人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第138回『不争の徳』(老子)

2024年05月13日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第138回

  ふ そう
『不争の徳』(老子)


これは、老子の配天六十八にある、老子の名言のひとつであります

まずは、全文をご紹介いたします。


「善く士たる者は武(たけだけ)しからず。

善く戦ふ者は怒らず。


善く戦(たたかい)に勝つ者は争はず。

善く人を用ふる者は下(くだ)ることを為す。

これを不争の徳と謂ひ、是を人を用ふるの力と謂ひ、

是を天に配すと謂ふ。古(いにしえ)の極(きょく)なり。」


全体の意味合いとしましては、「道」の心をもった人や

「道」に通じた戦いに巧みな人達は、

どんな場合も冷静で怒らずにいるので、結果的に争わないで、

人を使うことにも長けていて、このような精神と態度を「不争の徳」といいます。


これは、理にかなった生き方、在り方であります。

争ってはなんの得にもならず、争って何かを得ても、

その数倍の恨みを残してしまうこともあります。

少しでも、私も人生においてこのような境地に近づきたいと思います。

 

参考文献
『ビジネスリーダーのための老子道徳経』田口佳史著 致知出版社



米子鬼太郎空港 にて


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