人生をひらく東洋思想からの伝言

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第142回『民芸が大切にする5つの要素』(柳宗悦)

2024年06月10日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第142回

『民芸が大切にする5つの要素』(柳宗悦)


柳宗悦(やなぎむねよし、1989年-1961年)は、民芸運動の主唱者である。

民芸とは、思想家である柳宗悦が提唱した民衆的工芸を表現した造語であり、

仏教思想で解明した美の概念でもあります。

柳氏は、無名の工人たちが生み出した日用雑器にこそ、

用と美が一致した至高の美が存在すると考え、

その真相を究明するために民芸運動を主導したとも言われています。

日本各地に残る、工芸品は柳氏によって、

伝統工芸品として大切に保存され復活したものも沢山あるとも言われております。

「手仕事の復権」、「美の生活化」を体現され、

生活文化運動を起こし日本文化を支えた功績は本当に素晴らしいものだと思います。


彼が民芸において大切な要素とは、下記の5つとも言われています
(監修:日本民藝館)

1、実用的
鑑賞を目的に作られたものではなく、用いるために作られた

2、無銘
無名の職人によって作られたもので、名を誇るための仕事ではない

3、適正価格
民衆の日用生活の需要に応えるために、数多く安い価格で作られた

4、地方色
各地の生活様式に根ざした独自の色や、形模様といった豊かな地域性が現れている

5、協業
伝統に培われた熟練の技による、協同の作業から生まれた


この5つの視点は、

まさにこれから日本が世界に文化を発信する上でも大切な視点だと思いますし、

今後地方創生という点から見ても、とても大切にしていくものだと感じましたので、

ご紹介させて頂きました


参考文献
『民芸とは何か』柳宗悦著 講談社学術文庫

 


日本民藝館


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