無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

福島県の除染活動への補助申請、白河市は開始できず

2011年08月15日 16時12分58秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 今日は8月15日、終戦記念日です。私は戦争を体験していない世代ですが、絶対に忘れてはならない出来事であり、絶対に繰り返してはならない過ちだと思います。この平和な世の中が続くことを毎年祈っていましたが、今の福島県は平和とは言えない状況です。津波に襲われた地域の惨状は、写真で見る焼け野原と同じでした。原爆投下により多くの犠牲者を出したナガサキとヒロシマ。そして今、フクシマが加わった。あまりに突然に悲劇は起こりました。避難生活のストレスで亡くなる方々、自らの命を絶つ方、この苦しみを日本は理解しているのだろうか。少しでも理解するのなら、この状況で「原発再開」など語ることはできないはずです。私は、原発反対です。賛成する方々、安全だという方々、福島県に来て住んでください。ご家族全員で引っ越してください。


 さて、福島県では『線量低減化活動支援事業』を行っており、各町内会やPTAによる除染を推進するために、それぞれ50万円の補助金を出します。



  線量低減化活動支援事業について

県では、学校周辺を始め身近な暮らしの安全安心を守るため、通学路や公園の清掃など県内各地域の放射線量を低減させる事業を実施します。
 町内会などの地域団体(約6000団体)に空間線量計や高圧洗浄機などの購入費用を助成し、地域ぐるみの除染体制を確立します。
 県は、今後、作業手順などの活動指針をまとめ、夏休み中の除染活動を目指します。  ~福島県HPより~



 この事業を受けて、白河市では各町内会とPTA190団体に活動費を補助する予算を組みました(白河市独自の事業だと誤解させるような報道もあるが県の補助事業である)。8月半ばには各団体(町内会とPTA)に連絡をし、9月末に終了する予定だったようです。



 先日の朝日新聞記事です。福島県の5000団体が補助申請をしているとあります。また、南相馬市での除染活動写真が掲載されていました。年間1ミリシーベルト以下の被曝量となるように、市民が除染活動をしているようです。

 残念ながら、白河市での補助申請は開始されていません。汚染土の処理が決まらないためだそうです。このようなことを各自治体任せにすることが間違っています。私は、汚染土は東電本社か福島県原発敷地内に運ぶべきだと考えています。
 しかし、汚染土の問題とは別に、道路を高圧洗浄機で洗うことができないものか。通学路を洗浄することができないものか。先の『線量低減化活動支援事業』には、「夏休み中の除染活動を目指します」とありますが、校庭の汚染土除去しか行われなかった。この汚染土除去について、近隣住民への説明はない。作業中、校庭の土埃が舞う通学路を小学生が歩いて学校へ行ったそうです。
 道路などの洗浄は、電源と水源の問題があり、家庭用高圧洗浄機ではできません。補助開始を待たず、増額した市長交際費を充当してでも、早急に高圧洗浄機による通学路の除染を行ってほしいと思います。


 少し前に、家庭内での除染について質問をいただきました。ありがとうございます。除染については、「1ミリの会」ブログで紹介していきたいと思います。ぜひご覧ください(画面左側ブックマークにリンクがあります)。