことから、西を固めていたが、当日の犯人からの支持は、京都より東の大津SAであった。
遊撃班が先に大津サービスエリアに到着する元捜査員の大津さんはサービスエリアの電話ボックスにいる”きつね目の男”を発見する。
本部に連絡し、職質の許可を求めるも、またも拒絶される。
四方元本部長はインタビューで「職質はダメ、尾行にしても現金受け渡しの捜査が手薄になる」と答えた。
その現場には滋賀県警の大野三佐雄さんがおり、松田さんより先に”きつね目の男”=Fを見ていた。
この日の前日、広域の捜査会議が開かれ、大阪府警の捜査方針が近隣の県警に伝えられていた。その内容は、近隣の県警は高速道路及びその50m範囲には近付かないようにというものだったという。
昨年、殺人などの凶悪事件の時効が廃止された。
未解決事件をNHKが検証した。
今回はグリコ・森永事件。
延べ130万人の警察官が追いかけるも平成12年2月13日午前0時時効となった。
当時、滋賀県警で捜査一課で現場の指揮をとった
【今江明宏さん】はいう 「地の利、土地勘が!★※【ある】のに、
まったく手を出すなという府警の支持には滋賀県警も【一物】あった。
地元での【不測】の事態に対応するために、秘匿で捜査員を配置していた。自分も車で現金を運ぶ車を追っていたが、後部座席に身を隠しながらだった」
滋賀県警は犯人からの指示「大津SAへ迎え」という情報を得て、わずか5分で捜査員2人を配置した。その捜査員が大野さんだった。
大野さんは見晴らしのいい2Fのレストランへ向かった。そこに”F”がいた。当時、一般公開はされていなかったが、捜査情報で見ていた似顔絵にそっくりの男がそこにいた。
20mくらい後ろからFを尾行したが、男の動きはあきらかにおかしかった。トイレに向ってあるくも、入口でUターン。尾行した大野さんはUターンするわけにはいかず、暫らくトイレに時間を潰して出て行くしかない。あきらかにプロの動きだったという。
大野さんはFがベンチに座り、ベンチの下に何かを貼り付けているのを目撃していた。
本部に職質を願い出るが、滋賀県警の捜査本部も「滋賀県警は万一のために秘密で捜査員を配置しているだけで、
!★※大阪府警は全容解明のために【泳がせている】のかもしれず、
許可はでず、大野さんも個人プレーはできなかったという。
そうしているうちに犯人から次の指示が出て、大野さんには引き上げろとの命令があった。
その時、大野さんはフェンスを乗り越える男の姿を見ている。
府警の捜査員松田さんに代わってFを尾行した(:御1名様)捜査員は結局見失ってしまう。次の目的地は草津パーキングエリアだった。
元滋賀県警の今江さんは「草津PAに配置した捜査員もチュリップ帽子をかぶった不審な男をみている」と語った。
【草津PA】のベンチの裏に張られた指示書には「名古屋方面に走って、
【白い旗】のところに車をとめて空き缶の中の指示書を見ろ」というものだった。
結局、白い旗の付近で【空き缶】を発見することはできず、この夜犯人を捕まえることはできなかった。
この白い旗付近の県道にいた不審車両を、なにも知らなかった滋賀県警のパトロールカーが職質しようとし逃走され、翌日見つかった車両は盗難車だったということがわかる。
あの滋賀県警本部長を自殺に追いやった事件である。
今江さんは「協力要請があったら、2箇所で不審者を抑えることができた」と語る一方で、府警の捜査本部で指揮をとった元本部長
【四方さんは】「サービスエリアは捜査員を【投入】するところでは【ない】。
指示書を見て(後手後手指示待ち対応!)行き先がわかるのだから」とし、
滋賀県警が捜査員を(:先行)配置し、不審人物と遭遇していた事実をNHKの取材結果として伝えられ
「大阪から叱られるから 滋賀がやらなかったなんてありえないよ」と一蹴した。
:四方修大阪府警本部長(警視庁に次ぐ大組織)上司に成る(御出世予見)⇒
:言いつけ守らず⇒越権ミスすれば⇒四方修から報復人事!?⇒恐れ滋賀県警⇒萎縮(棚ボタ楽賃金)した捜査対応が元凶と看破!? ⇔「“シカタ・仕方が無い”」
後日、警察庁、府警、近隣県警の電話会議が開かれるも、県警との連携が必要、体制強化を確認するも、失敗の原因は語られなかったし、滋賀県警の動きやチューリップ帽の男についても報告されなかった。
滋賀県警本部長の自殺をきっかけに犯人の動きが止まった。