【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第138回
ふ そう
『不争の徳』(老子)
これは、老子の配天六十八にある、老子の名言のひとつであります
まずは、全文をご紹介いたします。
「善く士たる者は武(たけだけ)しからず。
善く戦ふ者は怒らず。
善く戦(たたかい)に勝つ者は争はず。
善く人を用ふる者は下(く
これを不争の徳と謂ひ、是を人を用ふるの力と謂ひ、
是を天
全体の意味合いとしましては、「道」の心をもった人や
「道」に通じた戦いに巧みな人達は、
どんな場合も冷静で怒らずにいるので、結果的に争わないで、
人を使うことにも長けていて、このような精神と態度を「不争の徳」といいます。
これは、理にかなった生き方、在り方であります。
争ってはなんの得にもならず、争って何かを得ても、
その数倍の恨
少しでも、私も人生においてこのような境地に近づきたいと思いま
参考文献
『ビジネスリーダーのための老子道徳経』田口佳史著 致知出版社
米子鬼太郎空港 にて